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【司法書士試験】択一の勉強方法【兼業・独学合格】

司法書士試験において合格に向けたファーストステップは、択一の点数を伸ばすことです。

私は、1回目の挑戦(令和4年度)では午前28問・午後32問、2回目の挑戦(令和5年度)では午前31問・午後32問と、択一で苦労することは全くなく、初めから点数を稼ぐことが出来ていました。
今回は、私が独学で択一の点数を安定させた勉強法を紹介していきます。


テキストより過去問を重視

基本的には、どの科目でも勉強方法は同じです。

  1. テキストを読んでノートにまとめる。

  2. テキストを1周終えたら、過去問を解く。

  3. 過去問は、ほぼ全問正解できるようになるまで何周もする。

  4. 全問正解できるようになったら、次の科目のテキストを始める。

  5. 次のテキストを勉強することと同時並行で、過去問を解き続ける。

  6. 覚えきれていないと感じた分野は、テキストに戻り、ノートをまとめなおす。

この繰り返しです。

特徴的なのは、「テキストよりも過去問の比重が大きい」ということでしょうか。
過去問はアウトプットに使用するイメージが強いかもしれませんが、解いた後に解説を読むことでインプットにもなります。
テキストを読了し、インプットを終えた直後に過去問を何周も解くことで、知識の定着を図っていました。

ここまで過去問ばかり使うと答えを丸暗記できてしまうのですが、特に問題ありません。

単に正誤を判断するだけで終わるのではなく、「こういう理由で○だったな」というように、正誤ではなく解答の根拠を考えることを重視すれば良いのです。
こうすれば、仮に答えを覚えていたとしても、知識の定着を確認することが可能です。

但し、過去問だけだと知識が偏る可能性は否めません。
心配な方は、問題集等を追加で使うといいと思います。
私は、オートマプレミアを問題集として使いました。

逆にテキストは、最初のインプットに使った以外はほぼ見返さず、テキストを何周も読むということはしませんでした。

テキストを回さなかった理由

私がテキストを読まなかった理由は、「1周である程度理解するように取り組んだから」ということがあります。

テキストはどうしてもインプットがメインになります。
ある程度理解できたのにインプットを続けることは非効率であり、早い段階でアウトプットに努めて知識の定着を確認する方が効率的だと考えます。

テキストを何周も読む必要があるのは、「1周読んだだけではインプットできなかった場合」であり、インプットできたなら過去問に取り組んでいいと思っています。

もっと言うと、インプットが不十分でも過去問に挑戦していいとまで思っています。
結局自分が何を覚えていて何を覚えていないかは問題を解いてみないと分からないからです。
過去問を解いて解説を読んで、意味が分からなければテキストに戻る…というサイクルが最も効率的だと考えています。

「ノートにまとめる」という意味

テキストによるインプットをする際に行っていたのが、ノートにまとめることです。

詳細は下の記述に書いておりますので、併せて読んでいただければと思います。


「忘れていないか」の確認を怠らないこと!

過去問を全問正解できるようになったら次の科目に取り掛かるのですが、同時並行で過去問は解き続けるようにしていました。

司法書士試験は試験範囲が膨大で、対策をしなければ覚えては忘れ…を繰り返します。
忘れていないかの確認は重要ですので、飽きるほど過去問をやりつづけましょう。

覚えきれないものは重点的に勉強しなおす。

過去問を解いたり、模試を解いたりすることで、「理解していると思ったけど誤解していた」とか「知識が曖昧になっている」というものが出てくると思います。

こういったものは、単元ごとにもう一度テキストで勉強し、ノートにまとめなおします。

例えば、私は不動産登記法の敷地権が苦手だったので、敷地権だけをもう一度ノートにまとめなおしました。

最初にノートにまとめる段階だと、浅い知識や誤解したまま書いているので、全く知識が整理されていないこともあります。

勉強を重ねた段階でもう一度ノートにまとめなおすと、より一層理解が深まりますし、新たな発見が生まれたりもします。

このノートのまとめなおしによって、敷地権はほぼ完ぺきに理解することができ、間違えることがなくなりました。

敷地権以外にも、仮担保や配偶者居住権あたりもまとめなおしました。

まとめ

字面にすると凄くあっさりとしていて、大した勉強はしていないように見えるかもしれません。
しかし、実際は過去問の反復量が半端ないので、勉強時間が少ないわけではありません。
(勉強時間はこちらを参照してください。)

当然ここに記述の勉強が加わりますので、間違いなく大変な試験だと思います。

択一の鍵は、「忘れないこと」です。

しっかり勉強すれば、理解できないことはないと思います。
が、試験範囲が膨大なので、理解しても忘れていきます。
これを何とかしないと、合格できません。
何とかするためには、とにかく復習を繰り返すしかありません。
復習のためには、とにかく過去問を繰り返し解くことが一番だと思います。

色々な教材に手を出す必要はないと思いますので、ひたすら同じ過去問を繰り返すことをお勧めします。

それでは!

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