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燦、初めての外泊|夕暮れだより番外編

もともとの予定にはなかったのだが、急遽、犬を連れて宮城にある妹の家に行き、1泊してきた。燦にとっては初めての外泊である。そして私たちも、初めての犬を連れての外泊だった。過去、犬を置いて外泊するときはペットホテルを利用していたのだ。外でトイレができない燦をペットホテルに預けるのは不安がある。そこで思い切って連れて行ってみた。

妹の家に到着するまでの11時間、何度トイレ休憩を入れてもまったく出ないことを除くと、想像よりは楽だったと思っている。頑なに何も出ないので心配したが、妹の家についてケージに入れるなりトイレタイムとなった。落ち着かない場所でトイレをしたくないという強い意志を感じる。

11時間もかかったのは、墓や親戚の家に寄ったりしていたからだ。燦だけを車に置くことはなく、ずっと誰かがついていた。

親戚の家で犬に吠えられても、そこの家の人が犬を連れてきても、燦は一度も吠えず。妹の家で、煙草を吸うために私と夫が両方席を外したときだけ鳴いたくらい。あとは静かで、親戚の家で降ろしても、ずっと私の膝に乗っていてぬいぐるみと化していた。これなら、憧れの「ペットも泊まれる宿」に行けるかもしれないと期待している。疲れたようで今はぐうぐう寝ている。

快適だったのは、妹がサポートしてくれたからだ。居間や寝室に布を敷き、燦が過ごせるようにしてくれていた。ずっと家族とべったり過ごせたので、普段よりうれしそうですらある。

燦の夕暮れ便り

本当は出かけたさきで「夕暮れ便り」をやろうとしていたのだが、時間の兼ね合いでうまく撮れなかったため、断念した。

Twitterをフォローしてくださっているかたはご存知であろうが、夕暮れだよりとは、愛犬であるビーグルの燦の写真を使った日々の娯楽である。

毎日決まった場所で、空と、おすわりする犬を撮っている。しばらく続けていたおかげで、決まった場所に来ると座ってくれるようになった。撮影が終わるとスタスタと帰ろうとする。

ビーグル草子

燦を抱っこしていて、ふと思いついた枕草子のパロディを書き残しておく。

春は毛がわり。やうやうしろくなりゆく茶色の毛、すこし薄くて、抜けた毛のほそくたなびきたる。
夏は毛がわり。七月のころはさらなり。今もなほ、抜けた毛の多く飛びちがひたる。また、 ただ一つ二つなど、ほのかにうち飛んで行くもをかし。束で抜けるもをかし。
秋は毛がわり。夕日のさして、三つ四つ、二つ三つなど、毛の飛びいそぐさへあはれなり。まいて毛つらねたるが、いと小さく見ゆるはいとをかし。日入りはてて、毛が飛んで行くなど、はたいふべきにあらず。
冬は厚毛。厚くなった毛はいふべきにもあらず、口まわりの薄い毛も、またおなかの毛もいとつきづきし。 昼になりて、ぬるくモフモフもていけば、かあさんの服が毛まみれになりてわろし。

遊びなので細かいところのチェックはしていない。犬と遊んでいて暇だと、よくこういうことを頭のなかで考えている。

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