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ワークショップ「少数民族」@かやのみこども園 レポート1

ワークショップ「少数民族」に込めた想い

2022年10月3日と4日の2日間を使って、
広島県福山市にあるかやのみこども園の5歳児・そら組さんに向けて「少数民族」というワークショップを行いをしました。

国の数は現在196ヵ国といわれていますが、民族の数はなんと4千以上!
私達が住んでいる日本では実感することは少し難しいと思いますが、同じ国の中で違う民族が一緒に暮らしているということは当たり前。

まだまだ小さな子どもたちがとてつもなく大きくて広い世界のことを言葉だけで理解するのは難しいと思います。

もうすぐ小学生になって今よりちょっと広い世界へ歩んでいくそら組の子どもたちに、

世界にはいろんな人たちがいるということを"実感”し、
自分への自信と他者を尊重する気持ちを持ってこれからを過ごして欲しい。

そんな想いを、今回のワークショップに込めました。

ワークショップ1日目「少数民族を知る、素材集め」

2022年10月3日、ワークショップスタート。
1日目は少数民族を知る時間と2日目の制作日に向けて素材集めをする時間を作りました。

・ 子どもたちの本当の気持ち

そら組の子どもたちはちょうど国旗のことを調べていたこともあって、私が「世界にはどれぐらいの国があると思う?」や「どれぐらいの民族がいると思う?」という質問をすると、楽しそうに答えてくれました。

しかし、

少数民族の紹介

私が民族の例として子どもたちにエチオピアに住む「スリ族」の写真を見せた途端、「こわい!」「気持ち悪い!」「なんでこんなに肌が黒いの?なにか塗ってるの?」といった声が子どもたちから続々と。

想像していた以上の棘ある言葉に私はどういう言葉を返そうか…と少し戸惑いました。

でもこれは何の悪気もない子どもたちの本当の気持ち。

もしこの気持ちを持ったまま子どもたちが“見たことのない人種”の人に出会ったら、きっとこの言葉をそのまま、その人に言うだろう。

そう思うと、このワークショップはやる意味がちゃんとある、と強く感じました。
また、子どもたちの気持ちがどう変化するのか、ワークショップを通して私も見てみたいな、と思いました。(たったの2日間で変化があるのか不安でしたが…私は子どもたちに“教えたい”のではなく、“感じて欲しい”ので、変化するかしないかは見守るしかない!という心持ちでした)

・ 少数民族をお手本に、お面作りに挑戦!

スリ族の人たちの魅力を語り、彼らのように自由なおしゃれを私たちも楽しんでみよう! とお面作りを提案しました。

散策の様子

季節は秋、葉や木のみが落ちてきて自然が子どもの手に届きやすい素敵な季節です。素材集めのため、自然豊富なかやのみこども園の周りを子どもたちと散策しました!

自作のバッグ

この日のために子どもたちが自作のバッグを用意してくれていたのですが、それがとっても可愛くて癒されました。自分で作ったバッグを身につけているだけで子どもたちも楽しそうです♪

そんな素敵なバッグいっぱいに、気に入った木の枝や葉っぱ、どんぐりを入れていき… 入れすぎてバッグが重みに耐え着れず破れてしまう子もちらほら(笑)

素材集めの道中「わたしネコみたいにしたいから、ヒゲ用の枝が欲しい!」、「葉っぱをいっぱいつけてなが~い頭にしたいんだけどいい葉っぱないかなぁ」などとしっかりしたイメージを持って散策する子もいれば、いろんな種類の葉っぱを拾いながら素材からイメージを膨らませようとしている子もいて、それぞれのプロセスの中にその子のちょっとした性格も見えてくる良い時間でした!

これはほんの一部。
2日目が待ち遠しくなる豊かな素材が集まりました!

▶︎『ワークショップ「少数民族」@かやのみこども園 レポート2』に続きます。

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