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【楽器製作】OMタイプギターの製作⑦(ネックシャフトの製作)

ネックを作るにあたって、折角なので人生初のスカーフジョイントに挑戦してみます。

しかしここでビビリミッターが発動、ワンピースのハードメイプルは失敗を恐れ今回は見送り、手持ちの端材を組み合わせてラミネート構造のネック材とします。

手頃なメイプルとウォルナットが工房に転がっていたのでコレを組み合わせればいいか。

まずはテーブルソーで厚み22mm長さ600mmの短冊を切り出しちゃう。色んな幅で計7層のラミネートへ。

合わせた幅は67mm、あとはみんな大好き接着の時間。部屋に上げてじっくりと乾かします。

充分に時間を開けたら、自動カンナで面出し。

コレでネック素材の準備が出来ました。いよいよスカーフジョイントに挑みます。

スカーフジョイントって要は斜めに切った材をひっくり返して貼り付けて角度を付ける手段。こういうのって惚れ惚れしますね。

適当な絵ですがまぁこんな感じ。ポイントは真ん中の絵の様に2枚を合わせてかっちり平面を作る所かな。そうしないと3つめの絵の時にヘッド面の平面が出なくなっちゃう。

さて実践です。

けがいておいたヘッド角度15°に沿ってネックを切断します。垂直が大事なので大きなブロックにFクランプで固定して切っていますね。

無事に切れたら切り落とした先端をひっくり返してふたつ一度に平面に貼った紙やすりの上でズリズリと擦って面を出します。ズレない様にクランプで挟みながら擦る力技、というかクランプじゃなくてコレモニタスタンドのブラケットです。

直角に意識を集中させたのでこの通り。アコギ作りはホント直角に気を使います。

次はいよいよスカーフジョイントの接着。そのままFクランプで押さえるとひたすらズレて行くだけなので、接着用に簡易台を作ります。板にネック角度に沿う様ブロックを取り付け、ネック材とブロックをまとめてクランプしちゃう。

暫く放置すればスカーフジョイントの完成。
次はボディ側へヒールを加えます。工房に程よい大きさのウォルナットが転がってたので、使えそうな部分を切り出して接着しちゃう。

そしてトラスロッド溝、手持ちのトラスロッドに合わせて幅6mm、深さ9mmの溝を加工ジグを使ってトリマで掘っちゃう。加工ジグとネックは両面テープで貼ってるだけですが案外大丈夫。

バッチリ収まってますね。実は手持ちのトラスロッドが長過ぎたので後でめちゃ苦労しますがまだここでは気付いていません。

溝が掘れたらいよいよ外形を整えます。側面にネック形状を描いてバンドソーで切り出します。

サンダで面を整えたらネック材の完成です。
ヘッドやヒールの成形、ネックシェイプの削り出し、指板作りなどネックはまだやる事いっぱい、楽しみ満載です。

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