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【楽器製作】OMタイプギターの製作㉒(最後の追い込み)

前回無事に楽器として成立することを確認したのでいよいよ最終調整に掛かります。

手持ちの牛骨からブリッジサドルとナットの削り出し。厚みや外形の調整にはベルトサンダーがとても便利、というか手ヤスリでするのはなかなか骨が折れます。
この作業時はマスク必須、していないととても苦い、歯医者さんのあの臭いに包まれてしまいます。

現物合わせでギターにぴったりとなる様ひたすら削って、

どっちもいい厚みになりました。

ここで一旦ネックを外してボディへ接着します。指板とボディ間は接着剤少なめにして万一の時には剥がしやすくしちゃう(気弱)。

コレでもう後戻りは出来ません。

ブリッジサドルはオクターブと弦高が合う様に形をキメて、あとはナットの溝掘りを進めます。

CADで弦ピッチを作図しナット傍に貼り付けてナット溝を掘り、あとは整形すれば出来上がり。仮弦で弦高を見つつまずは6弦2.3mmへ。ネックが落ち着いたらまた調整しますがまずはこれ位へ。

コレで遂に全ての部品が揃ったので、いよいよ本番の弦へと張り替えます。「白いギター」を望むなら弦も色を合わせましょう。

牛骨に変えるとプラとは音が違う。しっとり感が付加されて落ち着いた音になりました。またナット側の弦高を追い込んだので運指がとても楽に。コレで650mmスケールのテンション感が少しは緩和される事でしょう。

いよいよやる事が無くなってきました。あとはムスメ氏に渡すまで弾きこんで少しでも鳴りを改善させておこうと思います。

ムスメ氏の誕生日には間に合いそう、いい感じ。

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