3月末4月から自衛官になる君へ
●まず始めに
僕自信がどんなやつなのか自己紹介をさせていただきます。 僕は現在23歳のフリーターです。 趣味 はドライブをすること、サウナに入ることです好きな食べ物はお刺身です。 ヒッチハイクの旅、車中泊の旅などアウトドアも好きです。 小学校から高校卒業までバドミントン部
と、そんな話はここまでにしておきます。
小学校、中学校、高校と順調に卒業しそこから就職先として陸上自衛隊に入隊しました。 短い期間ではありましたがそこから2年間自衛官として勤務させていただきました。
その始まりからの2年間短い期間ですが僕がどんな思いをしたのか。どんな体験をしたのか。何を感じたのか。今現在辞めたあと何を思うのか。 僕個人の言葉でここにまとめさせて頂きたいと思います。
あくまで僕の感じたこと、体験談なのでお気楽なお気持ちでご閲覧して頂けると幸いです。
●入隊する前の心境
自衛隊に入隊することが決まり、そこから入隊する当日まで僕はありきたりですが1日1日、日がたつにつれ期待と不安で胸が一杯になっていくのがわかりました。
僕は一応小学4年生の時から高校卒業までの9年間 バドミントンをやっていました。強い地区ではありませんでしたが地区大会優勝や全道大会出場などの経験もありました。全道大会というのは県大会や府大会、都大会の北海道バージョンです。 高校生の時に登山マラソンや平地での長距離ランニングなどをしていたので体力にはそれなりの自信はあったのですが、それでも、自衛隊に入隊してくるのは厳つい人、ゴツい人、ずば抜けてる人、単純にすごい人というイメージが大きすぎてとても怖かったです。
●いざ入隊、教育開始。
僕の自衛隊への入隊方法は一般陸曹候補生という形で入隊しました。 教育は前期、後期と3ヶ月ずつあり前期教育は北海道医療大学にある遠軽というところにある駐屯地で受けることになりました。
遠軽の駐屯地は普通科部隊で肉体的、精神的にもとても強い部隊で教育はとてもハードなものでした。高校卒業したてのやわな一般人の僕には残念ながらとてもじゃないがついていけるような訓練内容ではありませんでした。
駆け足、筋トレ、基本教練、精密な時間設定、とても怖い教官、初対面の同期達。 などなどのすべての要素を合わせて僕はやっていけない気持ちで一杯になりました。
そんななか突然やってくる自衛隊名物「台風」そこの部隊や駐屯地などで言い方はそれぞれあるみたいだが台風というのは自分達の部屋が訓練などでいない間に教官達が部屋のなかをそれはもう1種の芸術作品を思わせるほどぐちゃぐちゃに荒らすものです。がやってきたり。 始めての体力検定がやってきてボロクソの結果を残してみたり。 雨のなかどろどろになった地面の上にうつ伏せになり顔まで地面につけ泥々になりながらの匍匐前進をしてみたり。 自衛隊の装備をフル装備して3,5キロの銃を抱えて山のなかを掛け声を出しながら2時間ほど駆け回ったり。 半ば心は何度も何度も折れそうになりながらも前期教育を無事にやりとげました
前期教育を無事にやりとげられたのはそれもこれも初対面の同期達と共に過ごしていくうちに固く結ばれていく同期達との絆のお陰でした。 僕が辛いときには同期が手を貸してくれ同期が辛い思いをしているときは手を差しのべての関係がとても辛いハードな訓練をこなしていく上で自然に出来ていました。
3ヶ月という短い前期教育の期間ですがとてつもなく濃い内容の3ヶ月になりました。 前期が終わり後期教育にうつります。ここで大体の同期とバラバラになり新たな後期教育ばしょでの同期達との教育になっていきます。 後期教育は配属される部隊での専門的な教育になり前期とはまた違った苦痛を強いられましたww が、やっぱり同期がいるからこそ乗り越えていけます。教育が終われば怖かった教官達も優しくなり充実した半年間を送れたな、と、終わった後に実感することができすべていい思い出になっていきました。
始めての体力検定の結果は 腕立て伏せ31回 腹筋43回 3キロ走11分32秒 教育中体力検定の最高結果 腕立て伏せ56回 腹筋64回 3キロ走11分00秒 という、特別いい結果ではないですが結果を伸ばすことができました。
●教育が終わり部隊配属
教育が終わり各部隊に割り振られていきます。 僕が割りふられた中隊には僕含め同期3人になりました。 あんなにいた同期達が急に3人になってしまい先輩達にかこまれながら仕事をこなしていくことになります。不安でいっぱいになりますが遂に自衛官になったんだ!!という実感が凄く沸き上がってきた瞬間でもありました。
部隊に配属されたらされたで夏には武装競技会という装備をつけての駆け足レースや山にこもる演習 冬にはスキー訓練や、また演習。などキツいこと盛りだくさんでした! ですが、キツいのは一瞬です。普段は全然キツくあ りません。その時その時がんばります。
↓夏の演習中のこっそり1枚。↓
↓冬の演習中のこっそり1枚。↓
↑同期3人で合間をぬって作った雪だるま↑
●最後に
自衛隊を辞めた僕が言うのもなんですが。 今になって自衛隊はとても働きやすいところだったと感じます。 前期教育、後期教育、部隊配属後やっぱりどこの訓練も正直キツいです。
山の中にこもっての演習中にはシャワーも浴びれなくなったり。蚊やブヨなどの虫刺されで顔がパンパンになったり
冬のスキー訓練では腕がもぎ取れそうになるくらいキツかったり、冬の演習は手足の指がちぎれるんじゃないかと思ったり。 正直嫌になります。辞めたくなります。 ですがそれを差し置いても自衛隊は良いところでした。
自衛隊を辞めた僕から言えることはやりたいことが出来たなら辞めたらいい。お金ためるためだけに入ったなら目標金額たまったら辞めたらいい。免許取りたいだけなら取ったら辞めたらいい。
だけど、嫌になったから。辛いから。という理由で辞めてしまうのはもったいない。せめて半年間なにもしなくても生活していけるくらい貯めてから辞めるならまだしも、急に辞めてお金ない。仕事ない。やりたいことない。状態にならないようにしよう。と、辞めた僕からのこれから自衛官になる人達へのアドバイスを勝手ながら残しておきます。
自衛隊の僕が思う良いところほんとの最後の最後にここに残させてもらいます。
宴会が定期的にありとても楽しい。 これに関してはまじで僕個人が良いところだと思ってたことです。
↑先輩方2人に挟まれてる僕です↑
ボーナスがちゃんとでてそれなりにデカイ
この写真は人生始めてのボーナスにうかれて調子に乗って撮ってしまった写真です。恐縮です。 この時のボーナスは全部で35万ほどでした。 写真の手持ちのお金は全て自腹でいった教習所への支払いで消えました。
このように国の機関なのでつぶれることもなく安定して給料が貰え、ボーナスが年間2回貰え休日もしっかり土日休み長期休暇があるのでいい職場だと言えると僕は思いました。
これから自衛官になる人達はこの先、キツいこと辛いこと沢山あると思いますがその分楽しいことも嬉しいことも沢山あると思います。
上から目線に聞こえてしまうかもしれませんが。 頑張ってください!!!
長々と書かせていただきましたが ここまで読んで下さった方々心からありがとうございました。
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