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vol.2 大禮派出所と礼拝堂の説明版 (台湾各地の記念碑や観光案内を翻訳してみる。)

太魯閣国家公園の旅客中心のある所から得卡倫步道と言う階段ばかりの道を登って、次に大禮歩道と言う山道を登り、海抜約740mに到達すると砂卡礑林道の起点に着く。百メートルぐらい歩いたY字路を左に降りて行くと大禮部落に向かう道となる。ハイカー達にとても有名で人気な礼拝堂が有る。そこを見下ろす道の途中に由来を記した説明板があったので翻訳してみる(2020年10月10日訪問)。

派出所與禮拝堂
police station and church

下の方にあるコンクリートの建物は「大禮派出所」で、さらに派出所の下方を見渡すと古い礼拝堂が見える。派出所と礼拝堂はすでに廃墟となっている。静かな部落の中にあってにぎやかだった頃を想起させる。大禮部落の元の名である赫赫斯は、「蛇の声」あるいは「蛇の多い土地」という意味だ。太魯閣族の人たちはここを耕し生活をした。また、ここは砂卡礑林道の木材の積替え拠点でもあった。かつて日本の統治期には上方の部落に、勇敢に抗日を指揮した哈魯閣那威の名を冠した哈魯閣台派出所が設置されていた。日治が終わった後、ここには「大禮派出所」の他に礼拝堂も建てられた。深い山の中にあって派出所は社会秩序の維持と村の安全を守り、礼拝堂は村人に心の安寧と落ち着きをもたらした。どちらも部落の安定の重要な力となった。民國69年(1980年)、住民たちは山から降り太魯閣口付近の民樂區に移住した。木の伐採もしばらくして終了となった。派出所は民國70年に廃止されたが、礼拝堂は部族の人とともに山を降りた。太魯閣教会と改名し、同様に住民たちの信仰の中心となった。
(翻訳終わり)

ここ大禮部落は麓から日帰りハイキング可能。私の場合、2020年当時、上り2時間40分、下り1時間50分。

大禮部落の元の名前、赫赫斯(ホホス)の名の由来、蛇に関する所は中文も英文もシールされた跡があった。   劣化して元の文が読み取れる。   これは何を意味するのだろうか?    ひょっとしたら地元の人がこの説明を嫌がったのだろうか?     次に行く機会があれば聞いてみたい。
多くの人はこの教会を目指して登ってくる。
土と草の長閑な道を通って行く
途中はちょっとだけ歩き難い所を通る

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