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僕が自転車で九州一周したときのお話➓

旅もいよいよ終盤に差し迫って来ました。10日目です。

今日は鹿児島市内を出発して日本列島本土最南端を目指します。

まずは薩摩半島から船にて大隅半島へと渡るよ〜。

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鹿児島といえばの桜島がこんな近くに。朝イチの船に乗りました。船はこれで2度目ですね。長崎から熊本に乗る時も船乗った!!船楽しい!!

甲板で1人でキャッキャしてたよ。

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そして着きました大隅半島。

ここからはひたすらに南を目指します。やっぱり九州一周するなら端っこは行かないとだよね。正直これがなければ2日は短縮出来た気がする。笑

鹿児島って地味に広い....

長崎を走ってて思ったけど、海岸線沿いってのは坂道が少ない反面風がえげつないですね。全然進まない....

自転車の敵は多しだよ。

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これは途中にあった学校なんだけどこんな学校素敵すぎん?

海が真横にあるし、海に向かってブランコあるし。

ドラマに出て来そうな場所だった。


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そしてまたしばらく走るとなんか観光スポット的なのがあった。

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なんか砂浜にたくさんあった。

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中でも一際目立つこれね。笑

どこでもドア。面白いとかそんなの何にもなくて、ただただひたすらにこれでおうちに帰れたらなあという感情しかなかったな。笑

10日目にもなると疲労なんてとっくに限界も超えててひたすら感情を殺して前に進むマンになってましたね。

坂道の旅に心が折れて、向かい風に心が折れて。

それでも引き返すことは許されず、ただただ前に進むことしかできない現実と戦う日々でした。

こんなこと思いつきで始めるもんじゃないなって今なら思う。笑


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そしてちょっと迷ってから辿り着いた今日の宿。

海沿いにあって眺めも良かった。ほんと家って感じの宿。

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ここで一通りの説明を受けて

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あとは自由に使ってくださいってな感じで

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まぁ平日ってのもあって泊まるのは僕だけかぁってなって

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とりあえず荷物を置いてここからさらに南を目指す。

日本列島において最南端の宿らしい。まぁ、これより先はもう何もないし、来る人もいないか。

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そんなこんなで荷物を置いてめちゃくちゃ軽くなった自転車と共に身ひとつで最南端を目指します。

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もうずっと横が海で天気も良くてそれは良かったな、走ってて気持ちよかった。

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でもしばらくすると山になってきてさ、ここからほんとにきつかった。

この旅で1番きつかったと言っても過言ではないくらいにキツかった。ほんとに、こんなに自転車で坂道を登ることある???てくらいきつかった。

坂道っていうかもうひたすらに峠。登っては下って下っては登って。

日本最南端への道のりは簡単ではなかったですね。もうね、ほんとにほんとに途中何回、宿に戻ろうと思ったことか!!!

20kg近い荷物がなくなってめちゃくちゃ自転車は軽くなってるはずなんに全然進まない、それくらい傾斜がきつい坂が続きました。

僕の自転車って8段階変速のローギアとハイギアがあるので計16段階変えれるんやけどそれでもきつかった。

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そしてようやく辿り着いた本土最南端の佐多岬。

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絶景だったなぁ。

自転車で3時間ほど死にそうになりながら辿り着いたからこそ感動が大きかったってのももちろんあるやろうけど、ほんとに感動した。

ここが日本列島の本土で1番南に位置する場所。この日僕は間違いなく日本列島の本土で1番南に存在する人間となっていたよ。

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なんかすごい木も植えてあった。みんなも人生で一度は訪れてみるといいよ。思い出になるしね。ただ僕はもう2度と行かないよ。

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帰りはもうヘトヘトでのんびり帰ったんやけどある程度時間には余裕を持って出たつもりやったけど、すっかり日が暮れちゃったよ。

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で、帰ってまずお風呂入ろー思って。見てこれ、五右衛門風呂だった!!!

なんか、管理人の人が来てくれててここからお風呂沸かしてくれた。五右衛門風呂は外に薪があってそれくべて温めてくれる。

めーーーーーちゃくちゃ気持ちよかったですね。

なんか、僕の他にもう1人お客さんが来てて軽く挨拶などもした。

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お風呂上がったら洗濯。今日の宿には洗濯機がなかったので近くのコインランドリーに。

ご飯もまだだったので、コンビニで買って洗濯待ってる間に軽く済ませた。

そしたら一緒に泊まる人も途中で来て軽く話してたんやけど

「自転車なんですね、自分バイクなんでなんか欲しいものとかあったら遠慮なく仰って下さいね」

って言ってくれてめちゃくちゃいいお兄さんだった。

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帰って残りのお酒を飲んでたらさっきのお兄さんが帰ってきてさ。いきなり

「まだ寝ませんか?ちょっと待ってて下さい、お肉買って来たんでよかったら一緒に食べましょ!」

って言ってくれてちゃちゃっとお肉焼いて出してくれてさ、そこから2時間くらいお互いのこと話してた。めーーーちゃくちゃいいお兄さんだった。

僕が女の子だったらもう抱かれてましたね、間違いない。

んで、ぼちぼち寝ましょうか〜って話してたら

「明日って何時ごろ出る予定ですか?良かったら朝ごはんも一緒にどうですか」

って言ってくれて

「一応7時には出ようと思ってるので6時頃には起きる予定です、朝早いのでゆっくり寝てて下さいありがとうございます」

って答えてお開きにしました。

旅の出会いは一期一会って言うけれど、このお兄さんは関東からバイクで来たらしいんやけどほんとにいいお兄さんだった。おかげで楽しい夜を過ごせました。

おしまい

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