Renpei’s magazine_vol.2 新たな挑戦ができることが楽しい!
1月の舞台出演から慌ただしく過ごしてきた板橋廉平が、今年4ヶ月を振り返る。出演舞台の受賞、映画・CM撮影、そして次回出演作について内容の濃いインタビューとなった。
文/M.Jitsukawa 写真/Madoka.Shibazaki
◾️受賞 舞台が千秋楽まで無事にできるのは当たり前ではない。
——まずは舞台『野に咲く花なら』の受賞(GREEN FESTA 2024優秀賞)おめでとうございます。
廉平:多くの団体、作品の中で選ばれたのは、作品に携わったものとして嬉しです。リーダー(演出:渡辺正行)もわざわざ連絡をくださって、「取りました!皆さんのおかげで。」と。
演劇において千秋楽まで全員無事で公演するというのはやっぱりそれだけでも大事なことだし、キャストは自分の体調管理とかは自分でどうにかしようとはするけど、それを最後までサポートしてくださるのは制作スタッフの方達だし、怪我なく公演を終えられたのは舞台監督や制作スタッフの皆さんのおかげだと思います。そしてそういう方達のためにも、この優秀賞は受賞できてよかったなと思います。
——キャストだけでなく作品に関わった全ての人にとって、受賞できてよかったですね。改めておめでとうございます。
廉平:ありがとうございます!
◾️映画 全く違うキャラクターを演じました
——2本の映画撮影がありましたね。まだ情報公開されてないものもありますが、少し撮影のお話を聞かせてください。
廉平:2月に撮影した作品はまだ全然話せないですが、早く作品の話したいですね。あんなにあからさまな役はやったことないので、皆さんに見てもらった反応が今から楽しみです。監督も編集しながらすごく笑っているらしいです。面白いのか気持ち悪いのかわからないですけど笑
年内には作品についてお知らせできるんじゃないかと思うので、お楽しみに。
——もうひとつの作品、映画『シ・ン・ラ・イ』(監督・脚本:亜崎敬司)。
3月に撮影したこちらは制作発表もされましたので、少し詳しくお話し聞かせてください。
まずは台本をいただいた時の感想を教えてもらってもいいですか。
廉平:素敵な作品だなと思いました。
福岡県みやま市にスポットライトを当てた作品なんですが、監督の亜崎さんは何度もその地域を訪れて、そこで生まれそうな物語を、その景色をちゃんと知ってて書いてるから、最初読んだ時は「いい作品だな」と純粋に思いました。1章から3章までの群像劇なんですけど、それぞれのストーリーラインも本当に綺麗で、ここに自分がどうやって関わっていくんだろうなというか、自分が役に立てるポイントはどこだろうなということも、同時にすごく考えましたね。
——廉平さんはどういう役になりますか。
廉平:1章から3章の中で、全部に絡む若いカップルの彼氏役をやらせていただきました。章ごとの出演者に絡むことはないんだけど、それぞれの物語が進んでいくきっかけになる立ち位置で、シンプルな役だけどとても重要な役です。監督もとても期待してくださって、責任感を感じましたね。
—— 役作りついてお話ししていただけますか。
廉平:それが困ったことに監督と事前に打ち合わせした時に「役作りはしなくていい」って言われて笑 そのままでいいって。
この意見って初めてだったんですが、自分自身を使ってこのセリフを言うためにはどうしたらいいんだろうていう考え方にシフトチェンジして。
なるだけ自分自身が言えるような心持ちとか状態で、セリフを言えるようにしたという感じですかね。だからそれが役作りなのかな。
本当だったら台本分析して、こういう癖があるかなとか、こういうこだわりがあるとか、キャラクターの肉付けをしていくわけだけど、板橋廉平が喋るんだったら、どういう身振りかなとか、どういうテンション感とか、どういう音圧で喋るかなとか、考えました。
「この役は絶対廉平くんだと思ってた」って監督から言われたから、僕がもう動いた状態が監督の中でわかってたんだろうなと思います。それは嬉しいですよね。
—— 公開になったらお客様にどんなところを見てもらいたいですか。
廉平:地元の人さえ当たり前になっている部分も掘り起こしていると思うので、やっぱりみやまのいいところ、素敵なところに注目して欲しいです。あとそれぞれの物語もわかりやすく愛がテーマになっているので、色々感じて欲しい。章ごとにカップルの世代が違うのでお客様がどこかのカップルに感情移入できるかも。
舞台挨拶お客様と会えたらいいですね。
◾️CM 栃木のモデル家族になれたらいいな
—— CM(株式会社カンセキ)出演もありましたね。
廉平:宇都宮水道局のCMの時の家族が再集結だったんですよ!
—— 宇都宮水道局の時は妻と息子役の方との共演でしたが、今回は家族が増えてましたね。
廉平:そうなんです。娘も増えて、義理の両親も一緒で。ようやく会えましたね笑
息子役の男の子が、前回は小学4年生でこの4月からは中学生らしいので、大きくなって、しっかり喋れるようにもなって、時の流れを感じましたね 。
WILD-1(ワイルドワン)で息子との撮影だったんですが、普通に買い物している姿を撮られたみたいな感覚でした。
食事のシーンはWild Barn(ワイルドバーン)というハンバーグとパスタのお店での撮影で、6人全員揃って本当の家族みたいにいい雰囲気でした。実は撮影の前に同じお店で食事をいただいたんですが、なんでも好きな料理頼んでいいよというので、しっかりお腹いっぱいになったんですが、その後の食事シーンも食べることになって、苦しくなるまでいただきました笑
でも何食べても美味しくて、また行きたいって思わせるお店でした。
栃木県に行かれる方はぜひ行ってみて欲しい!
◾️次回出演作 新たな挑戦をしている僕を見てほしい
—— 次回出演作、舞台『ラフカット_776』についてお聞かせください。
廉平:台本いただいた時の感想は、「会話・会話・会話」でした笑
バナナマンとか東京03、シソンヌ、ラーメンズみたいなシュールなコメディ作品だなと。
20ページ近く会話があるんですが、突飛な内容がないと他人の会話なんて聞き続けられないじゃないですか。だからキャラクターとか、喋り方とかと色々試行錯誤を繰り返さないといけないだろうなと思います。
キャラクターもこれまでやってきたのと違うから、新たな挑戦、チェレンジになる。これ僕への配役なの?って最初思ったんですよね。お客様には新しいチャレンジの役だよということを楽しみに、みてもらえたらなと思います。
—— 楽しみな点、意気込みを。
廉平:ラフカットは短編オムニバスの構成になってて今回は全部で8本(Aプロ4本、Bプロ4本)の作品があります。ラフカットは30年もやってて、その最後の公演に出れるのはありがたいと思うし、最後だからこそ選ばれた作品たちでもあるんで、気概というか心意気みたいなものも感じれるんじゃないかと思います。僕もそうですが、他の俳優たちも最後だという気負った気持ちでやっていくと思うので、この期間のスペースゼロは面白いことになるんじゃないかなと思います。
ぜひ劇場でみて欲しいですね。
◾️最後に
—— 長い時間ありがとうございました。最後に、これからやりたいことや企画していること話してもらえますか。
廉平:最近ずっと思ってるのは、 僕、咀嚼音が好きなんですよ。ASMR、韓国語だとモッパンっていうけど。あれやりたい!
食べてるところの映像とかいらないんだけど、音だけやりたいんです。
れんぺいの家(YouTube)の台所バージョン。
—— そういえば『れんぺいの家』で音楽室(トロンボーン)も始めましたね。れんぺいの家もどんどん広がってますね。台所は得意の料理ではないんですか。
廉平:料理の切ってる音とか炒めてる音もいいですね。それも含めて台所やりたい。ASMRはつまみ食いみたいなことですよね。
料理は定期的には無理だろうけど、でももっパンだけならいけそうな気がする笑 ポテチとイカリ豆とか!
(この話をしている最中に廉平さんは大好きなイカリ豆(株式会社ミツヤ)食べてます笑)
—— 楽しいことやりたいですよね。
廉平:はい。今、面白い企画考えてます。見ていただいた時に「おー」と驚いてもらえるんではないかと思ってます!早く話したい笑
板橋廉平が俳優として面白いこと考えてるので、ぜひお楽しみに。
—— それでは最後に一言お願いします。
廉平:今日盛りだくさんだったけど、全部読んで欲しいです。
あとモッパンもお楽しみに!
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