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全国のプロジェクト事例

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リノベーションまちづくりの取り組みの中で生まれている、全国の事例を記事にしています。
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2023年12月の記事一覧

街なかの空き地に年7万人来場建てずに “原っぱ” で勝負する | 市街地の活性化基地/わいわい!!コンテナ2 佐賀県佐賀市(2017年掲載事例記事)

わいわい!!コンテナ2ってどんなところ?佐賀駅から車で10分。佐賀城・城下町の一角として発展した場所で、現在も歴史的建造物が点在。かつて多くの人で賑わいを見せた「呉服町名店街」を歩いていると、突如として現れる4基のコンテナ。その周りには、芝生には元気に走り回る子どもたちの姿があります。「わいわい!!コンテナ2」と名付けられたこの空間は、実は4年前までは空き地。ここで、街なかに賑わいを取り戻すための社会実験をしています。 国内外の雑誌や絵本などが置いてある「読書コンテナ」

賃貸住宅に暮らしとコミュニティをデザインする「女将」の仕事 | 賃貸住宅/高円寺アパートメント 東京都杉並区(2021年掲載事例記事)

高円寺アパートメントってどんなところ?2017年4月。東京都杉並区の高円寺駅前から阿佐ヶ谷駅方面にガード下を抜けた線路脇に建つJRの旧社宅が「高円寺アパートメント」として生まれ変わりました。 建物前の階段状のデッキと芝生広場は、入居者はもちろん地域住民にも開かれ、1階に併設されたテナント区画にはカフェやライフスタイルショップがオープン。そこには、まるで公園にいるようにのびのびと過ごす人たちの姿があります。さらに、住宅専用の区画とともに、暮らしながら小商いができる「住宅兼

点から線へ、線から輪へ。池袋経済圏のつくり方 | エリア再生/IKEBUKURO LIVING LOOP 東京都豊島区(2020年掲載事例記事)

IKEBUKURO LIVING LOOPって どんなところ?官民連携でまちの魅力向上や賑わいの創出を目指す「グリーン大通り等における賑わい創出プロジェクト」(2017年〜)を進めてきた豊島区。そのプロジェクトのもと、公共空間の活用を通し、エリアの魅力を高める企画を実施してきたのが、株式会社nest(以下、nest)です。 「池袋東口のグリーン大通り・南池袋公園周辺を“暮らしたくなるまち”にするために」という大きなビジョンのもと、彼らが最初に起こしたのは、南池袋公園で開

「寝るだけのまち」に生まれた、繋がりを仕込む地域の台所 | 料理教室&キッチン付きレンタルスペース/アオイエ 埼玉県草加市(2020年掲載事例記事)

アオイエってどんなところ?埼玉県の南東部に位置し、古くは旧日光街道の宿場町として栄えた草加(そうか)市。国の名勝に指定された「草加松原」をはじめ、歴史的建造物などが今も姿を残す土地です。昭和の団地ブームに乗って1962年に「東洋一のマンモス団地」と言われる松原団地が市内に誕生したことを皮切りに、一気にベッドタウンとして宅地開発が進行。近年も東武鉄道や地下鉄日比谷線相互乗り入れなどにより都市化が進み、次々とマンションが建ち並び、東京までの利便性の高さと手頃な価格からファミリ

「あったらいいな」をポップアップさせる “泊まれる”公園リノベーション | 宿泊施設/INN THE PARK 静岡県沼津市(2019年掲載事例記事)

INN THE PARKってどんなところ?車なら首都圏から東名高速道路で約1.5時間。新幹線と在来線を乗り継ぎ、沼津駅からレンタカーで約20分。標高1504.2mの愛鷹山(あしたかやま)の麓にあるのが、”泊まれる公園”がコンセプトの「INN THE PARK」です。 60ha以上もある広大な愛鷹運動公園の中にあったのは、30年以上にわたり、地元の子どもたちの林間学校などに使われていた教育施設「沼津市立少年自然の家」。かつての食堂は、美しい駿河湾を眺めながら地元の食材を使

風景をつなげる発想で自らが興す。八百屋と公務員による家守団体 | エリア再生/lanescape 静岡県沼津市(2021年掲載事例記事)

lanescapeってどんなところ?まちなかを狩野川が悠々と流れる沼津市中心部を活動拠点とする一般社団法人lanescape(レーンスケイプ/以下、lanescape)は、遊休化している不動産のオーナーと利用したい事業者とをつなぐ家守団体。自主事業として狩野川のほとりにある1棟貸しのゲストハウス「魚町 蔵ノ上」も手がけています。 lanescapeのメンバーは、2009年から沼津あげつち商店街で青果店「REFS」を営む代表理事・小松浩二さん、沼津市職員でもある理事・渡邊

学びは遊びから!イナカ町が開く子どもたちのサードプレイス | 遊び場/ただのあそび場 秋田県南秋田郡五城目町(2020年掲載事例記事)

ただのあそび場ってどんなところ?秋田空港から車で約1時間。南秋田郡五城目町(ごじょうめまち)は、豊かな海に囲まれた男鹿半島と、マタギの里としても知られる阿仁(あに)のちょうど中間にあることから、古来より海の幸と山の幸が集まる市の立つ町として栄えてきました。その歴史はなんと500年とも言われる五城目朝市は、0、2、5、7のつく日は市が立ち、現在も町民の生活を支えています。 主な産業は農業と林業、そして木材の加工業。かつては城下町として栄えたこの町は、企業誘致の一環として廃

倉庫跡をまちのクリエイティブを刺激する場所へ | 複合施設/ヤマキウ南倉庫 秋田県秋田市(2020年掲載事例記事)

ヤマキウ南倉庫ってどんなところ?秋田駅から徒歩20分。秋田市の繁華街川反(かわばた)から程近いところに位置する南通亀の町(かめのちょう)は、昔ながらの商店街や飲食店と、住宅街が隣接しているまちです。 隣町の有楽町はかつて映画館街だった土地。昭和30,40年代には、映画を見に来たお客さんが、駅へ戻る道すがら、南通商店街で買い物をしていく人通りの多いまちでした。しかし、平成にかけて、映画館が次々と閉館。さらに道路拡幅工事とモータリゼーションの影響で閉店も増え、平成に入るとま

若手の商いが生まれる。商店街を舞台に動き出すまちづくり | 月1マーケット/柳ケ瀬商店街 岐阜県岐阜市(2019年掲載事例記事)

柳ケ瀬商店街ってどんなところ?かつて全国有数の繁華街として栄えた岐阜市「柳ケ瀬商店街」。名古屋駅から在来線で20分ほど、岐阜駅から北へ1kmほどのエリアに四方に広がるアーケードの下には、今でも昭和の面影を残す商店街が広がっています。 この柳ヶ瀬商店街で毎月第3日曜日に開催されている「SUNDAY BUILDING MARKET」を手がけるのは、同エリアにて数多くのまちづくり事業や遊休不動産のリノベーション事業を手がける建築デザイン事務所「ミユキデザイン」の末永三樹さんと

「まちのもうひとつの食卓」で沿線のまちを輝かせる | 食堂/都電テーブル 東京都豊島区(2019年掲載事例記事)

都電テーブルってどんなところ?「都電・都電・都電テーブル、向原と大塚にある産地直送でおいしい飲食店、ケータリングや貸切予約は、都電テーブルへ」。明治44年に開通してから100年以上、今も東京に走る唯一の路面電車、都電荒川線。その巣鴨新田駅から鬼子母神前駅間では、毎日こんな車内アナウンスが流れています。 「都電」と「テーブル」? そんなユニークな組み合わせの店名を持つお店が沿線に誕生したのです。目指したのは、「まちのもうひとつの食卓」。都電荒川線の向原駅の近くに向原店、大

まちを旅館に見立てる。仏生山を変えた“整える”空気とは | エリア再生/仏生山温泉 香川県高松市(2019年掲載事例記事)

仏生山温泉ってどんなところ?高松市内から約7キロのところにある、典型的な郊外のまち「仏生山」地区に温泉ができたのは2005年のこと。それから12年の間にまちには旅館を始め、サンドイッチ屋さんや素敵な雑貨屋、美味しいコーヒー屋さんなどができて、エリア全体の魅力が高まっています。 そんな仏生山のまちづくりについてお話を訊いたのが、仏生山温泉の “番台”であり建築家である岡昇平さん。「どうやって仏生山をこんな素敵なまちにしたんですか?」と率直に伺うと、岡さんはにっこり笑顔で「

「日常を、劇場へ」。通りと公園から池袋の居心地を変える挑戦エリア再生/グリーン大通り 東京都豊島区(2019年掲載事例記事)

グリーン大通りってどんなところ?池袋駅東口からまっすぐ伸びる「グリーン大通り」。この通りを駅から5分ほど歩くと、「南池袋公園」に辿り着きます。ありえないと思っていた風景が実現した、あの注目の公共空間です(参照:「近づけない場所から、地域の誇りへ。南池袋公園のつくり方」)。 日本の公園でよく見かける、犬の散歩禁止、バーベキュー禁止、ボール遊び禁止、スケートボード禁止……。実はこれ、法律で決まっていることでも何でもなく、公園ごとのルールなのです。一部の利用者の無責任な行動が

近づけない場所から、地域の誇りへ。南池袋公園のつくり方 | エリア再生/南池袋公園 東京都豊島区(2019年掲載事例記事)

南池袋公園ってどんなところ?「南池袋公園に寄ろうよ!」「南池袋公園で会わない?」 池袋界隈にとどまらず、そこかしこでそんな会話が聞かれる昨今。広く青い芝生が広がり、料理もムードもいいカフェがあり、無料Wi-Fiがあり、くつろぐ人たちの顔には晴れ晴れとした明るさが宿る。この魅力あふれる公園は、以前は「危ないから行っちゃだめ」と、子どもたちが親から回避を促されるような場所でした。しかし、バブル崩壊後は深刻な財政難に直面し、行財政緊急再建計画が打ち出されるほどの状況のなか、公園

異なるスキルを持つ仲間たちと空き家の長屋を川越の新たなランドマークに | エリア再生/旧大工町長屋 埼玉県川越市(2019年掲載事例記事)

旧大工町長屋ってどんなところ?江戸時代に城下町として繁栄し、蔵造りの建物が軒を連ねる「小江戸」として知られる川越。都心から近い観光地ということもあり、年間700万人もの観光客が訪れています。趣のあるまち並みをアピールした観光コンテンツやスポットは充実しているものの、それはあくまでまちの外から来る人たちに向けられたもの。観光客が行き交う通りを歩いても、なかなか地元の人たちが集う姿は見られません。 そんななか、2017年6月20日に観光客で賑わう通りと地元の人々が行き交う通