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米国株長期投資1: バリュー株より断然グロース株な理由

どうもこんにちはたいすけです。これから何回かに渡って株式投資を学んでわかった基本的なことについて、まとめていきたいなと思います。株式投資と言ってもそのやりかたはいろいろです。選ぶ株の種類であったり、数であったり、投資の期間であったり。それらの違いを理解して、自分の性格にあった方法を選ぶことが大切です。なぜかと言うと、アプローチによって正解が違うからです。僕は米国株に長期投資をする方法です。なのでその視点から見た「僕なりの正解」について話していきます。

今回は話すポイントは2つ。バリュー株より、グロース株を選ぼうって言うことと、優良な会社よりも、成長する会社を選ぼうという2点です。この2点がわかっていないと、「あれ?PERが安いのを買ったのに、全然儲けられない」とか「最高にいい会社なのに全然株価があがらない」なんてことになるので注意して下さい。

バリュー株?グロース株?

まずは、バリュー株とグロース株について、ざっくりと説明しますね。バリュー株って言うのは「会社の価値を考えるとこの株価は安すぎる。」っていう株を買って株価が修正されるのを待つ方法。グロース株って言うのは成長する会社の株を買って、成長と合わせて株価が上がっていくのを待つ方法です。

PER: 株価は会社の利益と連動している

株の割安具合を測るのに PER Price-Earning Ratio (PER)というのがあります。これは、株価を会社の一株当たりの利益で割ったもので、これを理解すると2つのアプローチがより明確にわかると思います。

この PERって言うのは、歴史的が 15-20 くらいです。これが意味するところは何でしょう。それは、株価と言うのは会社の利益に連動している、ということです。アメリカの平均株価は過去100年で1,000倍くらいになりました、株価は1,000倍になっているのに、平均 PER は1,000倍にはなっていません。最近はちょっと上がってきていますが、基本的に平均は15-20です。なぜか、PER の分母の利益も上がっているからです。つまり、言い方を変えると、株価というのは会社の利益が上がるから上がる、ということです。これはバリュー投資とグロース投資を理解する上で大切なポイントになるので覚えておいてください。

バリュー投資は難しい

つまり、バリュー投資って言うのは、簡単に言うとPERが平均の15-20を下回るような株を買うということです。なぜかというと、平均値を下回っているということは、現在の利益(分母)に対して株価(分子)が安く、割安な株だ、ということだからです。なので、こういう評価が正しくされていない株を買って、株価が正しい価格に戻るのを待つ戦法です。逆に、グロース株って言うのは、どんどん成長している会社を選びます。つまり、分母の利益は今後どんどん大きくなるから、それにともなって株価も上がっていくでしょ。っていう戦法です。

グロース株を避難する人は、「未来のことはわからない、未来の成長を期待して買うのなんて危険だ。現在間違った値をつけられている株を買って、それが正しく修正されるのを待つ方が安全だ」って言います。でも、これはほとんどの場合大きな間違いです。PER の正しい意味は「投資家から見たその会社への期待値」です。つまり、PER の安い会社は投資家から今後利益は下がっていく、と思われているって言うことです。

バリュー投資って昔は不適切な値がついていることが頻繁にあったので有効だったんですけど、インターネットで情報が溢れているこの時代に PER が低いって言うことはなにかがあると思って間違いないです。みんな PER が低いなんてわかってるのに、あえて買わないのだから。なので、僕は今の時代はバリュー投資は相当難しいと思います。

PER の他にPBR と言って会社の持っている資産から割安具合を測る方法もあります。でも、僕は会社の価値はあくまで利益にあると思うので、PBR も同じく当てにならない気がします。ま、本当のバリュー投資家はもっとバランスシートとかをちゃんと読み解いて、もっと深いところで判断しないといけないんでしょうけど。ま、要はバリュー投資は難しいんです。

グロース株は簡単で長期投資に向いている

バリュー投資のもう一つの弱点は株価の修正がいつ行われるかわからないのに、考え方的には短期投資、ということです。なぜかと言うと、株価が修正されたら終わりだからです。なので、バリュー株を見つけることに成功したとして、その株価の修正がいつされるかわからないのに、されたところでそんなにお金持ちにはなれません。

グロース投資の魅力はまさにここです。成長する会社の株を買うと、成長し続ける限り株価は上がり続けます。実際、Apple、Amazon, Netflix, Shopify など、株価が何十倍、何百倍になったような株はことごとく成長株です。バリュー株を買って、株価が修正されて何十倍になることはありません。

バリュー株投資は情報の溢れている今の時代では難しい戦法で、グロース株は比較的簡単な方法で長期投資に向いているんです。

優良な会社より、成長する会社を!

次によく勘違いされがちな「優良な会社の株価があがる」というちょっとした間違いについて話したいと思います。

会社を選ぶ時に多くの投資家がフォーカスしがちなのがどれだけ優良な会社でどれだけ優位性(moat)があるかどうか。ただ、先程の PER の話でもあったように、利益と株価は大きくみると連動しています。つまり、どれだけ良い会社でみんなに愛されていても、どれだけ莫大な利益を生み出していても、売上や利益がさらに大きくならない会社の株価はあがりません。

例えば、アップルがどれだけ世界を驚かす最新のiphone や macbook を作っても、それだけでは既存の顧客に今までと同じお金を払わせることしかできません。ま、インフレ分の値上げはできるし、今までWindows 派だった人たちをほんの少しmac 派に変えることはできるかもしれません。でも、それだけでは毎年安定して利益を何十%も上げ続ける、なんてできません。アップルはみんなに愛されているし、今までと同じ莫大な收入を手に入れ続けると思います。でも、それだけでは株価は上がりません。つまり、どんなに優良な会社でも、愛されていて、運営が完璧にうまくいっていても、売上や利益の成長が止まったら株価の成長も止まります。株価だけが上がり続けることはありません。

じゃ、GAFAはどうして株価が上がり続けるのか。GAFA ってgoogle, apple, facebook, amazon のことなんですけど。なぜこれらの株は上がり続けるのか。それは、これらの大きな会社は優良な会社、だけに留まらず、こんなに大きくなってしまったにも関わらず、今のところ他のどの会社よりも成長し続けているからです。どうやったらそんなことができるのか。ま、それはまた別の動画で話しますが、簡単に言うと、新しいサービスや製品を作って、他の業種の利益を奪っていったということです。GAFA のこの異常な成長は今後も続くか?それは、会社によると思います。なので、こういう会社の株を持っている人は、良い会社かどうかだけじゃなくて、莫大な利益を生み出しているかどうかだけじゃなくて、利益の成長が今も続いているかどうか、って言うのを、決算がでることチェックすることが大切なのかな、と思います。

もし、株式投資から大きな利益を得たいなら、以下の2つの条件を満たす会社を見つけることです。1つ目は、粗利益や純利益が成長していく会社。2つ目は、成長を考慮に入れて、株価がまだ高くない会社。

時価総額が大きいとこの2つを満たすのってすごく難しいです。でも、みんなと同じように、僕も GAFA は持っています。なぜなら、すでにものすごい時価総額にも関わらず、今はまだ大きく成長しているからです。本当にバケモノだと思います。でも、今後も続いていくかは注意して見ていく必要があります。ま、間違いなく今後も銀行に入れておくよりはよっぽど GAFA の株を持っておいた方がいいとはおもいますが。でも、僕が期待しているような、毎年30%の売上の増加が今後も期待できるかはわかりません。会社が大きくなればなるほど、そしてビジネスが多角化すればするほど、この2つを達成するのは難しいからです。

では、どういうグロース株を買うといいのでしょう。それは下の1つ目の動画で話したように、これから大きくなる分野の未来のリーダーになるような会社です。そういう会社の株だったら何でもいいのか、っていうとそういうわけではありません。そういう会社の株価はすでに高すぎたりします。なので、現在の株価と今後の成長を織り込んで、どれくらい株価の成長が期待できるかで客観的に判断しないといけません。それは下の2つ目の動画で話しています。

まとめ

まとめると、株価があがって欲しいなら、銘柄選びで注目すべきはとにかく成長だ、ということです。その会社が優良かどうか、moat と言って優位性があるかどうか。こういったものは、その会社が安定して成長していくための必要条件ではあるんですけど、それだけでは十分ではありません。

成長が大切、そしてバリュー株よりグロース株、とは言ったんですけど、今は テーパリングと金利の引き上げで、今後は不況が来る可能性もあります。不況のときはグロース株は暴落します。僕も暴落を恐れています。でも、もし暴落したら、今まで買いたかったけど、高すぎて手が出なかったグロース株を買うチャンスだと思います。なので、これからしばらくの間はあまり前のめりにならず、暴落したときの準備をすることが大切なのかなと思います。

更なる投資資金を準備すること。周りのノイズに惑わされず、「会社の業績」、「成長」、と「株価が高い安いか」、に集中するのが大切なのかなと思います。僕の持っている株はグロース株が多いので、計算したら PER が平均の15に下がったら、一時的に資産は1/3くらいになるとわかりました。ま、僕の予想では平均PERは過去の平均の15までは下がらず、下がったとしても最近の平均の20くらいじゃないかな、と思っています。ま、とはいっても「株のことは誰にもわからない」。どうなっても慌てない心の準備をして、やるべきことに集中しようと思います。

不況時にどう注意したらいいかはたぱぞうさんの動画がわかりやすかったです。下に動画のリンクを張っておきます。僕もいくつか違った角度から説明しているのでそちらの動画のリンクも張っておきます。両方見ると、不況時の投資のイメージが持ちやすいかと思います。

今日はこれでおしまいです。それではまた。


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