「お金持ち」から「お株持ち」への3つの転機
「投資に偏見」の有料販売開始から約2年半。
以来、感じたこと、考えたこと、疑問、発見を綴る、のが、
このマガジン"「お金持ち」より「お株持ち」"です。
今回のテーマは
「お金持ち」から「お株持ち」への転機
です。
投資・資産運用に取り組み始めた頃、私は「お金持ち」を目指していました。しかし、今は「お株持ち」を目指しているつもり、そういう自覚を持っています。このような心境、目標の変化をもたらした転機について、今回は書いてみます。転機は3つあったと自覚していますが、その前に「お株持ち」を目指すようになる前の私を振り返ってみます。
「お金持ち」を目指すうえで大事にしていたこと
私が「お金持ち」を目指すために選んだ手段は、投資信託・ファンドでした。ネット証券で口座を開設、インデックスファンドをコツコツと買い付け続けることにしました。その中で一番大事にしていたこと、それは「コスト」でした。投資家が負担するコストを如何に減らすか、言い換えれば、投資家の取り分を如何に多くするか、それこそが何より大事だと考えていました。インデックスファンドの場合、コスト控除前のリターンはファンド間で大きな差が出ることはあまりありません。ですから、保有コストへの感度が非常に高くなっていました。
ただ、この実践方法に100%納得していたか、というと微妙なところがあったのも事実です。一番大きく気にしていたのは、「私は一体、何に投資しているのだろう?」という点です。インデックスファンドには何百、何千という会社の株式が組み入れられています。当然ながら、自分の投資している会社を全て知ることはほぼ不可能です。カン・チュンドさんは「満天の星空」と言われますが、株価指数に採用されている会社全てを「星」だとも思えないよなあ、ちょっと無理あるで、と感じていました。市場全体を買うということはそういうことなんだ、真に「星」でなければいつしか市場からも退出を余儀なくされるだろうし、なんて具合に自分の中で折り合いをつけてました。
「お株持ち」への転機 その1
一番目に挙げるのが、鎌倉投信との出会いでした。運用部長の新井さんのお話だったでしょうか。
ファンドに組入れられた『いい会社』の業績こそがリターンの源泉
シンプルでごくごく当たり前のことです。しかし、この当たり前を私の価値観に刻みつけてくれたのが鎌倉投信でした。「ファンドに組み入れた、厳選された『いい会社』こそ見てください」と新井さんが常々強調されています。運用報告会で示されたグラフです。
ファンドに組み入れられた『いい会社』が着実に株主資本を積み上げていることがわかります。私には、この事象こそが長く投資し続ける、保有し続けることの本質なのではないか、と感じられるようになりました。
ファンドに投資していると、その投資先全てについて、どんな会社かを把握するのは難しい面はありますが、自分が投じたお金がどんな会社の株式に成り代わっているのか、をある程度把握しておくことが、私にとっては日々重要さを増していったような感じがあります。
「お株持ち」への転機 その2
またまた当たり前のことが私の価値観に刻み込まれました。
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