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スパークス・アセット・マネジメントの月次レポートを読んで #35(2023年3月末)

スパークス・アセット・マネジメントさんの運営するファンドの月次レポートを読んでみる定点観測です。

スパークスさんのnoteの更新、2月、3月、4月と更新ゼロとなっています。

1月31日に更新されたこの記事以来、更新が途絶えています。

お帰りをお待ちしています。

スパークス・ジャパン・オープン (愛称:キョウソウの架け橋)

2023年3月末基準の月次レポートでは、ファンド投資先の1社、KDDIさんについて詳しく解説されています。

4つのポイントについて説明されているのですが、2つ目の「統合報告書」が印象に残りました。

KDDIは統合報告書についての投資家フィードバックを重視しており、自社の事業やサステナビリティ活動の改善に活用する姿勢を示し ています。当ファンドからは、具体的な取り組みを開示することや価値創造プロセスの図において循環(生み出したアウトカム(業績や社 会に与えた影響など)が次のインプットにつながること)を意識してほしいという改善アイデアを伝えました。同社はこれらの投資家からの フィードバックを反映し、毎年少しずつ統合報告書を改善しています。今後も続けていく方針とのことで、当ファンドでは引き続きアイデアを 提供していく予定です。

投資家、株主が事業をより深く理解するために「統合報告書」の改善、アップデートは非常に大切だと感じます。こうした「コール&レスポンス」が生まれていること、また、それはファンドの定点観測、モニタリングに資すると考えられます。

レポート全文 をぜひご覧ください。

スパークス・ジャパン・スモール・キャップ・ファンド (愛称:ライジング・サン)

月次レポートでは、投資先の #I-ne さんが紹介されています。

スパークス・新・国際優良日本アジア株ファンド(愛称:日本アジア厳選投資)

2023年3月末の上位10社です。

2023年3月末

前月末です。

2022年3月末

投資先は2社減の36社となっています。

上位10社は3社、入れ替わっています。

1年前の上位10社です。

7社が入れ替わっていますね。

今回のレポートでは「「銀行というものは、愚かな過ちさえ犯さなければすばらしいビジネスである」 – ウォーレン・バフェット」この言葉が冒頭に紹介されています。

当ファンドでは先進国の金融銘柄は組み入れておりません。多くはROEが低く、構造が複雑で、さらに全般的にみて成⻑性も限ら れていると考えられるためです。今後の見通しがそれほど良好なわけでもなく、銀行というものは短期間に少しでも多くのリターンを絞り 出そうとして、時折「愚かな過ち」を犯し、危険な橋を渡ろうとする傾向があります。

対照的な存在としてインドネシアの銀行が挙げられており、ファンドが投資している理由、仮説を具体的に示されています。力の入ったレポートだと感じますのでご一読をお勧めします。こちらです。

おまけ


”ライジング・サン”のレポートで紹介されていたI-neさんをちょこっと眺めてみました。なお、僕は”ライジング・サン”を保有しているわけではありません。調べてみたいな、と感じたのでちょこっと眺めてみたのです。

創業の地は宝塚なんですね。尼崎で育ったのでちょっぴり親近感がわきました。

有価証券報告書 からです。

中期経営計画のスライド からです。

具体的な数字が紹介されているのが印象的です。この数字がどのように変化しているのか、に興味を惹かれます。

この資料を読んでいて、思い起こされたのが #山の上のパン屋に人が集まるわけ  でした。この本の112ページ「何を売る?」からです。

曰く、「消耗品であることが大切だ」と。
「使えば必ずなくなる商品であることが大切なんです。使ってみて良かったなら、また繰り返し買ってもらえるでしょう?」

長野県の石鹸会社「ねば塾」創業者 笠原槇一さんの言葉だそうです。

シャンプーも消耗品ですよね。ですから、上のスライドで「高価格帯シャンプー リピート率」と書かれていたので、実際のところどうなのだろうか、と感じました。

業績推移です。

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