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京大川北/JPX 日本株指数

昨日、発表されていたことを知りました。

発表されて2ヶ月。全く気づいていませんでした、、、お恥ずかしい。

東証33業種における「銀行業」、「証券、商品先物取引業」、「保険業」、「その他金融業」を除く全東証上場企業を母集団とし、売上高成長率、製品サービスの利益率(独自性)、投下資本効率性、株主資本効率性、資本構成、海外展開力の水準及びこれらの安定性を基準として、京都大学が選定した銘柄を算出対象とします。

2022年8月基準で選ばれていた200社は こちら です。

早速、この200社を調べてみました。

TOPIXは このETF のデータを基に2022年12月末基準、PBRは Yahoo!ファイナンスから 2023年1月6日終値基準です。

200社のうち近鉄エクスプレスが昨年8月に上場廃止となっています。2022年12月末時点で上場を継続しているのは199社。

業種別で見ると化学が最も多い27社、それに続くのが電気機器、機械となっています。下のウエイトの列で赤く塗ったのがTOPIXには含まれない会社です、6社あります。

TOPIXに含まれている193社のTOPIXでのウエイトは33.96%。アクティブシェアは7割弱といったところですね。
2022年12月末の上位30社のうち12社、上位100社のうち47社、上位500社のうち178社、501位以降が15社となっています。

2023年1月6日終値のPBRの順で並べ替えてみました。

199社のうち、PBRが1倍を割っているのが55社となっています。

指数を開発された川北先生はご自身のブログで何度も PBR 1倍割れについてコメントされています。

PBR1倍割れの中には、本当の意味でのお値打ち株が混じっている可能性はある。でも、他の多くはダメ企業である可能性がきわめて高い。

http://www.hidetaka-kawakita.com/blog/2019/12/post-3408.html

このようにPBR1倍割れが上場企業の半数にも達するのは、投資家として「経営が良くない」と評価する企業が多いからにすぎない。日本の上場企業の質の悪さの象徴である。比較のため、アメリカ市場の代表的な株価指数であるS&P500を構成している500社を調べたところ、PBR1倍割れはせいぜい20社程度、言い換えれば4%程度である。

http://www.hidetaka-kawakita.com/blog/2022/07/pbr1-1.html

PBRが1倍割れになるのは、企業が営む事業の利益率が資本コストを下回っているからである。経営が不良だとも言える。

http://www.hidetaka-kawakita.com/blog/2022/07/pbr1-2.html

企業が資本コストを無視して資産を保有すれば、PBRは1倍を割る。1倍割れが続いている企業は、資産の利益率が低すぎると投資家からレッドカードを突きつけられていることになるから、早急に解散して赤字の垂れ流しを止め、残った財産を株主に返却すべきである。

http://www.hidetaka-kawakita.com/blog/2012/02/pbr1.html

非常に手厳しく評価されています。そんなPBR 1倍割れの会社が200社のうち1/4を占めているのが興味深いですね。

過去のバックテストの結果は こちら でご覧ください。

2023年1月30日から算出、公表が始まるそうです。
この株価指数がどのように活用されるのか。たとえば、ベンチマークや参考指数に採用するファンドが登場するのか、この指数に連動するインデックスファンドが提供されるのか、興味深いですね。

他の株価指数、日経平均株価指数、JPX400との重複を調べてみました。

日経平均と比較してみました。

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