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アクティブファンドが若い人たちに提供できる(かもしれない)価値は「学び」「参画感」

昨日、参加したイベントです。

ひふみ投信 に限ったことでもないのですが、長期目線での投資信託にとっての非常に大きなテーマは、若い人たちに理解、納得してもらって、参画してもらえるか、それも長く長く。誰しも1年経てば1歳、年齢が増えます。当然のことながら、若い人たちが参画しなければ、ドンドンと年齢層の高い集まりになっていくわけです。また、若い人たちは情報収集も活発でしょうから、提供される価値が物足りなければ離れていくペースがより高い年齢層よりも速い可能性もある、と推測します。

僕自身、自分の投資、保有しているファンドのフィーに対して不満は持っていませんが、SNS等を眺めていると、アクティブファンドの”フィー”が取り沙汰されている場面を頻繁に見かけます。こうした意見が出る背景には、提供されている価値が物足りない、ってことがあると思います。で、投資会社や販売会社は、成績を示すことが価値だと思い込んでいる節があります。でも、成績なんて水モノです。そこでなんとか気を引こう、というのが間違っているように思えます。加えて言うと、成績に引かれてやって来た人はほぼ間違いなく成績を理由に去っていくでしょう。

アクティブファンドで大事なことは、辛抱する、耐えること、そして、少数派であることをむしろ楽しめること。そういうことだと思います。それを可能にするのが「学び」だと思います。

アクティブファンドが提供できる(かもしれない)学び

#投資信託事情  に寄稿しました。会計・財務の知識を、アクティブファンドは月次レポートを通じて、生きた決算書を題材に説明できたりするんとちゃう? 事業の特徴、強み、工夫、どんな参入障壁を築いているのか、それはどんな仕掛けになっているか、その分析、洞察の一端を説明できるんとちゃう?

もちろん、全てのアクティブファンドが、この種の「学び」を提供できるとは思ってはいません。ごくごく一部のアクティブファンドだと思っています。

ですから、こうした「学び」を提供できるアクティブファンド、投資会社はもっとゴリゴリと発信していくべきなんだろう、と思います。

あのファンドのおかげで
会計・財務の勘所を知ることができた! 
ファイナンス思考を培うことができた!
企業分析のアプローチの仕方にヒントを得た!

一部のアクティブファンドは、こんな未来を作ることができる、僕はそう思っています。

若い人たちに提案する「価値」としてもう一つ大事なのが”参画”ではないか、と感じ始めています。

アクティブファンドが提供できる(かもしれない)、
事業に参画している感

投資と聞くと脊髄反射のように「お金」や「トレード」を思い浮かべる人は、まだまだ非常に多いように思います。

でも、株式投資には、価値を創造し、実現し、届ける営みに関係者の一人として”参画”するという側面があり、これが本来の姿だと僕は思っています。アクティブファンドはここでも価値を提案することができると思います。

あのファンドのおかげで
あの会社の新商品開発に参画している感を持てた! 
商品を使っている家族や友達がよろこんでくれた!
ちょっぴり幸せを感じられた!

繰り返しますが、この価値を提供できるアクティブファンドはごくごく一握りでしょう。

「学び」や「参画感」を提供できて、それが受け手にしっかりと届けば、長い関係を築く礎になるのではないでしょうか。

こうした価値創造、実現、提供の主役は #月次レポート  になると思います。


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