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JPXプライム150指数を眺めてみた

先月にその詳細が公表された #JPXプライム150指数  7月3日からリアルタイムでその数値が公表開始となります(月次で定点観測するマガジン、始めました)。

JPXプライム150指数とは・・・

東証プライム市場に上場する時価総額上位銘柄を対象に、財務実績に基づく「資本収益性」と将来情報や非財務情報も織り込まれた「市場評価」という、価値創造を測る二つの観点から選定した銘柄を「価値創造が推定される我が国を代表する企業」と位置付け、これらの銘柄により構成する新たな株価指数「JPXプライム150指数」を開発しました。

なお、上記のうち「資本収益性」については、ROE(株主資本利益率)と株主資本コスト(投資者の期待リターン)の差である「エクイティ・スプレッド」(注2)を、「市場評価」については株価をBPS(1株当たり純資産)で割った「PBR」(注3)を指標としてそれぞれ採用します。

注2)ROEが投資家の期待リターンである株主資本コストを上回ると、エクイティ・スプレッドはプラスとなり、価値創造が推定されます。
注3)株価が1株当たり純資産であるBPSを上回ると、PBRは1倍を超え、価値創造が推定されます。

基準日における上場時価総額上位500銘柄を「適格銘柄」とする。

となっていますので、プライム市場に上場している会社のうち上場時価総額上位500社のなかから選ばれた150社です。選ばれた150社です。

https://www.jpx.co.jp/corporate/news/news-releases/0060/cg27su0000007ruk-att/20230526-02.pdf

エクイティ・スプレッドで選ばれた75社

まず、資本収益性(エクイティ・スプレッド)の基準で上位75社が選別されました。こちらのETFの2023年5月末のウエイトを元にして作った表です。

75社のTOPIXでのウエイトは18.19%になります。組み入れウエイトの順で並べてみました。

業種別で括ってみました。こうなります。

社数で見るとこんな感じです。

情報・通信業から19社、サービス業から10社、電気機器から7社、選ばれています。

PBRで選ばれた75社

75社のTOPIXでのウエイトは33.61%となっています。エクイティ・スプレッドで選ばれた75社に比べるとウエイトの約1.8倍です。業種別です。

社数で見るとこうなりました。

電気機器から17社、化学から7社、食料品から7社が選ばれています。

150社全体での業種の分布、社数はこうなっています。

情報・通信業と電気機器がそれぞれ24社。この2業種で1/3弱を占めています。

ウエイトで見てみます。

電気機器がダントツのトップになります。電気機器だけで 14.43/51.80= 27.8%を占めています。

こちらのデータと照らしてみてください。

エクイティ・スプレッドとPBRでダブル

「*」は、資本収益性(エクイティ・スプレッド基準)だけでなく、市場評価による銘柄選定の基準も満たす銘柄(当期の PBR及び二期のPBRの平均値がいずれも1倍を超える銘柄であり、上場時価総額が選定基準「PBR」の銘柄の最低値を超える銘柄)を表す。

別紙1で * が付されたのが24社ありました。その24社のリストが以下です。

24社のTOPIXでのウエイトは14.14%。この150社内では 14.14/51.80=27.3%となっています。

日経平均の225社からは何社選ばれたか

150社のうち84社が日経平均株価と重複しています。84社の日経平均株価でのウエイトは73.62%に達しています。このためTOPIXよりも日経平均に近い値動きとなる可能性が高そうです。

Yahoo! ファイナンス 2023年6月9日時点のデータから

Yahoo! ファイナンスの2023年6月9日時点のデータを150社分集めてみました。

集めたのはPER(予想)とPBRです。

有料パートから、この記事をつくるのに集めた元データ、Excelファイルがダウンロードできます。

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