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まだまだ深い

 だんだんと輪郭が見えてきた。
私は私を受け入れられるようになり、癒してきたと思っていた。
 それはほんのごく一部に過ぎなかった。

ごく一部に過ぎなかったと気づけたキッカケは2つ。
 1つは勉強中の意識の事・メンタルトレーニングの集中合宿で感受性・感受範囲が広がったこと。
 2つ目は学生時代に熱狂していたバンドのボーカル、チバユウスケが亡くなったこと。
 この2つが近い時期に重なった事で眠っていた感情、意識が目を覚まして浮かび上がってきた。

 意識の勉強を具体的に始めて半年。以前の自分とはまるで違う。見える世界がまるで違う。だんだんと上昇しているように感じる毎日。同じような事が目に入ってきても以前とは全く違うというのを感じる。
 自分の意識が入れ替わりつつあるのを感じていた。時々前の自分が顔を出すけどなくなりつつあると思っていた。

 12月頭に彼が亡くなった事がニュースで流れた。ネットニュースやSNSでは悲しみに暮れる声を始めさまざまなな声が飛び交った。音楽関係者、ファンから多数発信されているのを見て、この20年彼はどうしていたのだろうと情報を漁る。
 情報に触れるほど、この20年離れていた自分を責める。
 チバは昔も今もずっと私が求めていた事を歌っていた。それを理解していなかった自分を責める。
 歌声に隠れていた、優しさも温もりも信念も強さも色々全部そこにはあって、愕然とした。
 「私は何もわかっていなかったんだ」

 意識の勉強を通して自分を責めることも少なくなり、いつも私は自分でできるベストを生きているって思っていたけど、全く違った。
 違ってはいなかったけど、何層も重なっている表面だけで入れ替わったものと思っていた。

 投影の法則。
この世界は自分の写し鏡。
 私の中にはまだまだ自己否定、自責、無価値感、恐れ、被害者、孤独、二元性、戦い…。まだまだ存在して癒していなかった。
 これらが目を覚まして過ごした冬休みは結構きつかった。

 我が子や子の友達と接していても感じ方が違う。
 子の冬休みの宿題の進め方、宿題に出ている「お家のお手伝い」、ゲーム、どれを通しても心がザワザワ。
 家族や親戚とのやりとりにもザワザワ。

 ザワザワしたおかげで自分の内側に気づけたと思えているのが唯一の救い。
 今年はこのまだまだ深い発見と共に、どんな選択をして自分を癒していくかが課題。

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