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【数字のトリックを見破れ】

以前のブログで挙げたように、「タテ社会日本」と「ヨコ社会北欧」という題で記事を書いています。今の僕のできる知識・思考を総動員させて書籍のような記事にしたいと思っていて、夜な夜な目をこすりながら書いている途中です。

本のような記事ということで、章立てになっているのですが、今は絶賛「教育分野」での日本と北欧の違いを考えています。僕が受けてきた日本での教育方針と今まさに受けている北欧(ノルウェー)での教育方針の違いについて肌感で書いています。*違いといっても、タテヨコという軸にあった観点からのみ。

同時に、統計的なデータも沢山使っていて、例えばQSの世界大学ランキングやPISA(国際学習到達度調査)など。それから日本のタテな教育風土の土台を作ったと考えている「偏差値」というものについてもがっつり調べました。

大学1年生の途中まである種の「偏差値信者」であった僕は、できるだけ偏差値の高い高校・大学へと行くことを望んでいました。

今となっては、偏差値という数字自体には何の意味のないと思っているのですが、やっぱり人は数字に弱い。偏差値で人の学力を判断するのって日本だけだよね?QS世界大学ランキングで1位のMITの偏差値ってどれくらい?って聞かれて答えられる人いる?

それでも数字が持つ力は凄まじくて、それはSNSでのフォロワー数に見て取れるし、どれだけの企業価値といったところでも大きな影響力を持っている。

ただ、見落としちゃいけないのがその数字が何を意味するかということ。

昨今の例でみると、新型コロナウイルスの感染者数。4/4付の厚生労働省の統計データでは、日本の総感染者数は2,935名だそうです。

連日ニュースなどで感染者数が増え続けています、などといったことが口酸っぱく言われていますが、そりゃ増えるよね?いま言われている感染者数って蓄積されていくものなのだから、日に日に増えるのなんて考えなくてもわかることで、みるべきポイントは違う数値にあると思います。

それは、例えば、1人の感染者によって広がった感染者数(誰かこれに名前を付けてください)。これまでAという感染者によって、10人の感染者が出てい多とする。それが最近では、Bという感染者による感染者は5人になった。

もちろん、増え続けていることには変わりないのですが、感染予防としては半分の数値に抑えられているって考えられると思います。

数字で表すとわかりやすいという利便性がある一方で、その数字の裏に隠されたロジックまで因数分解しないと正しい行動もできなくなります。

「正しく怖がる」

という言葉通り、こうした数字の見方というのはもっと広まっていくべき、だと思っています。メディアはその構造上どうしても視聴率・PV数・再生回数が命取りなので、そこにはあえて人の不安を煽るような言葉がいたるところに散りばめられています。

もちろん、依然危機的状況にあることは間違い無いのですが、飲み込んでからの咀嚼する作業がないと、いつか喉で突っかかって取り返しのつかないことになりかねない。

数字との付き合い方ってすごく大切だなぁと思います。

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