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マシンガンズから学ぶ「おじさん芸人」の魅力 前編

皆様、はじめまして
小学生の頃から何気なく見てきたお笑いの世界が、M-1の2006で披露されたチリンチリンを期に完全に沼となってドボン。中学の頃には生で見るお笑いにもハマり、気がつけばそのままアラサーにたどり着いていた…という魚の人です。
…えぇ、お笑いファン歴は約15年です。人生の半分以上はお笑いの世界に浸っておりました。

そんなわけで自己紹介はこれぐらいにしまして、先ずはこのnoteを書きたいと思った理由をざっくりと話したいと思います。

やっぱり今の「マシンガンズフィーバー」でしょう!
あったり前じゃないですか!私だってマシンガンズ沼に落っこちたんですから!←
最初は単純にノックアウトステージを配信で見ていたからというのはあるのですが、16→8のvsランジャタイ回で諦めの境地にたどり着いていた筈の男達が大逆転する漫才とその勇姿に楽しさと爆笑を抑えきれませんでした。
何秒か興奮を通り越して変な世界に入り込んだんではないかと思ってしまったんですよね。
しかも内容はエゴサと知恵袋。昔と同じネタな筈なのに、あんなにアドリブ時間からの延長でドッカンドッカンウケてる世界。あれを見た瞬間、小さい頃にエンタやレッカベを見ていた思い出が一気にフラッシュバック。
完全に「応援したい」枠に入っていました。
今思えばあれが完全に沼オチのきっかけだったのだろうと思います。

……ざっくり、とは。
やっぱりあの時の興奮を未だに忘れきれずにいるようですね、もう1ヶ月以上経過したというのに。

さて、気持ちを切り替えて何故今を期におじさん芸人の魅力を伝えたくなったのかと言いますと、
「マシンガンズにおじさん芸人の魅力が詰まりすぎていたから」です。

ファンの方々のツイッターを見てるとやっぱり過るんですよ
「この方錦鯉ファンの方だ!」とか
「あっや団ファンまでいる!」など。
更にはタイムマシーン3号などの太田プロ芸人を軸にマシンガンズ好きになった方もいるようで、
「やっぱりおじさん芸人はいいよな、わかるわかる😁」
という気分にもなっています←

けれどももしかすれば今回のマシンガンズを期に"初めて"おじさん芸人沼にドボンした方もいるかもしれません。
又は実際におじさん芸人が好きな方も改めておじさん芸人の魅力に気付けるようになればとも思い、ここにきた次第であります。

……だからざっくり、とは。

では前書きから長文になりましたので、早速本題へといきましょう!
マシンガンズから学ぶ「おじさん芸人」の魅力についてです!


①やっぱり「逆襲劇」!


……いきなり単語から物騒な、と思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。
「燻りおじさん芸人」の逆襲というところにひとつの魅力があると思っています。
おじさんになった芸人さん自体、今売れていようかなかろうが、沢山の苦労をしてきたのではないかと思っています。何らかの方向性の違いやら、業界とのギャップやら…。

そんな中でも「燻りおじさん芸人」というのはまた一段とそう感じやすく、でも「結局お笑いの世界が楽しいからやめられない」「夢を捨てきれないから」という理由で続けてきている方もいるかと思います。
ですが、そんな方達が一躍テレビに出て爆発しているところを見ると、やはり興奮してしまうというのがおじさん芸人好きが故だと思っています。

華がない?…いやいや、「そこもまた味」なんですよ!!
しかも勝ち進んでいくごとに何故か出てくるんだ、華に似た何かが!

しかもそんなおじさん達が賞レースの決勝という舞台で更に爆笑をかっさらってる姿を思い出してみてください!
……ほら、興奮するでしょう?←
そんな姿を、マシンガンズのお二人はTHE SECONDで見せてくれました。
しかも負け芸で輝いてるんだから、尚更かもしれません。

少し前の段階でよりその様子が目立った人物でいうと、
2020M-1の「おいでやすこが」と「錦鯉」にあたると思っています。
今となってはそれぞれの方向性で活躍、気がつけばよくテレビで見る方たち、という風になっていました。

そこに重なる錦鯉の2021M-1優勝!
夢を諦めきれなくなった中年も増えたのでは?と一時期不安視もされていたものの、今となってはこれが「おじさん芸人完全定着」のきっかけになったのではないかと思っています。
少し前から密かに注目されていたなすなかにしやタイムマシーン3号などが今や2020~2021M-1を期に「ロケ芸人」として完全定着したんですから!
しかもそんな方たちまでTHE SECONDに出ていた、という事実がまたいい!

そしてその二組に追いつけ追い越せ、とばかりにKOCで躍進した「や団」や、賞レースだけでなくまさかのTik Tokから逆転劇を見せた「ラバーガール」、イギリスで大注目された「とにかく明るい安村」もまたいい味を出していたと思います。
もうエンタ、レッカベ見てた世代にはぶっ刺さるメンツですよ!
しかも今となってはクールポコ。も再注目されている!
素晴らしいですね、お笑いの「平成レトロ」ブーム。


②おじさんだからこその「哀愁」!

これは変な話現実世界で見る一般のおじさん達にも溢れているものかもしれませんが、それとはまた違った「哀愁」を見せてくれるのがおじさん芸人ではないかと思っています。
やはりテレビに出るために見た目を綺麗にしてもらっていたり、それこそ元の見た目がいいだとかの中からどうしても漏れ出る「哀愁」というのがまたいいんですよ!

マシンガンズで言えば西堀さんがもろ溢れている感じかとは思うのですが、滝沢さんも時折疲れきっている時にやはり漏れているおじさんらしさがまたいいのかな、と思っています。
それでもお二人ともなんかよくわかんないけど肌質いいわかっこいいわかわいいわなので、もはや何がなんだか。
そしてテレビではたまに、ラジオだとゴリゴリに漏れる「おじさんだからこその言動」というのもまた魅力だと思っています。
おじさんと自覚して生きている、でも見た目が若い!かっこいい!というギャップ!
これがまたおじさん芸人を見る上での楽しさだと思っています。

他にらしさでいうと、マスコット顔なのにおじさん言動を隠せない、隠さないなすなかにしやタイムマシーン3号、
おじさんで何が悪い!?なパンサー尾形さん、
中年だけど体張りますと何かしらの開き直りが見えるオードリー春日さん、
そしておじさんなのを隠す気が更々ない錦鯉などがあたるでしょうか。
もちろん他にも沢山いらっしゃいますが。


③おじさんといえど、やっぱり「かわいい」!


ワーキャーかよ!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、否定はしきれません。
このおじさん芸人ブームを楽しんじゃってますから。
でも今回は見た目のことでなく、「中身から漏れ出る可愛さについて」注目しようかと思います。

とはいえ「かわいい」と思える基準に色々と個々で差があるかとは思うのですが、どちらにせよ
「つい応援したくなる気持ち」
「(悔しいけど)ちょっと許したくもなる感情」

を抱かせるきっかけにはなっているのかな?と個人的には思っています。
どこか助けたくなる、とかもそうだと思います。
好きだからこそ盲目になる、がもろそれ。
…犯罪レベルになったら話が別にはなるかもしれませんが、とりあえずは一旦置いといて……。

何よりマシンガンズもまたその可愛さが遺憾なく発揮されていました。
THE SECONDでの勝ち上がり方と決勝戦での3本目のネタがない問題。
あれはかわいいに気がついてなくとも、「応援したくなる気持ち」と、おいっ!wとは思いつつも「ちょっと許したくなる感情」は抱いた方も多いかと思います。
そこに更に「松本さんに水をさされたことにリアクションする姿」や、後日判明した話ですが、先輩後輩芸人に「出番直後にはいけたんじゃない!?と言ってくれたけど、結果が出て戻ってきたら大爆笑」という展開もあったわ、などでかわいさが出ていたかとは思います。

正直中堅~ベテランな芸人さんはあまりいじりにくい雰囲気筈なのに、それでもいじってくれる先輩や後輩がいるというのは、それだけで「かわいさがある」と思うんですよね。
なぜなら「相手の芸人さんがそう思って好いているとわかるから」

厄介なおじさん扱いはまた別だとは思いますが、結局「いじる隙がある」「どこかいじりたいと思わせる魅力がある」というのが前提にある方が「安心して見られる」とも思うんですよね。

色々と時代は変わりつつあるものの、結局今はコンプラ時代。
色んな方たちがそれをきっかけに、色々とやめざるを得ないことも増えてきました。

更に言えばお昼やゴールデンの番組に出られる方たちは「コンプラの範囲ギリギリで暴走する」又は「老若男女問わず安心感を与える」方が多く、完全に外れた言動はテレビではほぼなくなりました。
やればネットで叩かれるし。

そんな中で「先輩後輩問わずいじられる芸人」は「老若男女問わず安心感を与える」枠に入るのではないかと思っています。
身内に好かれなきゃ、誰が好くんだ、っていう。

この様相がリアルタイムで現れていたのはタイムマシーン3号関さんが投稿した太田プロによるTHE SECOND上映会シーンだと思っています。
自分の先輩を応援する姿、結果に一喜一憂する姿、そして西堀さんの「低くないですか!?」に手を叩いて爆笑する姿。
これで「好かれてない」は絶対にないだろ!と実感させてくれたわけですよね。

更に言えば後日談を語っていくお二人の姿にツッコミを入れる芸人さん方が、番組によんでくださいよ!と言われた時の「もちろん!」発言や、他にもあの「自撮りおじさん」に続々と参加していく姿も彼らの魅力があるからこそだと思っています。

スピードワゴン小沢さんの「俺も参加させて」感や、超新塾イーグルさんの「何やらこんなことが流行ってるらしい」感も、THE SECOND余韻を残しまくってくれるきっかけにもなりました。

更には何やら関西出身の芸人さん方にも滝沢さんが「アニキ」と呼ばれ、西堀さんが「かわいい」と言われる好かれ具合。
やっぱり、これで「好かれてない」は絶対にないだろ!

…そういえば昔のタイムマシーン3号はとがってて、なんだかいじりにくい存在だった、と言われていたらしいですよね。
山本さんご本人も「絶対にいじらせてなかった!」と壁の反省会で言ってましたし。
でもそんなお二人が今となっては有吉さんにこれでもかというほどにいじられ、そして「ちょっと待ってくださいよ!」などと返す姿を見ると、やっぱりつい「かわいいな」ってなってしまいます。
後輩芸人もいじれる隙が見えてるからつつけるんだろうし。

……おい待て、ここに来て既に4000文字オーバーかよ。
しかもまだ語りたいことはあるという厄介具合なので、前後編に分けたいと思いまーす…(遠い目)


予告
次回は
「④やっぱり見た目がいい」
「⑤「面白い」がなけりゃおじさん芸人としての魅力半減だろ!」
をお届けします


ではでは!