初めて選手の前で涙を流した日

ずっと課題をやってたこともあり、キーボードの前に座っているから久しぶりのnoteは日曜日について書いていこうと思う。
少々個人的な部分も含まれており、感情的になる部分があるかもしれない。

今回は女子について書いていくが、うちは基本的に男女一緒に練習するチームのため、試合が始まるまではできる限りサポートをしている。もちろん、ほぼ毎日同じ体育館にいるため、それなりにコミュニケーションを取っている。

前提を言ったところで試合の展開に入る。点差から言えば40点差近くつけられて大敗した。TOは40個近くしたし、FG%は20%台だし、セカンドチャンスも、トランジションもやられまくった。そして何よりタフなゲームだった。
相手のボールプレッシャーや経験したことのないフィジカルなプレーに何度もボールを失い、倒された。ほぼ全員体中痣だらけになり、エースは顔を引っかかれたような傷もついた。

そんな試合だったが、ベンチも含め誰も泣き言や言い訳をせず32分間戦い続けた。それだけではなく、かなりこちら側の雰囲気は盛り上がっていた。シュートは入らなくとも必死にリバウンドやルーズボールを追いかけ、ファウルを貰えれば周りの4人が駆け寄り声をかけ、倒されればヘルプアップを。and1を取ろうものならまるで接戦の終盤のように応援席も湧いた。

このハードワークを32分間やり続けたのだ。文字にすれば簡単に見え、勝つなら当然のことであるが、実力差のある相手に対して数十点差開いたら心が折れる光景はよく見る。だが、彼女達は最後までやめなかった。公立校であるが故、入ってくるモチベーションは様々だ。実際、何回もチーム内で上手く意思疎通ができず、小さなトラブルも多々起こる。

組み合わせが決まって以降、うちのコーチ陣は「本気で勝つつもりで行こう」と言い続け、そのための準備もしてきた(結果がついてこなかったのは準備を失敗したこちら側の責任)。本気でぶつかったからこそ、試合後は涙を流す選手が多かった。
2年生に関しては去年から見ていて、中にはバスケを始める前から知っている選手もいる。そんな彼女達が本気で戦った後の光景を見ると、ベンチに入ってないくせに一言言った際には、涙が抑えられなかった。

これは持論だが、コーチは選手の前では涙を流してはいけないと考えている。選手の前で泣くことはコーチの失敗や弱さを選手に対して認めてくださいと言っているような感じがして責務を果たしてないのではと思っているからだ。4年間コーチをしている中で記憶上では3年生が引退した時、一回も泣いていない。

ただ、今回は言い訳がましいが、人生で一番頑張ったであろう彼女達の姿と、これからの彼女達の飛躍が見れるかもしれないのに自分が大学4年生ということもあって「このゲームで最後か」という気持ちもあって涙が出てきたのかもしれない。

チームが盛り上がったシーンのハイライトは購読者限定で公開するから勇姿をぜひ見てもらいたい(無断転載・リンクの転載・動画の拡散等無許可での使用はNGでお願いいたします!)。

こんな素敵なチームにいられることが幸せだし、コーチングできる機会をくれるいつも明るく優しくちょっぴり生意気な選手達と温かいスタッフと保護者の皆様には感謝しかない。いつかは終わりは来るけど、その時まで選手が成長できる手助けを今後もしていきたい。

編集のために動画見返したんだけど、こんなに感情を表に出せるうちのチーム最高すぎるな~!!(親バカならぬコーチバカ?)

以下購読者限定の動画(コーチバカ入りまくった解説付き)

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