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①天啓にうたれレズビアンであることを知る

10月の雨の日に私は首を吊る、はずであった。理由はよくある人間関係と仕事のことで。場所は自宅マンションのベランダ。キッチンにあった踏み台に乗り、物干し竿用のフックにマフラーを縛り付けて。

それなのにマンションの隣の戸建ての家からいきなり人が出てきてこちらを見上げてきたのだ。私は見られたことに急に恐怖を覚えて部屋に逃げ込んで動けなくなくなってしまった。あの人がこちらを見上げてきたのは偶然だろうか?あの暗さと雨で私のことが見えていたのだろうか?

そんなわけで勢いがなくなってしまい、私の自殺は未遂の未遂で終わったのだが、どうしてだか唐突に自分がレズビアンではないかと考えるようになった。今まで男性としかお付き合いはしたことがなかったし、女性とどうこうなんて考えたこともなかったのに。

それから自分が本当にレズビアンかどうか色んな手段で、ちょっとそれはと言われそうな手段でも確認してみた。いわゆる二丁目にも通ったしパーティーにも参加したりWeb掲示板にも書きこんでみたりした。(この辺りはまた別の記事で書いてみたい)

結果、私は本当にレズビアンで今は信頼できるパートナーと一緒の家で暮らしている。あの雨の日に死なないで生きている。

ただの偶然だと言われるだろうけど、私は神様か仏様か御先祖様か、何か超越した存在が私を助けてくれて進む道を教えてくれたのではないかと思ってしまう。

私は毎年10月は心の具合が悪くなる。その度にあの雨の日を思い出す。今年も。だから記事にしてみた。

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