2022年1月:読んだ本とゆるふわ生物学さん

もう2月になってしまった!あっという間ですね。いちよう読んだ本などをメモしておこうと思ったのと、最近見てめちゃおもしろ!ってなったゆるふわ生物学さんなどについて、書いておこうと思います。

1.カラス学のすすめ

杉田昭栄 (著)

カラスの本です。身近な鳥ですが、実際あまり調べたことはなかったので、とても面白かったです。杉田昭栄さんの語り口もとても穏やかで、読みやすかったです。

東京などで見かけるカラスはハシブトガラスか、ハシボソガラスのようで鳴き声が違うようです。どちらかというとハシブトガラスが多そうでした。カラスの骨格や脳の構造のお話が特に印象に残っています。臓器を軽くするために様々な工夫があったりするのをきいて、生物の進化って面白いな〜と思ったりしました。

あと、カラスは鳥類スズメ目カラス科という分類におどきました。スズメ目という括りなんですね〜。

最近はほぼ毎日朝散歩に行って、近くの池がある公園に行くのが好きなのですが、結構野鳥がきます。先日はメジロを見て「お!」と思いました。春はカルガモの赤ちゃんが見れて可愛いです。去年は結構食べられてしまったようで一匹しかいなかったですが…。近々鴨の本も読みたいなと思っています。

2.プラハ巡覧記 風がハープを奏でるように

前川 健一 (著)

自分はプラハに特別な思いがあるのですが(聖餐城の舞台だからね!)また行きたいな〜と思いながら読んだ本です。前川さんが1ヶ月ほどプラハに滞在したときのことが書かれています。エッセイと言っていいのか、日記といっていいのか、形式ばりすぎず、プラハという国で日々を送る中で気づいたこと、考えたこと、気になったことがまとめられている、というような内容です。ブログでの連載が最初のようでした。

自分もプラハに行ったことがあると、やはり読みながらも思い出すのは自分が見たり聞いたり感じた瞬間のことばかりで、体験するということの大事さを改めて感じた本でした。

前川さんはドミトリーで滞在しており、様々な国・言語圏・立場の方々とお喋りをなさっていて楽しそうだな〜と思ったりしました。(ハードル高い…!って思ってしまいましたが)

自分が旅行中はほんとに英語しゃべれない&聞き取れないなのに、わりと意思疎通できて、しかも相手の人が言ったことを覚えているんですよね〜。不思議です。プラハではご飯屋さんで食べたい写真を見せて、「多分これだよ!」ってオーダーしてもらったりしていました。味は全然覚えてないんですが、でもすごいハッピーな気持ちだけは覚えています。

サブタイトルになっている「風がハープを奏でるように」はチェコの作家ヤン・チェプさんのCOR PATRIAE(祖国の心)と題する一文の冒頭で、「愛を告白する以上に、どのようにしてプラハについて語れるであろうか? その名を口にするだけで、風がハープを奏でるように心がときめくのをどうして妨げよう」と言っているところから名付けられているようです。(前川さんは「地球·街角ガイド タビト 6 プラハ」)のプロローグの千野栄一さん「プラハは歩いて!」から引用していました)

今はこんなご時世で、いったいいつ行けるんだと思いつつ、いつかまた海外へ行けるならまたプラハに行きたいなと思いました。もし行ったことがない人が、少しでも興味をもってくれたら嬉しいな〜。

日記:ゆるふわ生物学さんとの出会い

自分は結構前からライブドアニュースさんのゲームさんぽが大好きでめちゃめちゃよく見ています。名越康文先生の動画シリーズはもちろん、藤村シシンさんの「アサシン クリード オデッセイ」「HADES 」、渡邉義浩先生と仙石知子先生の「三國志」、管理栄養士の新生暁子さんの「FF15」「テイルズオブアライズ」など何度もきいてます。吟行シリーズも好きですね〜。吟行に出会えるなんて、多分…ないと思う!

ゲームさんぽの何がいいかって、いわゆる「雑談」だと思います!コメントでもおっしゃってる方がいて、わかるな〜!と思いました。それぞれの道のスペシャリストの方の台本のない雑談…それをYoutubeで見れてしまう。めちゃめちゃ幸せなことですよね〜。本当に楽しい!

そこに先日「ゆるふわ生物学さん」とのコラボ動画が上がりまして、失礼ながらそれまで知らなかったのですが、とても面白すぎるお話の内容にめちゃめちゃテンションがあがりました。

↑動画はこれです。

ゆるふわ生物学さんもYoutubeでゲームさんぽの動画をアップしていて、うわ〜天国だ〜と思いました。生物学者さんがゲームをやりながら盛り上がってるところなんて、友達にでもいない限り見れないですからね…!!!いい時代だなぁ〜!

とりあえず自分がプレイしたこともあり大好きな「天穂のサクナヒメ」シリーズを拝見しました。自分がプレイしていたときは、全然目につかないというか気にしていなかったところにどんどんお話しが膨らんでいって、超面白かったです!

本当にいろんなお話があって面白いんですが、お話のなかで「収斂進化」というのが出てきまして。「血縁とは関係なくそっくりな姿になる進化」ということらしいんですが、こちらの記事(リンク)で詳しく文章になっております!

これを聞いた時、前読んだ民話の話を思い出してしまいまして

この本ですね。

この本に例えば「シンデレラ」のようなお話は、世界の各地で見つけることができると書いてあり、それは明らかに1つのお話しが伝わったとは考えられないような年代と地域で見つかるというようなことが書いてありました。

民話も構成や内容によってタイプがまとめられたりしており、なんか…生物と同じような話じゃん!?と一人でテンションが上がってしまいました。

「収斂進化」というのは進化の話なので、多分違う内容だとは思うんですけど、「生物である人間が生み出すものが、場所や年代・地域・国などを問わず似通った性質になることがある」という点と、生物の進化でもそういうことがあるんだ〜!というのが、すごい面白いなあ!と思いました。

この話、言語化するのすごい難しい(どちらの方の知識もちょっとしか知らないし)ですけど、なんか……伝わってるといいな…!

最近は結構生物の研究者の方々の本を読むことが多かったんですが、とても楽しいですね…!やっぱり解像度が全然違うというか…。自分が唯一植物に対して知識がプラスされたことがあるのは「家守綺譚」だと思うんですが、やはりそれで京都・山科に旅行に行ったりしたときは、「これがあの…!」と感動したことを思い出しました。

前述したプラハでもプラハ城の中で聖餐城の文章を読みながら練り歩いてましたし、やはりなにかしらの取っ掛かりを持てるというのはとても幸運ですね。