ゆっくりとゆっくりと
ココさんは、10日前に左の後ろ足を捻挫した。
朝の散歩で、左側からやってきたフレンチブルちゃんに驚いて(どちらも足が短いので顔が見えるまで気づいていなかった)ワンワンワン!と吠えて騒いだ後、私を見上げて動かなくなった。
で、歩き出した時には左の後ろ足を地面につけることができなかった。
以前もそういうことがあり、病院に連れて行ったら「ねんざ」と言われた。でも、その時は1日経ったらもう元気に歩くことができたので、とりあえず夕方まで様子をみることにした。
半年前くらいから左の後ろ足の反応が悪くなっていることはわかっていて、主治医さんに相談してここ最近はサプリメントを使っている。
何度か軽い捻挫を繰り返していたせいか、今回はなかなかよくならず、左後ろ足をつこうとしない。心配になって2回も病院へ連れて行って、レントゲンまで撮ってもらったがやはり捻挫だった。
ココさんは、排泄は家の中ではしない子なので散歩は不可欠。
なので、スポットまで抱っこで連れて行ってそこで用を済ませてまだ抱っこで帰るということを1週間くらい続けた。
それでも、やはりココさんの足は元通りになりそうにない。
排泄のための短い散歩もやめておいた方がいいのだろうか…いや、もしかしたら、使わないことで逆に左の後ろ足だけでなく他の足まで弱ってしまうのではないか…。
いろんなことが頭の中に浮かぶ。
朝になると吠えて散歩を要求していたココさんだったがここ最近はこちらが促してようやく重い腰をあげる。
何が正解で何が不正解なのかわからない。
今週に入って、外に出すとそれでもココさんは捻挫をする前の散歩コースに向かって歩いて行く。
「そっちは遠くなるからこっちに行こうよ」
と声をかけてもココさんは動かずコギスト。(俗にコーギーのストライキを短く言って「コギスト」というらしい)
それで仕方なく行きたい方向へ歩き出すと口角が上がって嬉しそう。
その顔を見ていると、途中で歩けなくなったら抱っこで帰るか…と思ってしまう。
ココさんの体重は13kg近い。
でも、ココさんが楽しいのならそれでいいか。
そんなこんなで今日は、10日振りに4丁目コースに足を伸ばした。
そちらのコースには常連のワンちゃん友達が多い。
歩いて行くと顔なじみに次々と出会い、ココさんはとても嬉しそうにしていた。
動きづらい左の後ろ足を一生懸命動かして、それでも顔は口角があがっている。
ゆっくりと、ゆっくりと、それでも歩いているココさん。
ゆっくりと、ゆっくりと大切なココさんの時間が流れていく。
今年は12歳になるココさん。
以前のようには走れないかもしれないけど、ゆっくりと、大好きな散歩の時間を楽しもうね。
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