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バイオマス発電の冷却方式について

 大手電力会社が運用する数十万〜100万kWの火力発電所の冷却方法は海水冷却と呼ばれる方法をとっています。原子力発電も同様です。

 火力発電所や原子力発電所のように蒸気タービンを用いる発電方式は、タービンを回した後の蒸気を冷却して水に戻して、再びボイラや原子炉に送り蒸気にする循環を繰り返します。

 蒸気を水に戻す事を復水と言い、設備を復水器と言います。蒸気を水に戻す際にどの媒体で冷やすかにより方式が異なります。冒頭の方式は水冷式です。更に水に海水を用いるので海水冷却式となります。海水冷却は蒸気を水に戻す際に熱交換した温海水を海に放出するので海洋への影響があります。
 海外では大きな河川のように、冷却する水が十分確保できる場合には、河川の水で冷却するものも多くあります。海水同様に温水による河川への影響が少なからずあります。

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