見出し画像

再エネ主力電源化における慣性力について解説します

 太陽光発電のような非同期機が系統に多く接続されると、系統の慣性力が減り、系統事故で周波数が変動した際に周波数の変動を抑制する力が弱くなることが、昨今の再エネ電源主力化の検討課題の一つとなっています。

 同期機はタービン発電機のように回転しながら系統周波数と同期して発電し、系統に接続しているものです。非同期機は太陽光のように回転せずに直流で発電し、パワーコンディショナー(PCS)で交流に変換して系統接続しているものです。風力発電は回転しているので同期機と思われがちですが、最近の風車は非同期機です。発電した交流をPCSを介して一度直流にして、再度、系統周波数と同じ交流に変換して系統接続しています。

ここから先は

1,041字
この記事のみ ¥ 100

私のノウハウ記事に値段以上の価値があると思って頂けた方はサポートにて評価頂ければ嬉しいです。