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再エネ立地規制という言葉で世論を巧に操ろうとしている輩の存在

 熱海の土砂災害を受けて、環境省が再エネ立地規制検討を始めたという記事を受けて、やはり捻じ曲がった議論になっており、意図的に盛土と太陽光を結び付けて再エネ規制を盛上げるマスコミや反対派がいると感じています。

 全国で明らかに急な斜面や危険と思われるような場所に太陽光パネルの施工をしている事業者が入ることも事実で、これらを規制し健全な再エネを進めるのは私も賛成です。結果的にそのような流れになっているは良いことだと思います。

 ただ、この件で言うと盛土と太陽光は時系列的にも一緒に議論すべきではないです。盛土が開始されたのは固定買取制度が始まった2011年以前の話です。そしてFITの許可を得たのは2013年だそうです。太陽光があっても無くなくても盛土は存在しています。

 この太陽光の設置方法自体に問題があるという報道や記事もありません。しかし”盛土”と”太陽光”というワードを同じ報道や記事に組み込むことによって、あたかも太陽光の開発が問題であるかのような印象を与えようとしているように見えてなりません。

 不届き物による不適切な盛土や開発を行うことが問題であり、それを規制するということが本来の議論です。開発目的自体が規制されるべきではありません。開発目的は太陽光に限ったことではなく、宅地造成や建築物の設置等いくらでもあります。

 したがって、”再エネ立地規制”というのは、完全に間違った議論で、”開発行為の規制強化”が本来の議論です。あえて”再エネ立地規制”という適切ではない言葉を使用してたくみに誘導しようとしている人達がいるのでしょう。

 世論を操作しようとする”頭の良い人達”に騙されないように、しっかりと本質を見極められる力を身に着けたいものです。

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