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事業者による工場立会検査の意味

 発電所建設において事業者による機器の工場立会検査というのがあります。出来上がった機器が実際の仕様通りに製作されているかチェックを行う検査です。電力業界においては頻繁に実施されるこの検査ですが、経験がない若い頃は何をどのように検査すればいいのか分からず、ただ説明されるがままに検査が完了してしまします。
 私も電力会社時代は、どうしていいか分からず、しかも一人で工場検査に行かされて、会社に帰ると、お前は何を見てきたんだ!!と怒られることもしばしばありました。

 中には、どうせ事業者が検査しても何も分からないし、仕様通りの製品に出来上がってるに決まっているでしょ、と思っている方もいるのではないかと思います。私もそのように思っていた時期もあります。しかし、そんなことはありません。事業者による工場立会検査は非常に重要です。仕様を確認するだけでなく色々な意味で重要です。

 私が最近行った工場検査で発生した不具合を2つほど紹介します。

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