マガジンのカバー画像

再エネ技術者マガジン

再エネ業界で成功したマルチエンジニアの役立つ情報をほぼ毎日お届けします! 有料にする事で日々の私のリアルな実務ノウハウや出来事も記事にしたいと思います。このマガジンを購読すれば、…
月額300円で、その月の全ての記事(約30記事)を読めますので、マガジン購読(初月無料))が断然お…
¥300 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

#火力発電

原子力発電所と火力発電所の蒸気条件の違い

原子力発電所の蒸気タービンで使用される蒸気の圧力と温度は火力発電所に比べて低いことが特徴です。この違いは、原子力発電が直面する材料の制約と安全性の要求から生じます。 沸騰水型の原子力発電所(BWR)では、核反応によって発生する熱を利用して水を加熱し、蒸気を生成しますが、この蒸気の圧力は約7MPa、温度は280℃付近の飽和蒸気です。これに対して、火力発電所では、加熱蒸気を用いており、燃料の燃焼による高温で蒸気を発生させるため、蒸気の温度は500℃以上、圧力は16MPa以上に達

有料
100

滴下水の正体は雨か水漏れか?

火力発電所では、火炉の壁に水管が張り巡らされており、この中で燃料を燃焼させることによって発生した熱が水に伝達されます。その結果、蒸気ドラムで蒸気が発生し、発電のためのエネルギーが供給されます。ただし、このシステムには高度な注意が必要です。なぜなら、ドラムの圧力が10MPaを超えるような高圧力環境下では、水管からのリークがあると、高温高圧の水が大気圧に解放され、急激な蒸発と体積膨張が起こり水蒸気爆発を引き起こす可能性があるからです。これは大事故につながる恐れがあります。

有料
300

耳には聞こえない音で漏れを見つけ出す!超音波リークテスターの魅力

超音波を用いたリークテスターは、配管システムにおける蒸気漏れの検出に広く使用される高度な診断ツールです。 このテスターは、人間の耳には聞こえない超音波の周波数範囲を利用して、配管の微小な亀裂や穴からの漏れを検出します。発電所だけでなく蒸気やガスを用いた工業施設などさまざまな環境で有用です。

有料
300

蒸気タービンオーバーホールのレア映像

今回のNHKの解体キングダムは、なんと火力発電所の蒸気タービンのオーバーホールが取り上げられています。蒸気タービンは電気事業法で4年に一回の開放点検が義務づけられておりますが関係者でも中々見れるものではなく、さらにそれが映像化されているのはかなりレアです。 アウターケーシングやインナーケーシング、ローターもよく分かります。更に上半ケーシングと下半ケーシングを接合しているボルトを高周波ヒーターで加熱して取り外す様子を原理も含めて解説しています。 NHKプラスで一週間は無料で

有料
100

現地での材質確認はどうする?PMI検査のメリットと使い分けを解説

火力発電所は、エネルギー供給の重要な拠点であり、その運営には多くの鉄鋼製品が使用されます。そのため、鉄鋼材料や溶接材などの品質と材質は、発電所の安全性と効率に直接影響を与えます。 従来はミルシート(検査証明書)によって材質が確認されていましたが、海外輸入品のミルシートと実材料との照合や溶接棒への異材の混入など、実際の材料の材質を現地で確認する手法としてPMI(Positive Material Identification)検査があります。

有料
100

蒸気タービンの安全性と効率性を支える、ダンプ弁と再熱ラインの重要性とは?

蒸気タービンは、発電プラントから産業施設まで、様々な設備で使用される重要な装置です。その中心部には、ダンプ弁と再熱ラインという二つの重要なコンポーネントが存在します。これらの部品が適切に動作することで、タービンは安全に、また効率的に運転することが可能となります。

有料
300

火力発電所建設で重要なフリーブローとは? 

火力発電所の建設では、特に配管システムの設置工程では、フリーブローという重要なプロセスが実行されます。フリーブローは、配管内の残留物を取り除くための手段で、その主な目的は蒸気タービンへの異物の流入を防ぐことです。

有料
100

発電所のエゼクターについて解説します

 本日も読者の方からリクエストを頂いた記事です。火力発電所や原子力発電所に用いられるエゼクターについて解説します。

有料
100

 低効率火力発電を延命させる愚策

 火力発電所の休廃止時に届出を義務付ける電気事業法の改正。これは古い低効率な火力発電所を保有する電力会社を補助金を入れて救済する措置ではないでしょうか?

有料
100

写真を煙と表現する技術者は読んで下さい

 写真の排気筒から出ているものを何と呼びますか?  多くの人は煙と言うと思います。しかし、バイオマス発電などの火力発電では、煙とは言いません。

有料
300

発電所で良く用いられる温度測定センサー

 発電所の温度測定に頻繁に用いられる測温抵抗体と熱電対。これらの特徴と実際に発電所で良く採用される方法について纏めようと思います。バイオマス発電や地熱発電では必須の知識です。 測温抵抗体 まず、測温抵抗体ですが、RTD(Resistance Temperature Detector)とも呼ばれ、金属が温度によって一定の割合で電気抵抗が変化する特性を利用し、この抵抗を測定することで温度を計測するものです。

有料
100