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日本の洋上風力発電の第二ラウンドの入札結果が発表されました。このラウンドでは秋田沖、新潟沖、長崎沖の三海域で入札が行われ、それぞれ異なる大企業のコンソーシアムが落札しました。
3海域全てを落札した三菱エナジーソリューションズの衝撃の入札価格は、2ヶ月経過した現在でも業界の至る所でネガティブキャンペーンが行われているイメージです。
24日に公表された洋上風力発電の公募結果は非常に衝撃でした。現在私は風力発電業務には関わってませんが、日本のこれからの再エネを考えた時に大きな不安を覚えました。
洋上風力公募の3案件の選定事業者がクリスマスイブのプレゼントとして公表されました。しかも3案件総取りの結果で、落札したのは、三菱商事が主要構成員を務めるコンソーシアムです。 そして業界を驚かせたのは、陸上風力より安価な入札価格です。11.99~16.49円/kWhという破壊的な価格でぶっちぎって3案件全てを勝ち取りました。 評価は、価格点(120点満点)+事業実現性に関する得点(120点満点)の合計240点で最も点数が高い事業者が落札者となります。下の表は公表された
読者の方から風力発電の会社の一つとしてリクエストを頂きましたレノバの企業解説です。ただ、レノバは風力発電の会社という意味では現時点では実績に乏しい会社です。 風力というよりは再エネ全ての電源を扱ってますので、再エネ専業会社と言えます。元々、リサイクルワンというリサイクル事業をしていたベンチャー企業で、日本で唯一の独立系の再エネ会社です。東証1部に上場もしていて、今勢いのある再エネ事業者です。 株価も去年の9月から4倍以上も値上がりしていて時価総額で見ると、驚くことに中
コスモエコパワーは風力発電を専業とする会社です。ユーラスエナジーホールディングスや電源開発と同様、風力発電開発初期から風力事業を行っています。 コスモ石油と同様、コスモエネルギーホールディングスのグループ会社ですが、グループ会社となったのは2010年で、それ以前は、エコ・パワーと言う名称でした。そのため、業界では「エコパ」と呼ばれています。
2011年に再エネの固定買取制度が始まり10年が経ちました。 その中でも買取価格が当初40円/kWhと高く、足の速い太陽光発電が爆発的に増えました。その太陽光発電は、今では入札となり買取価格も約四分の一まで下がり、設置に適した平地も少なくなってきています。更に30MW以上は環境アセスメントの対象に追加され、事実上、野立ての太陽光がこれ以上増えないよう制限をかけたことになります。 陸上風力発電は、元々7.5MW以上は環境アセス対象であり、急峻な地形が多い日本では増加は
ヴェスタスが長崎県に風車設備工場の建設を検討しているとの事です。 風車工場といっても、ナセルの製造のみのようです。ナセルならば内包物は、発電機やインバータ、減速機なので、特殊な部品ではなく、既存の周辺工場から容易に部品を調達可能です。そう言う意味で、投資規模が抑えられるのだと思います。 また、ブレードやタワーは日本に近い中国や韓国に工場があるので日本に工場をつくるメリットはありませんが、ナセルは欧州で製造していることが多く、日本に工場を持つことで輸送コストが抑えられ
本日、経済産業省及び国土交通省より、洋上風力発電の新たな促進区域、有望な区域、一定の準備段階に進んでいる区域、が指定されました。 今回、促進区域に追加されたのは、「秋田県八峰町及び能代市沖」で、これで促進区域は全部で6か所になりました。促進区域に指定されると公募が開始され事業者の入札プロセスに入ります。それぞれの状況は下記の通りです。
洋上風力の廃止時に海中の設備をどこまで撤去するか?の議論が着手されたとのことです。設置するだけでなく撤去する事を考えることも重要なのですが、非常に不思議な議論だなと私は思います。