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なんも知らん私がラリー参戦する日々の記録#1

ある日突然、ボスから「会議室においで」と呼ばれた。モータースポーツ競技用の車両を手に入れたから、競技に参戦しなさいと。キミは競技会の運営の方ばっかりやっていて、頭でっかちになっちゃってるから、参戦もして選手たちのナマの気持ちを味わってこいと。

その必要性は、薄々自分でも感じて、内心焦ってもいた。元々このスポーツには、選手として関わりたいと思って入ってきたのだけれど、いろんな成り行きで選手になる夢は叶わずに何年間か運営のお手伝いをしてきた。
運営側にしかわからない苦労がある。けど参加者側にしかわからない苦労もある。そこはどこまでいっても折り合いがつかない世界だ。モータースポーツに限らず、どんな競技・どんなイベントでも同様だろう。

車両は1ヶ月もすれば納車されるという。わくわくドキドキしながら、納車されたら何をすべきかを頭の中でリストアップしながら、ひたすら待つ。

ラリーは、モータースポーツの中でも特殊なカテゴリだと思う。
レース、タイムアタック、カート、ダートトライアル、ジムカーナ・・・モータースポーツにはいろいろなカテゴリがあるけど、どれもみなドライバーが独りで競い闘う。他競技とラリーの大きな違いは、コ・ドライバーという第二の存在がいて、一緒に競技車両に乗り込んで、2人で闘うということ。

なので、ドライバーの運転スキルだけでなく、コ・ドライバーのスキルも大切だ。私はドライバーとして超・初心者。不安がいっぱい。そこで、ボスが手練れのコ・ドライバー3人に声をかけて、代わる代わる自分をサポートしてもらえるよう、手配してくれた。頼もしい。自分には勿体無いような気も。

この先たぶん、コドラの皆さまからむちゃくちゃ怒られるだろうし、呆れられるだろう。この年になり、職場ではマネジメントする側にもなり、叱られたり指導されることも少なくなった昨今、むしろ初心に返って先輩方にドヤされるなんて、新鮮で素晴らしい体験。有り難いこと。
いっぱい叱ってください。素直な気持ちで取り組みます。

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