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【遊戯王デッキ紹介】トリテック


まえがき

どうもれんこんです。

12期も始まって約一年が経ちました。

DUNEから始まった実質幻獣機ラッシュにより【実質幻獣機特異点】とかいうヘンテコなデッキを作りはしましたが、今回はちゃんと幻獣機幻獣機してます。

とはいえ少々珍しい形の幻獣機をご紹介。

新しいカードもあるよ

ではレシピどーん


デッキレシピ

"3"に縁があるから"トリ"テック


〜構築方針〜

今、ホルス幻獣機がアツい!!!
おれも作りたい!!!!!!!!

こんな感じ。

【ホルス】の登場以後、定期的に界隈で探られていた【ホルス幻獣機】という新たなアーキタイプがあるのですが、とあるカードの登場により可能性が大爆発。

この大波を逃す訳にはいかなかった。

トレンドには敏感じゃないとね。


採用カード解説

~幻獣機~

いつもの、とは行きません。

非ユーザーの賢明な読者の方であれば、レシピの様子がなんだかおかしいことに気づくかと思います。

《テザーウルフ》を初めとする☆4幻獣機がいません。

そう、こちら3軸幻獣機と呼ばれるデッキです。

ここまで極端なのもどうかと思いますが、調整段階で入れようとしたらイマイチだったのでこうなりました。

特に見覚えのない子がいると思いますので、まずはそちらの解説を。

幻獣機屈指の問題児

幻獣機の共通効果を除くと、各幻獣機トークンに1度限りの戦闘破壊耐性を付与する効果のみ。

意味がわかりません。

《幻獣機トークン》を生成する効果はおろか、トークンをリリースして起動する効果もなし。

非チューナーの幻獣機でこれに該当する子はこのカードのみです。やる気あんのかマジで

《デブリ・ドラゴン》ステータスが欲しければ《レイステイルス》でいい上に、あちらは《ネクステア》にも対応。こっちは変に500あるせいで守備力が減って対象外。守備力を買おうにも低いもんは仕方ない。

では何故この目を覆いたくなるような惨状のカードを採用したのか。

理由は《機械複製術》の存在。

説明不要

強いのですが、特殊召喚元がデッキのみの都合、1枚でも複製対象を引いてしまうとどうにもバリューに欠けてしまう印象が拭えないこのカード。

なら複製対象は沢山用意するだけ得ですよね。

そんな軽い気持ちで当初は採用しました。

想定通り、試行段階では貴重な複製対象として好調な働きを見せており、私自身どうするにも足りないカードがいっぱい使えていい気持ちに。

……が、いざ実戦に移ると想像だにしなかった驚愕の光景を見せます。

トークンがいればいる程堅牢になっているのです。

たかが1度、されど1度の戦闘破壊耐性付与でした。

1体では2回、2体では4回、3体では6回と、比例してトークンへの必要な攻撃回数が増えていく都合、純粋な戦闘に対して一気に強くなります。

3体いれば基本的には《タートレーサー》まで届きませんからね。生き意地だけえらい立派だなお前

正直2体いるだけでも、ただの0/0のトークンに4回も攻撃を吸われるとなると相手もだいぶ嫌そう。

効果破壊はできると思ったかもしれませんが、それもやはりただのトークンに使うのは勿体ないですよね。

そもそも☆3の頭数が必要なデッキであった都合、デュエルの度に要所要所で出てきては相手に嫌がらせをする陰湿なカードに激変。

ああ……トークンを守れるって……素敵だ……


あ、他の幻獣機カードの説明は

《ハムストラット》→説明要らず
《レイステイルス》→複製対象兼伏せ除去
《ブルーインパラス》→《ヤクルスラーン》を出す時やランク3を出す時の第3の選択肢。
《エアロスバード》→ランク6、9を出す時に。

って感じです。あんまり説明することもないかも。


~ホルス&ファンタジクス・マキナ~

【ホルス】と言えば、AGOVで登場したヤバ集団。

《王の棺》があるだけで墓地からわらわらわらと。

それってズルかな。それってズルだね。

時に、冒頭部分で【ホルス幻獣機】がアツいと話しましたが、こちらはただランク8を立てやすいからとか、《オライオン》と《フルール・ド・バロネス》を出せるとか、そういう用途にとどまりません。

《アウローラドン》のコストとしてもあまりにも優秀だったのです。

常々言及しているラドン+1どころじゃなくなるんですよね。

言わばラドンのコストが無限に沸いてくる感覚。脳汁が出ます。

もうランク6でも9でも出し放題。トークンを大量に残せる都合、《ヤクルスラーン》を出す際にもめちゃめちゃ重宝します。

それに加え、《王墓の石壁》がこのデッキとの絶妙なシナジーを見せます。

本当に凄いやつ

手札をデッキに戻せることで、手札の複製対象をデッキに戻すだけでなく、《RUM-アージェント・カオス・フォース》(※以下《ACF》と呼称)を繰り返しデッキに戻せることがかなりうま味。

再録前に買っちゃった

あっ!ここで《ACF》の話題がでました

これでスムーズに真の採用目的の説明ができますね

それはINFOで登場したこの方を見てみましょう。

ホルス幻獣機の産声

冒頭で「とあるカードの登場により可能性が大爆発」と書きましたが、とあるカードが正にこれ。

ランク8で機械族、RUMのサーチのおまけに何故か機械族モンスターの追加召喚権がついてくる効果。

更には場にギミパペXモンスターが特殊召喚されたら墓地から出てくるついでにRUMの回収も可。

流石に使うなって方が無粋です。

これにより、手札に抱え込むと辛くなりがちな☆3幻獣機を各種素材にも使いやすくなり、特に《機械複製術》等を使えた時の上振れ期待値が跳ね上がります。

ホルスは召喚権を使わないので、追加召喚権の恩恵をそのままの意味で受けられるからですね。

追加召喚権はRUMのサーチとセットですが、このデッキでは《王墓の石壁》でデッキに戻して再装填できますし、2体目の《ファンタジクス・マキナ》を出した時には墓地の《ファンタジクス・マキナ》も出てくるので、それだけで機械族が2体用意できるのもうま味です。

《アウローラドン》の布石としても優秀ですね。

幾らEX枠に困っていても、2枚入れる価値は十分にあることがわかると思います。

特に抱え落ちしやすい☆3幻獣機を展開の弾にできることがとにかく優秀であり、救世主的な存在。

ただこの時点でのRUMをサーチする効果は、あくまで《王の棺》のコストを工面する為の用途です。

できる限り手札は大切に使いたいですからね。

だからといってその為だけに使っている訳でもないので《ACF》の回収効果もアテにしていきたいのですが、展開するタイミングもある程度重要な《ファンタジクス・マキナ》や《パイレン》にそれを依存するのは少々リスキーです。

それを踏まえて、次の項目に移ります。


~アーマード・エクシーズ〜

ホルスと同期の奴らです。

アニクロで一足先に出てはいましたが、細かいことは置いといて。

時に3軸幻獣機は、Xモンスターが主体のデッキになりがちですが、だからと言ってランク6とか9ばかり使ってもピーキーな構築になりやすく、結果として出したい時に出せない悩みを抱えがちです。

かと言ってランク3主体ではパワー不足は否めません。

《エンジネル》→《ダウナード》→《アーゼウス》とかで誤魔化しは効くようになったのですが、戦闘を挟む必要がある都合、少し悠長に思えることも。

決して悪くはないのですが、折角ならもう少し攻撃的な構築にしたいとも考えておりました。

幻獣機自体が防御寄りのテーマなので、あまり守勢に回りすぎても決定力に欠けやすいからですね。

なんか良いの無いかなあとストレージを眺めていた時に、ふと飛び込んできたのがこれらのカードでした。

第一陣
第二陣
本当にランク3から出せていいのだろうか

最初の印象は、「そういえばこんなのあったな……」程度のものではありました。

しかし、ランク3を組むだけで盤面をひとつ取りに行きながら戦闘でも強く出られる《ダークナイト・ランサー》×《アーマー・トルピード》は当初このデッキに足りなかった矛そのものであり、序盤~中盤のプレッシャーとして非常に優秀な働きを見せました。

一連の流れで手札を2枚確保できるのもうま味。

尚、これらの動きはホルス初動の後にすることが非常に多い為、《ACF》は墓地にあることが殆ど。

つまり、ランク3が組めた時点で《ACF》の回収効果をスムーズに起動するまでに繋がります。

ランク3にありがちなパワー不足を無理やり解決し、《ACF》の回収にも一躍買う働きぶりは絶妙ですね

強いて言えば先手で出すうまみは後手に比べて少ないですが、正直些事だとは思います。対象に取れない上に戦闘にも強いデカいモンスターは、それだけで一定の圧があります。


~サイバー・ドラゴン〜

主に複製対象兼ホルスの手札コスト。

《機械複製術》と言えば、みたいなところはあると思います。

特に《サイバー・ドラゴン・ヘルツ》は、墓地に同名がいれば恒久的な手札コストに化ける都合、手札消費の荒いホルスを【幻獣機】で採用する際にも大きな助けとなります。

手札コストと言えばみたいなところある

しかし、《サイバー・ドラゴン・ネクステア》だけは少し事情が違います。

《ネクステア》ラインって聞かないね

以前このカードは《レイステイルス》を蘇生できるとのことで、当記事でも言及がありました。

しかし、幻獣機には《ネクステア》に対応するカードがこれを除いてあと2枚あります。

その片割れが何を隠そう《幻獣機アウローラドン》。

説  明  不  要

なんと《ネクステア》、召喚権を使わずに墓地の《アウローラドン》を再利用できます。

《アウローラドン》が再利用できることについての強さは論を持ちません。対面した御相手もビックリした様子でちょっと嬉しかったです。

無論《ヘルツ》同様、《機械複製術》を使えば《アウローラドン》にも繋がる為、こちらもデッキとしての纏まりを強めながら、【幻獣機】のサポートもこなすユーティリティとして大いに活躍してくれます。

蘇生効果を使うとその後は機械族モンスターしか特殊召喚できなくなるので、時にホルスの展開を諦める割り切りが必要なのが玉に瑕でしょうか。


一部採用カード解説

そこまで数は無いですがこちらもどうぞ。

〜No.9 & CNo.9〜

機械族ランク9の最古参
暴力

幾ら《ダークナイト・ランサー》は優秀でも、それだけで勝てる程甘くはありません。

【幻獣機】特有の決定力不足は健在でした。

そこで白羽の矢が立ったのが《CNo.9 天蓋妖星カオス・ダイソン・スフィア》。

《ネクステア》の縛りの下でも出すことができる上、《ACF》でランクアップする中でも特に殺意が高いことで採用。

一応改めて説明をすると

《ダイソン・スフィア》を素材としている場合は、素材1つあたり1100のレートでバーンを放つため、基本的には出ただけで3300点は確定しています。

万が一《ダイソン・スフィア》の直接攻撃が通るのであれば、2800+ランクアップ後に放つバーンにより5000点ですらデッドラインになりかねません

純粋に相手を捻り潰す為のカードです。

3軸ということもあり要所でランク9を立てることは造作もありませんし、これが出る=割とデュエルも煮詰まっていて自分の状況も整理できていることが殆ど。

《ACF》は構築上サーチ及び回収は容易ですし、任意のタイミングでのランクアップも現実的に可能です。

そんな時にこの子を出してみましょう。

ぅゎっょ(消し炭になる相手を眺めながら)

戦闘時に相手を取り込む効果はターン1が無いため戦闘では無敵ですが、そもそもデカい上にこれを出してターンを返すことはまずありませんので、オマケぐらいの心持ちで良いかと思われます。

欠点としては、その極大火力のロマンに脳を支配されてしまい、不用意なタイミングで出してそのまま負けるみたいな事故が発生すること。(執筆当時既に1敗)

鉄の意志で抑え込みましょう。


〜告天子竜パイレン~

べんり

主に幻獣機を蘇生します。

この子が出るということはトークンも1体は存在する為、出てきた幻獣機は勿論破壊耐性を持っていますし、《パイレン》自身も墓地から出てきたモンスターがいる限り破壊できません。

カッチカチです。

別に自身の効果で出したモンスターでなくても良いため、ホルスが場にいても起動できますし、相手の場に該当のものがあればそれでも可。案外硬い。

因むと、蘇生の筆頭候補が《タートレーサー》だったりします。盤面がガチガチになるのはそうなんですけど、相手ターンでも仕事がある☆3幻獣機がこの子しかいませんでした。まさかの面目躍如。

ここまで硬いと生き残ることもあるので、次の自分スタンバイフェイズに起点になるのもいいですね。


〜一曲集中〜

幻獣機ユーザー判別器

折角なのでこちらも。

こちら幻獣機ユーザーの間では非常に名の知れたカードです。

使い方は簡単。『《アウローラドン》のリンク先に高レベルになった幻獣機やら高ランクエクシーズやらを置いてドン』です。

上昇レートが高いため、使えば《アウローラドン》の打点が8000を超えることもしばしば。

《ヤクルスラーン》のサーチ先として結構採用する方が多いんですよね。これ知ってると「この人分かってるな…」って顔されます。

如何せん《ヤクルスラーン》の効果も相手依存なのでそこまで信頼はできませんが、素引でもふとした時に使えたりするので中々どうして侮れません。

奇襲として非常に強力かつ【幻獣機】とのシナジーが強い為採用。このデッキであればホルスも高レベルなので狙い目ですね。


あとがき

お疲れ様でした。今回は軽めでしたね。

例によって展開例はありません。載せ始めたらちょっとキリがないので、せめて書いてある分だけ分かって頂けたら幸いです。

ここからは少し小話を。

こちら有志が開いた《機械複製術》をフィーチャーしたオフ会にて使用したものであり、【実質幻獣機特異点】に引き続き偶然の産物に近い代物です。

しかし、事実として《機械複製術》を利用しやすいことが3軸幻獣機の強みでもあり、《ネクステア》を絡めた展開はこのデッキならではのものがあります。

何よりも《ファンタジクス・マキナ》が手札の要求値を減らしてくれることで扱いやすさがグッと上がったのも事実ですし、ランク3から無理矢理に強いやつが出せるようになったのも大きな追い風です。

もしも3軸幻獣機に興味があれば、是非参考にしてみてくださいね。

先駆者の少ない鉱脈ですし、探りがいはありますよ。

それでは今回はこの辺りで…

では。


※6/22
・一部加筆修正

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