障害者年金の申し込みに対する素朴な疑問

今の最大の問題はお金をどう稼ぐかである。
どんな収入でもいいから少しでも増やしたい。
働かざるもの食うべからずではあるが、今は頭と指しか動かせないので、頭脳労働くらいしかできない。しかし、この状況では、人からもらう仕事のハードルはかなり高く(以前からの知り合いでないと、病気の人間に仕事を頼もうなどという人はいないだろうし)、ここしばらく、月末の様々な支払いにも苦慮して、こうして窮状を訴えては、カンパをお願いしている状況だ。

でも、こうしてばかりもいられない。
そして思いついたのが、障害者認定してもらって、年金はもらえないかということだ。
実はかつて、まだ、普通に歩けた頃、末期がんでも障害年金がもらえる場合があるということで、年金事務所に相談に行ったのだが、厚生年金から会社を辞めて国民年金に切り替わった頃に、しばらく保険料の払い忘れがあり、障害年金の受給要件を満たさないと言って断られたことがある。しかし、あれから身体の状況は随分変わっているし、障害者認定を受ければ受けられる補助などが他にないか聞いてみようと思い、通院している病院のソーシャルワーカーに聞くと、区役所に行って、まずは現在の体の状況を見せながら相談してみてくださいとのことだった。そこで、区役所に電話して、こういう場合、どの窓口を訪ねれば良いか、また、現在、かなり身体が動きづらいので、こちらに来てもらうことはできないか一応聞いてみた。一人暮らしで、平日は付き添い人もいない旨も伝えたが、役所の職員は「こちらから出向くことはできない」と言うばかりだった。

もちろん、ヘルパーさんに付き添ってももらえるが、お金がかかる。
また、区役所までの往復のタクシー代が3000円くらい。年金もらおうというような人間にとっては小さな額ではない。
日常の移動にかかるお金というのは、普通に移動できる人にとってはあまり意識されるようなものではないのだろう。また、車椅子に乗っているような人には介助者がいるに違いないという思い込み。
役所の担当者という立場の人間さえ、そういう想像力が欠如し、一人暮らしの障害者というマイノリティへの理解を遠ざけている。

これから障害者認定が受けられない人に、介助者がいようがいまいが、「ご自宅は訪問できない。一度、役所に来てくれ」という理由は何なのだろうか?
自宅に来た方が生活実態も分かるから、年金が必要か否かを判断するための情報もよりたくさん得られるのではないのだろうか。
当事者の素朴な疑問である。

私も胸の鎧が体幹を絞り、むくみもあって足の筋も引っ張られ、動きづらいが、車椅子と介護タクシーで役所にいけなくはない。しかし、それにはお金も労力もかかっていることを、役所の職員は忘れないでほしい。

というわけで、何らかの公的支援に繋げることはできるのか。
また、報告します。


というわけで、何卒ご支援宜しくお願い致します。

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乳がん再発の日々から考えるいろんなことを書こうと思っていますが、闘病記ではありません。また、治療法については本当にひとそれぞれで、私のやる方法が他の人にいいかどうかはわからず、基本的に、自分が集めた情報の中から自分の身体と相談して自分で決めるものだと思っていますので、治療法を勧めるものでもありません。むしろ、真似はしないで下さい。がんを治すための日々は自分を見つめ直し、また世の中をも見つめ直す日々でもあるなあってことだけ感じております。

人生なかばにて乳がん再発し人生見つめ直しているところに、人生のメンターともいえる橋本治先生ががんで亡くなったという知らせ。橋本先生が最後の…

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