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心の旅路「水」を知るために


平静を極めること

冷静に、落ち着いて
物事を正しく理解し整理すること

些細な事に捕らわれず、柔軟に受け流し、流れを見極めること

「水」の如く精神を極めること
「水」の極意を知るために


そう言い残し、心の世界に旅に出る


自身は大地
強固で、頑丈で、巨大な岩が点在する大地
攻撃に耐えるため硬く、確固たる意志をもつ

だが攻撃し、叩かれ続ければ、いつかは壊れてしまう
絶対に壊れないと自負しても、ヒビは入るだろう

だが岩は何度壊れようが復活する
その度に強固になる

大地はそれを知っているから、構わず岩を他の作り上げる
いつか巨大な山脈を作るために


だがその大地には自然が少ない

森や木々、草花は生きる場所が少ないため、身を寄せ合って生きている

大地は自然が好きだ



そのために「水」を得る

踏まれ続け、叩かれ続け、ボロボロになった大地と大岩に「水」を与える事で、恵みを得て大地は育つ

”このままでは滅びてしまう”

そう感じた大地は「水」を得るために心の旅路を決める



そこにあるのは「空」と「太陽」


どこまでも続く、全てを包む青い空
地表を照らす、暖かくも輝かしい真っ白な太陽

どこまでも広く、全てを包み込む大空は大地には広すぎた

だが諦めることはない

いつかこの無限に広がる空のように広い心をもって見せる


そしてすべてを照らす、暖かな太陽

大地には水がない

そして小さな、それでいて自身の心を丁度良く照らしてくれる太陽はある

そこまで輝かなくても、そこまで暖かくなくていい
太陽は自分に合った丁度いいくらいの光と暖かささえあれば乗り越えられる



探した先には「夜」と「月」と「星」


夜は静寂と安寧

全て寝静まり、心の部屋にて整理と夢と、明かりをつけて動く生命がいる

夜は暗闇が世界を包む

その暗闇は静かな平穏と心地いい安寧の風と空気が大地を安心させた


夜空に浮かぶ月は優しく照らし、その光は癒しを与える

月を眺め、未来や過去を思えば、現在の事や様々な思想が浮かぶ

そうして月は光ですべてを照らし、薄明りに照らされた思想は、次の一歩につながるヒントを与える


夜空に瞬く満天の星は1つ1つに色があり、小さく輝き、生命を感じさせる

それぞれの星に意味があり、小さくもはっきりと光輝く姿は、大地には感動して見えた


太陽と空は大地と自然を照らし、夜と月と星は大地と自然を癒す


夜と共に出会った月と星はこれからも大地の心にも大切に生きずいていく

大地は夢をみた
地表を昼のように明るく照らす水晶の月

目の前には翡翠色の海

宝石が突き出た海と翡翠色に淡く光る海

砂浜は僅かに光り、砂粒1つ1つが宝石のかけら


この話しはまた別にしよう


起きた大地
そして大地に水は必要

そう信じ、水を求めて旅をする


こうして6つの世界を歩いた

孤島、草原、雨林、峡谷、捨てられた地、書庫

そしてそれぞれの世界の「水」を知るために


滝に5度うたれ、水中に10を超える数自身をおいた


こうして大地は水はどういうものなのかを知り、水の本質を悟った


水は心に潤いを与える
枯れた大地を復活させる
堅い岩や、ひび割れた土壌を柔らかく溶かし、心と思考を柔軟にする

水の流れのように様々な攻撃を受け流し、知識や強さを吸収し、自身の心ですらも優しく包む


水は時として心を映す
鏡面に映し出された自身は、水が汚れていれば汚れているほど自身をハッキリと映す

それを利用し、自身を見つめ直し、改善し、前に進むことができる

知識の海で解決策を探し、自身の心の水に解決策を試す

そうして何回も行使し、自身の水は強く、綺麗に、真っ直ぐ流れに沿って未来へ進む


水と一体になる事で水を理解する
溺れず、苦しまず、適度に

水の音と流れと、空気が水に触れる音を聴きながら
流れを理解し、浸透し、柔軟に、時としてしっかりとそこに存在する


水と近しい雨と出会った
雨は体力を奪う
精神をも沈ませ、調律を狂わせる

冷たく、強く、時として弱く
汚れている時もあれば、綺麗な時もある

雨の時は音と空気、匂いを楽しむ
雨の匂い、湿った空気、不規則な、それでいて可愛らしい雨の音、全てが潤い、自然の音を奏でる

沈んだ心では何も生まれない
雨が止むまで、沈んだ心が晴れるまで、ただただ雨を楽しめるように


水は凍り、氷と出会う
氷は時として生命を途絶えさせる凶器になる
凍えた大地では生命は生きられない
冷え切った心は、誰も寄せ付けない

このままでは自身の心も凍えきってしまい、命の灯火が途絶えてしまう

それを溶かすのは光と太陽
光は必ず必要で、照らす太陽はその人に僅かでも奇跡を与える
太陽は眩しくて、時として自身の心に影をつくってしまう

そのための大地と水
大地はその影を強く受け止め、水は影を曖昧にしつつ、流れにのって未来の方向へと示す

その方向の後ろには輝く照らす太陽がある

未来の方向はもしかしたら太陽の方向かもしれない
ある程度影が未来へ示したら、次は太陽に向かう


氷は、太陽の暑さに負けないように、自身の心を冷やし、冷静さを取り戻す
氷は凶器にもなるが、時として自身をたすけてくれる恵みにもなる

自身の氷は敵意があるものには武器として襲いかかり、自身から守ってくれる

氷も時としては必要な存在だ


水は時として試練として襲いかかる

それは乗り越えなければいけないもの
水を扱う上では必ず直面する試練

水に歯向かうのではなく、水を利用し、味方につけ、流れを読み、見極める

水と共に生き抜くために



大地と水、空と太陽、夜と月と星、雨と氷

どれも大切で自身の心には欠かせないものだと大地は考える

自身には「水」が足りなかった
まだまだ水を理解し、極める道は長そうだ

だがこれで大地は「水」を知り、少しずつ自身の心に反映していける

旅路で出会った様々なものも一緒に大地の世界に反映し、心が豊かになれるようこれからも努めよう



「水」の精神を導き出し、平静を知見すること

これからも心がけよう

ようやく落ち着きを取り戻した

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