縛恋

「束縛されるの好きじゃない」
君と付き合った時に俺はそう伝えた

俺の彼女は
「最高の彼女だ」
なぜなら、嫉妬しない、束縛しない、そんな彼女最高じゃん!
そう思っていた
周りの友人にも自慢した
楽しい日々だ

俺が他の女性が居る集まりに行くとなった時
「せっかくの集まり何だし行ってきなよ」と
君は何度も言ってくれた
だから俺は自由に遊んでいた

だけど
ある日から多くの不安が出てきた

付き合って一年の事だ

同じく、また遊ぶ用事が入った
それも彼女と遊ぶ日にだ。

俺は彼女に伝えた
「あー、この日か、どうしよう」
そう俺が言っていると
「せっかくの誘いだから行きなよ」
彼女が言った

いつもならそのまま予定を入れようと思うけど

今回は違った

「なんでだよ」
ふと出た言葉だ
さらに
「なんで嫌だって言わない、遊びたいって言わない、なんで嫉妬しない?」
「さてはお前、浮気してるんだろ」
「ふざけんなよ」

俺はキレてしまった
少し経って我に返った

なんて事言ったんだ、やばい、謝らないと
「ご、ごめ」
すると彼女が
「最初に束縛されるの嫌だって言ってたから
 君の迷惑になりたくないから」

彼女はいつも通り笑顔で俺に接してくれた

俺は泣いた

自分が情けない、自分がムカつく、自分が嫌になる
最悪な気分になった
「ごめん、こんな俺でごめん」
そう言うと
彼女は抱きしめてくれた
「大丈夫、私は大丈夫だから、君は悪くないよ」
涙が溢れた

もう絶対に悲しませない
この子を一生かけてこの子を幸せにすると誓った
彼女の為に生きようと思った

俺は最高な彼女をもって幸せだ


















プルルルルルルル
プルルルルル
「もしもし♪」

「もしもし♪」

「最近のあんたの彼氏どうよ!」

「え、最高だよ!、いつも楽しくすごしてるよ!」

「へぇー!すご!なにしたらそうなったの?」

「とりあえずいうこと聞いただけだよ!」

「そんなことで、できるの!?さすがだね笑」

「そんな事ないよ!」

「えー-」

「」


「じゃーまたね!」

「またね!」

プッ!!

「ふー、やっと手に入った♪」

「ずっと一緒だからね♪」


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