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史上初世界の目が日本に〜広島原爆の日に映画「サダコの鶴」を観よう!〜

前回の東京オリンピックは10月でしたから、2021年の夏は、初めて、東京オリンピック開催中に広島・長崎を迎えます。バッハ会長も広島を訪問し世界中の目が日本に注がれています。一方コロナ禍により、実際に集まっての核兵器廃絶の活動は規模縮小を強いられています。そして、ご高齢となられた被爆者のかたが人前に出て語り部として語るというのもこのパンデミック禍ではご無理をさせてはいけない、と思います。

では日本人として今年の8月6日どう過ごすべきなのか、

できる限り、広島の歴史を次世代に伝える力になれないか、そう考え広島原爆の日に映画「サダコの鶴」をオンライン上映会を行います。詳細は

https://peraichi.com/landing_pages/view/sadako86

映画「サダコの鶴〜地球をつなぐ〜」は、私が2014年から2015年に監督・製作した映画です。七館の映画館のほか、百箇所以上で自主上映を続け、YOUTUBEの関連動画が40万アクセスを超え、アジア国際映画祭、ロシアアムールの秋映画祭、ポルトガルBIEN、インドネシア、パレスチナでの上映を行っていただきました。

https://youtu.be/Sa6wSDsUgS0

2000人もの方がボランティアでご尽力していただき、50年前の古い病院の撮影を神戸の野瀬病院さんが”ちょうど取り壊す病棟があるから自由に使っていいよ”と院長先生にもご出演いただいたり、広島、福島、沖縄、東京、カリフォルニア!、神戸、大阪、山梨と低予算なはずなのに贅沢にも空前のスケールでロケを行いながら一年ぐらいかけて撮影して、編集したものです。本当に関わってくれたすべての方々に感謝します。

私の映画制作のスタイルはいつも作りながら考えていくのですが、この時は特に出会いのなかで、悩みながらいつまで経っても台本が上がらなくて、スタッフ出演者の方に苦労をかけました。例えば、実際に佐々木禎子さんの折り鶴が寄贈されている沖縄市市役所のシーンや、辺野古のシーンでは、沖縄の現地の方の思いを聞いて、脚本を書き直したりしました。「どうしたら平和を作れるのか」撮影でロードムービーのように悩みながら、作りました。

この映画は、12歳で原爆由来の白血病で亡くなった”折鶴の少女サダコ”が現代の日本にタイムワープして蘇り、福島原発の被害にあった少年しんじと出会い、思いを繋げていく歴史ファンタジー映画です。

3人病院

現代のシーンと、過去のシーンが交互に登場し、子どもたちの目線から、歴史が紐解かれます。この映画に出てくれたしんじくん役の幸希くんは、オーディションに応募してくれた福島市から当時岡山に原発事故後避難をしていた当時11歳の男の子です。主人公のサダコは、私の娘のりあんが演じてくれました。二人は意気投合して、平和や核の被害のない世界を作ろうと、思いによって世界を旅します。

「プロじゃない」と言われるとその通りかもしれないのですが、つい、現場で私は監督というよりはお母さんとして子どもたちに向き合ってしまいます。

りあんも、幸希くんも、幸せであってほしい。美しい時間を過ごしてほしい、健やかに育ってほしい・・。撮影では実在する少女佐々木禎子さん(ご存命なら81歳12歳で亡くなりました)の実体験を追体験させていただきました。仲のいい少女が病院で亡くなったり、好きな男の子が自分より先に退院してしまったり、アメリカの医療組織ABCCに体を実験動物のように扱われたり・・。

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本当に胸が張り裂けそうです。「ああ、サダコちゃんに自由に走らせてあげたい」そんな想いが溢れてきます。

変なもので沖縄の強い光の中で海の前で撮影をしていると、サダコさんが当時果たせなかった青春の日々を謳歌しているような気がしてきます。佐々木禎子さんの魂が撮影現場に来て、楽しんでくれていたらいいな、なんて感じました。

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できたら世界中のすべての子どもたちに戦争や飢餓、暴力や貧困などの苦しみをしないで暮らせるようになってほしい。

撮影中に、サダコさんが表れてくてている、と感じることが何度もありました。撮影を頑張った俳優が偶然ホテルがスウィートルームになったり、アメリカロケのあとロケの時の飛行機が航空会社のミスで私だけファーストクラスになったり。ご褒美が散りばめられたんです。広島にあるはずの小道具が沖縄にあったり、シナリオを予想するような漫画が同じく12歳で天国へ旅立った坪田愛華ちゃん(初めて国連で漫画の展覧会をした実在の少女です)が、幸希くんと同じ名前のキャラクターが広島から沖縄に旅をするシナリオを書いていたり・・。不思議なことがたくさん起こりました。

本当に私たち撮影する大人たちは、天国の子どもたちの手の中で踊らされているようでした。

この映画にはたくさんの天使が登場します。

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カリフォルニアのサダコピースガーデンで撮影をしたときに、ばったり出会ったヘンリーちゃんは天使の一人です。「何を願って鶴を折ったの?」と聞いたら「世界中の人が、幸せに暮らせるようにだよ」と微笑んでくれました。

サダコピースガーデンは、アメリカで最も大きな反核反戦団体の「ニュークリアピース財団」のデビッドクルーガー氏が作った佐々木禎子さんのことを記念して作った私設の講演ですが、なんとカリフォルニアの山火事で燃えてしまいました。

カリフォルニアで出会ったホピ族の女性が映画の中でこう語ってくれます

「私たちが地球を変える最後の世代。純粋な子供達が歌ったり笑ったりするエネルギーで地球を救おう」

私はこの言葉を、今も何度も反芻しています。実際にカリフォルニアの森が燃え、世界中で洪水が起き、人間の大量生産、大量消費という生活スタイルが地球を破壊しています。

この文を読んだ貴方は戦争や核戦争・環境破壊は別だと感じるかもしれません。

私は、戦争、核戦争、環境破壊も、根っこにある問題は共通だと考えています。

人間の増えすぎた欲望のために地球や資源、そして人を奴隷のように扱ってきたこと。そういった人間の生き方そのものを変えなければならない時代に、私たちは生きています。

この映画は私の監督作というよりは、当時、見えない力が映画「サダコの鶴」というチャンネルを活用して「人類よ気がついて!」というメッセージを発してくれたんじゃないか、そのためにこの映画があったのではないか、と感じるのです。

よろしければ、これから私たちはどんな社会を作っていけばいいのか、皆さんもぜひこの映画を2021年8月6日に一緒に観て、語り合う時間を持ちませんか?

そして、ぜひ「私、自分も自分で『サダコの鶴』上映会をしてみたい!」という方がいたら開催していただけませんか?ご自身の周りでお家で、市民会館で好きなカフェで。DVDやデジタルデーター、オンラインの場合はズームアカウントのバックアップ・チラシも含めて「サダコの鶴」上映セットをお送りするセットを30000円で販売します。ご希望な場合は監督の増山のオンライン挨拶もつけます!


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【映画「サダコの鶴」オンライン上映・トークイベント】

https://peraichi.com/landing_pages/view/sadako86

8月6日(金)午後7時~午後9時半     

上映参加費 2000円(一般)1000円(ユーラシア映画祭会員)   

オンラインイベント   

(内容)映画とトーク 今、バッハが訪れた「広島」を考える

(トーク出演)増山麗奈監督+サダコの鶴出演者

広島原爆で、長崎の原爆で、そして核兵器の核実験で亡くなったすべての方へ祈りの思いを捧げます。そして核兵器の実験の被害で苦しんだ海の魚たち、世界中の核エネルギー原発から漏れた放射性物質によって遺伝子を傷つけられた魚たち、動物たち、被爆労働によって健康を害し、人知れず亡くなったすべての被曝労働者の方の心が救われますように。そして、被曝二世、三世、四世の皆様とともに

誰もが幸せな世界を実現することができますように。

2021年の8月6日、9日を控えた7月25日に

増山麗奈拝


海外の方には英語バージョンの上映会も用意させていただきました。こちらからどうぞ

https://fb.me/e/26DGRGCbS


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