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3.メディカル・テクニカルチェック



朝7時起床だが、外はまだ暗い。
ふとiPhoneに目をやると、ネットワークサービスが"No Service"になっている。昨晩、寝る前まではOrangeのネットワークを掴んでいたんだけど?これではカスタマーサポートに電話をできないではないか。朝食が8時に始まるので、ネットをしにメインの建物に移動する。たまたま旦那とオンラインで話ができたので、通話料かかるけど、代わりに日本からカスタマーサポートに電話してもらうことにした。SIMの製造番号、購入した時のレシートなどの情報をメッセージで送る。

朝食を取りながら旦那とFacetimeで状況の報告を受ける。
購入したSIMは今年の7月に有効化されていると、SIMの登録(パスポート情報など)を行っておらず、追加データの購入もなされていないので、データ通信ができない状態になっていたとのこと。そしてなぜか今日の時点で通話を止めたと。いやいやいやいや、購入したのは一昨日だし!!!旦那もその辺のところを説明して、24時間以内にデータ通信を復活させるところを、2時間で復活させると約束してくれたらしい。なので、10時半までには全面復旧するのね。それならば全然OKとホッと一安心。いやはや、これ、私が電話していたら、こんな風に持って行くことできなかったなー。

で、2時間も経たずに再びOrangeの電波を掴んだ。データ通信はまだまだできない。そして2時間以上経ってもデータ通信はできないままである。マジふざけてる。


そうこうしているうちにホテルをチェックアウトする時間になった。部屋の外を見てみると、懐かしい大会スタッフのベストを着た人たちがメディカル・テクニカルチェックのテント設営、準備をやっていた。誰か知っている人はいないかなーとじっとスタッフの顔を見てみるが、あいにく知らない人たちばかり。

ホテルのチェックアウトをしに受付に向かうと、もう既にロビーには参加者たちがやって来ていて、いよいよレース!のムードがむんむんと漂っている。ホテルのロビーの片隅でネットをしていると、あれ?なんか聞き覚えのあるフランス語が聞こえてくる。顔を見上げた先には、

あああああーー!!!
パトリック・バウアー!!!!

お互い目があった瞬間にあー!ってなってた。
パトリックは私の名前は覚えていないけど、顔はついに覚えたみたい。フランス語を少し話す日本人ってことで。ハグ&ビズで4月以来の再会を喜ぶ。年末には日本に来るってことなので、詳細が決まったら教えると。過去参加者集めてパーティするからね、と伝えるととても嬉しそうだった。パトリック最高すぎる。


ということで、メディカル・テクニカルチェックに向かう。

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まずはレース中にいらない荷物を預ける。

そして、装備の計量を行う。今回は7kgくらい。事前にもらったチェックシートを提出する。やはり思った通り、サハラマラソンと同様で必須装備の有無、食料のカロリーについては細かく見ない。自己申告ベースだ。(エリート選手はまた違うかもしれんが)そして、GPSとクロノタグの取り付け。


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メディカルチェックもサッと診断書と心電図をチェックするだけ。サハラマラソンと違い、ソルトタブレットは支給されない。まあそれほど気温が上昇しないんだろうね(と思っていたら、後に、緊急措置が発動される。)

Half MDSのロードマップはちゃちい。

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コピー機でそのまま製本したような作りで、こんなに地図も大雑把で、コースの詳細説明もない。今回は総距離113.1kmか。ただ、ロードブックを読んでみると、地味のレース前のスタート地点までの移動が大変そうで、これを合わせると総距離120kmは軽く超える。実際、今日はここから7km先の野営地まで徒歩移動しなければならない。


その前にランチタイム。

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サハラマラソンはバス移動中にランチボックスが渡されるが、この大会はホテルのビュッフェ。朝もここだったけどね。気がつくと、ホテルのスタッフはMDS Tシャツなんか着ているではありませんか。さすが。

この大会ってお友達と出るものなんだねー。
なんか周りはお友達と和気あいあいとしている。

さて、お腹も満たされたところで、本日の野営地に移動。
渡されたロードブックとペットボトルを握りしめて、7kmの道のりをフル装備で。

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道中はアップダウンが結構あるし、砂場もあるし、なんか地味に辛いんですけど。サハラマラソンでは初日の朝食は持ち運ばなくていいんだけど、この大会は持ち運びさせられる。

と、途中で、石に蹴つまずいて、左から崩れるように転倒してしまった。ロードブックを持っていた左手でバランスを取ろうとして先に地面に着いちゃった。めっちゃ痛いやん!

立ち上がって周りを見渡すも、誰もいなかったのでセーフw

すると、左薬指が膨らみ始めて、これは結婚指輪外した方がいいな、と思った時には既に遅く、抜けない。冷やした方がいいんだけど、冷やすものがない。湿布は持って来ていない。サハラマラソンでは使うことないから、ここでも不要だと判断した。バンドエイドは持って来ているんだけど。

野営地に着いたらメディカルに診てもらう?でも、大したことない怪我でメディカル行くなって事務局からのメールに書いてあったよなー?まあ、しばらくしたら腫れはひくっしょ?



でようやく見えたゲート。

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これはスタート地点なの?ゴール地点なの?


約1時間かけて到着する。
まずは水5リットル受け取る。でかっ!次に配給されるのは明日のフィニッシュ時だって。で、ストックが欲しい人はその旨を伝えて、ストックを受け取る。


テントは既に設営してあり、早いもの順で好きな場所を選べる。

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黄色のテントは大会スタッフのものなんだって。ゴールかスタートか現時点ではどっちかわからんけどゲートに近いところに落ち着いた。それから続々と参加者達がやって来て、個々のテントに落ち着いていく。私のテントのご近所さんは、ルーマニア、オランダ、スペインからの選手で埋められた。


予定より1時間ほど遅れて、19時にレース前のブリーフィング開始。

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英仏西を自在に操るギョーム氏に感心するばかり。
かなりいい仕事されています。


ブリーフィングの後は夕食!
大会パートナーのリゾートホテルのシェフ達が腕を振るう料理なんでまずいわけがない!BBQで肉や魚を豪快に焼いている。

ここでようやくもう一人の日本からの参加者と初対面。こうしたステージレースの参加は初めてらしい。


夕食後はテントに戻って爆睡。

サポートして頂けると単純なのでものすごく喜びます。サハラ砂漠の子供達のために使います。