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サハラマラソン2021 いよいよパリに向けて出発だよー。



出発の日の朝は早い。


前日の21時過ぎに就寝したのだが、やはり緊張で寝付けなかったのか夜中にふと目を覚ましてしまった。

が、これは何かの虫の知らせだったのだろう。

枕元のiPhoneをチェックすると、今年一緒に参加する尾藤さん(以下、親しみを込めて「びとーさん」)からのメッセージが入っていた。



「今更なのですが、ヘッドライトって本体とバッテリーがあれば予備はなくても大丈夫ですかね?」




で、でた!!びとーさんの「今更なのですが」攻撃っ!!

いやいやいやいやいやいやいやいや、ヘッドライトの予備電池(又はバッテリー)は必須装備ですからっ!


大会期間中、予備電池なしでヘッドライトの電池が持てば確かに大丈夫ではある。
しかし、複数日に渡る砂漠でのレースである。何が起こるか分からないため、必須装備として指定されている。テクニカルチェックは申告制なので詳細にチェックされることはなく、抜き打ちチェックが行わなければペナルティを課せられることはないだろう、、。



が、びとーさんは「サハラマラソンでの女子総合優勝」を目指す人である。
確か35回大会のエントリーが始まる2019年頭くらいにサハラ仲間から紹介されて以来、同じサハラ砂漠を目指す仲間としてSNSを通してゆる〜く繋がっていた。

最初、「優勝します!」なんてすごいハッタリかますなーと思っていたのだが、以降、彼女の様子を見ていたら、もしかしたら本当に優勝できるかもしれないと思わせる成長ぶり、すごい活躍をされている。




そんなびとーさん、出発の2週間程前から日本人参加者3名のグループチャットを作り、出発までに準備することなどの情報交換を行っているのだが、
「今更なのですが、必須装備はどこに書いてありますか?」
など、ちょいちょい質問の枕詞に「今更なのですが、」をつけてくる。



えーっ、あれだけ準備期間があったのに、、だ、大丈夫なん、、、??
必須装備等のレギュレーション違反でしょうもないペナルティ加えられて表彰台を逃してしまいましたってなったら、これマジでシャレにならんぞ......。


そうはさせてなるものか。
と私の内なる使命感がむくむくとなぜか芽生えてきた、、、。


◇    ◇   ◇



出発の朝は4時起き、、というかあれからほとんど寝ていない。
まあ、パリへ向かう機内で寝ればいいしね。


パリ行きのフライトは10時40分発なのだが、コロナ禍で羽田空港行きのリムジンバスが間引きされているためか、ちょうどいい時間に到着するバスがない、、、。
朝、7時前には羽田空港に到着しちゃったよ、、、。


というか、国際線ターミナルってめちゃくちゃ久しぶり〜(涙)
まだまだ利用者はとても少なく、がら空きのチェックインカウンターで搭乗手続きを済ませ、これまたがら空きのセキュリティに向かう。


「液体類とかありますか?」
「はいはい、ありますよー。(空港内のコンビニで買ったカフェラテを見せる)」
「では、こちらに下さい。没収ですね。」
「えっ?!?!?」

そうだ、国内線は良くとも、国際線では持ち込み禁止だってことを失念していた。
その場で飲み干そうとするも、半分飲むのがやっとである。悲しすぎる。
これレース初日の朝にどら焼き、カステラと一緒に飲むつもりだったのに、、。


気を取り直して、ボディチェックを抜けて、手荷物がX線検査の通過を待つ。


あ、あれ?!
手荷物がX線検査で引っかかってしまった。え?なんで?
空港係員が「中身を確認してもよろしいでしょうか?」と、バックパックの中を開けてチェックし始める。いやーん、レースの食事とか見られるの恥ずかしい....。


って、えっ!?
レースの食事、レトルトパック(ルーロー飯、ガパオ、ボロネーゼ)か!!
あーっ、そうね、そうね、確かに液体だわな、、、。


久しぶりの海外旅行のためか凡ミス連発である。


が、空港に早めに来ていて、利用客がほとんどいないため助かった。
通常であれば、問答無用で無情の没収となるはずが、空港係員と一緒にJALカウンターに戻り事情を説明することができた。


チェックイン時に既に2つ荷物を預けていたのだが、もう取り戻すことはできず、追加料金か、捨てるか、の判断、、、が、追加料金なしで預かってもらうことに。
助かった!JALの神対応に感謝ですわ。レトルトパック3袋で追加料金取られたらマジで凹みますわ。その時は破棄する覚悟でしたけどね。


同じフライトで出発するびとーさんとはサクララウンジで合流。
結局、空港へ向かう前に同じヘッドライトを持つ友達のところに寄り、予備としてバッテリーを借りてきたそうである。



なんだか、この時点で珍道中の様相が出てきましたわ。


サポートして頂けると単純なのでものすごく喜びます。サハラ砂漠の子供達のために使います。