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重石と大坂城石切丁場跡 (小瀬原丁場と千軒丁場、肥後加藤家) [香川県小豆郡]

2021年9月の話です。

台風が迫り来るという2日目に、八十八ケ所巡り以外にもどうしても行きたかった場所、石切丁場に立ち寄ってきましたよっていう話です。


豊臣家滅亡後、徳川家による大坂城再建では西国諸大名に普請させたわけですが、小豆島やその周辺の島に大名がこぞって石丁場を求めて行ったとか。小豆島には肥後加藤家、筑前黒田家の石丁場跡を見ることができます。


大阪城の京橋口に肥後石という巨石がありますが、これは小豆島から運ばれてきたということですね。


この日は肥後加藤家の持ち場だった千軒丁場と小瀬原丁場を見ることができました。


まずは小瀬原丁場へ向かいます。

サクッといけると思っていた私がめちゃくちゃ甘かったです。結構、坂道を登っていきますよ。車で行くべきところですね。

ふぅ、やっと到着しました。

この一帯が石切丁場で、肥後加藤家の人々はここから大阪城の石垣の石を切り出す作業をしていたわけなんですね。しかし、結構な高台にある場所から切り出した石を下ろすって相当大変じゃないですか?


案内板があります。
地元の庄屋さんとこに寝泊まりして作業していたようですね。



と、もう1つ、どうしてもみたいものがあるので、登っていきますよ。

これが想像以上のキツさで、途中、ちょっと危ない足場があったので、慎重に行きました。というのも、観光客どころか、地元の人すらいないので、ここで滑落してしまった日には、いつ発見されるんだろうって感じですよ。


つきましたー!

小豆島のパワースポットとも呼ばれる「重岩(かさねいわ)」です。
いや、これほんとに絶妙なバランスですよ。これみた時に真っ先にミャンマーのチャイティーヨー・パゴダ(金色の石)を思い出しましたもん。



そして、重岩から見渡す景色も最高です。
天気が良かったら尚良かったのかもしれませんが、これでも十分すごいですね。

思ったより標高の高いところにあったので、時間を食ってしまいました。
加藤家の家紋(蛇目)が刻印されている残石を見つけきれませんでしたが、いつかまたの機会にでも(あるのか?)




そして、国道沿いには「千軒丁場」の案内板がありました。

ここは案内板と、その前にある残念石(大坂城の石垣にならなかった石)くらいですかね。


そして、その翌日は筑前黒田家の石丁場跡を見学しました。


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