心学と『伝習録』(でんしゅうろく):読書と講演会、解読力と認知の拡大
『伝習録』(でんしゅうろく)は、
中国の明(みん)時代に(1368年から1644年まで)
王陽明(おうようめい)が著した儒学の教えである陽明学の入門書で、
王陽明の言行録でもあります。
陽明学(ようめいがく)は、
人は生来備えている良知(是非・善悪・正邪の判断力)を養って、
知識と実践とを一体化すべきだとする学説です。
一言で言えば「自らの良心に従って行動せよ」ということになります。
王陽明が弟子に授けた4句の教訓:四言教(しげんきょう)
「無善無悪が心の体。
有善有悪が意の動。
善を知り悪を知るのが良知。
善をなし悪を去るはこれ格物※1」
※1:格物(かくぶつ)は
「礼記」の「大学」※2にある言葉で、
物事の道理を窮め、ただすことを意味します。
※2:『礼記』の「大学」は、
儒教の経書の一つで、教育機関としての大学の理念を述べた書です。
字義通りに読むと、
王陽明は意の動で悪が現れ、
良知と格物(かくぶつ)によって取り除く道筋を考えていたことがわかります。このプロセスを通じて規範が回復され、善が実現されると主張しています。
人生は複雑で予測不能です。
しかし、
心学を理解していれば、外部の影響に簡単に振り回される事はありません。
焦りを感じることなく、安定感を得ることができ、風波に平静に立ち向かうことができます。
新しい知識を学ぶ目的は、
自分自身を束縛するための理論を学ぶためではありません。
心学は人を幸福にする哲学です。
この幸福は、
欲望の満足や名誉や地位の追求によるものではなく、
自分の心が外部の物事に縛られなくなることによって生まれるものです。
その結果、
人は快活に生きることができます。
稲盛和夫氏の著書『心』では、
すべては「心」に始まり、「心」に終わると書かれています。
稲盛和夫氏は「経営の神様」と呼ばれ、
これまでの80年の人生と
半世紀以上にわたる経営者としての経験を振り返り、
「すべては心が決めている」と述べています。
「自らの良心に従って行動する」事は、
子育てに非常に重要です。
子供たちが健康で幸せな人生を送るためには、
心の健康と感情の管理が不可欠です。
良心とは、
道徳的な善悪をわきまえ区別し、
正しく行動しようとする心の働きです。
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子育て、耳目の記憶、
伝統教育、革新教育;
自己肯定感、自由と責任;
ダイバーシティ&インクルージョン;
宇宙と地球、平等と正義;
心学=心の科学
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音楽、絵画、読書、
聞く、書く、考える、
…
自燃人、不燃人、可燃人とは
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