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貧血改善法

今回は女性を中心に増えている【貧血】、特に鉄欠乏性貧血について詳しく解説していきます。


貧血には大きく、鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、悪性貧血、溶血性貧血があります。

特に多いのが鉄欠乏性貧血です。

女性の1/4は鉄欠乏性貧血と言われており、緩やかに進行するため気づいていない方も多いと思います。
※鉄欠乏の一つの指標であるフェリチン値15ng/mlを下回っているのが20%以上

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疲れやすい、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、頭痛、顔面蒼白などの症状がある方は要注意です。


鉄欠乏性貧血の判断は、症状と血液検査によってされます。
ヘモグロビン(Hb):12g/dl 未満
フェリチン:血清フェリチン値12ng/ml未満
であれば鉄欠乏性貧血と診断されることがありますが、この2つだけでは不十分です。

他にも平均赤血球容積(MCV)、平均赤血球血色素量(MCH)、平均赤血球血色素濃度(MCHC)、血清鉄、不飽和鉄結合能(UIBC)、総鉄結合能(TIBC)、トランスフェリン飽和度(TSAT)などの数値も参考にします。

そして炎症により数値が変動する場合があるので、さらに他の検査項目と合わせて判断が必要です。

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https://www.city.fukuoka.med.or.jp/kensa/ensinbunri/enshin_42_x.pdf

今回は血液データについては深く話しませんが、ヘモグロビンや赤血球・フェリチンだけで判断するのは困難ですので注意してください。


鉄欠乏性貧血の原因は
【鉄摂取量の不足、鉄の需要量の増加、過剰な鉄の喪失、吸収障害】
と考えられています。


現代では【鉄摂取量の不足】に重点が置かれ、鉄の含有量が多い食事を推奨されたり、鉄剤や鉄サプリが処方されることが多くなっています。


しかし、これでは根本的な改善に至らないことが多いです。(もちろん大事ですが)

重視すべき点は【過剰な鉄の喪失】【吸収障害】であり、これらを改善しないと鉄欠乏性貧血は改善しません。


その理由を詳しく説明します。

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