見出し画像

糖質制限するとなぜ体調が良くなるのか?

誤解のないようにお伝えしますが、私は糖質制限を推奨していません。
糖質制限を長期間することで体調を崩し、太りやすい体質になることは間違いありません。


では初期ではなぜ体調が良くなるのでしょうか?


【短期的に体調が良くなる=糖質制限が身体にあっている】と誤解し、糖質制限にのめり込んでいる人がいます。


糖質制限で体調が良くなる理由を理解し、短期的な症状に惑わされないようにしましょう!



体調が良くなる理由

理由は大きく2つあります。

【ホルモン分泌の関係】、【血糖値の変動減少】です。


まずはホルモン分泌の関係からお伝えします。


糖質制限すると身体の糖が枯渇します。
しかし、脳や赤血球は糖質をエネルギー源とするので糖質を新しく作ろうとします。(脳はケトン体もエネルギー源にしますが、必要量を全て賄えません)


糖質が足りなくなると【コルチゾール・アドレナリン・成長ホルモン】などのホルモンを分泌させます。
これらホルモンの作用により筋肉・脂肪を分解し、新しく糖を作り出す【糖新生】を行います。


このホルモンは交感神経系であり常に臨戦態勢の状態となります。
集中力が増したり、調子が良くなるのはこのためです。


ただし、糖新生を過剰に行うことで肝臓・腎臓へ負担をかけます。

初期では問題ありませんが徐々に体調を崩していく原因となります。



2つ目は血糖値の変動減少です。

血糖値は糖質によって上がったり下がったりします。


糖質制限をすることで血糖値の変動が落ち着くことがあります。
(逆に低血糖を引き起こす場合もある)


本来なら糖質が身体に入ってきても正常に代謝できるのですが、
「脂質過剰」「精製糖質過多」「運動不足、筋肉不足」となっている方は、糖質を正常に身体に取り込むことができません。


エネルギーにできず、蓄えることもできず、糖質を血液の中に停滞させてしまいます。

その結果、
インスリンの過剰分泌→低血糖→脂肪の蓄積→アドレナリンなどによる血糖上昇
となり血糖値を乱高下させてしまいます。


本来なら身体にとって有益である糖質が、
食生活・生活習慣により「毒」にしているかもしれません。




糖質をエネルギーにできる量は個人差があります。(耐糖能の違い)
一度に摂取できる量は個人差があります。(筋肉量、運動量、グリコーゲン量)
消化吸収能力は個人差があります。(未消化で腸内細菌の餌となる)
個人によって食べ方・食べ合わせを考慮する必要があります。



糖質はなくてはならない栄養素です。


しかし、運動をしなくなり脂肪過多の食事をしている現代人にとって、
糖質(炭水化物)の摂取はとても難しくなっています


だから糖質によって体調不良を起こす方が多く、抜くことで身体の調子が良くなる人がいるのも納得できます。


しかし糖質を抜くことは根本的な解決になりません。
身体に合った糖質の摂取が重要となります。


糖質を抜いた生活を続けると耐糖能が低下します。
※耐糖能=糖質を代謝する能力


耐糖能が低下すると、25〜66%が10年以内に糖尿病に進行します。



耐糖能を改善させ、糖質を摂れる身体にしていくことが本質です!

お読み頂き有難うございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?