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合唱曲の舞台を探しに。 

この旅行は2020年1月31日に実施しました。
拝観料等が現在と異なる場合があります。

みなさんこんにちわ。

旅行記として今回はこの話を書こうかと。

埼玉県の「川越」って街に行ってきたんです。

「小江戸川越」

東上線や西武線を利用させる方には馴染みのあるのではないでしょうか?


では、なぜ川越に行ったのか。


組曲「城下町の子ども」


児童合唱の曲だが、聞いた事ない単語がちらほら。


調べたところ、作詞の「こわせ たまみ」氏は埼玉県出身らしい。

そして、この詩は「川越」が関係すると推測。


カメラと組曲の詩のコピーを片手に川越へ。


地下鉄とJRを乗り継ぎ川越駅へ。
東武バスの
「小江戸名所めぐりバス 1日フリー乗車券」
を購入。
初乗りが¥170するバスで1日券が¥300というのは
非常にお得。ただ、平日はバスの本数が休日に比べると極端に少ないのが残念だ。

まず、「川越大師 喜多院」へ。

参拝料¥400を支払い

売店の横の小道を抜けると

500体のお地蔵さん。

想像以上に、ホラー…

ひそひそ話の羅漢さん 
なんだぼくらと おんなじだ 
頭をかいている羅漢さんもいるよ
(「五百羅漢さん」より)


500体の羅漢さんの表情、仕草はバラバラ。
しかし、雨ざらしの環境。ひどく傷んでいて、これは顔か?っと思ってしまう像も数多く有り。

歌詞に書かれている全ての表情は
見つけることができず。

名所めぐり、金色のバスで移動。
「博物館前」で下車。


訪れたのは
「川越城本丸御殿」

天守閣はないものの川越城は東日本で唯一
「本丸御殿」が残されています。

この組曲の歌詞に、「お城」という単語はたくさんあるが本丸御殿については書かれていない。
しかし、ここで私が見たかったのは

これ。
何かわかります?

「杵黒熊毛槍鞘(きねくろくまげやりざや)」

というらしい。

歌詞に「毛槍」という単語が出てくる。

うらうら白く ゆれるのは 
お供の毛槍か 花かげか
 (「蔵造りのある町」より)


本丸御殿の受付の方に聞くと、「川越藩がまだあった頃、大名行列の先頭を歩く者がこれを持って列を引き連れていた。」との事。
一言で言えば武器らしい。

写真では伝わらないと思うがこれが結構デカイ。

長さが【約1.52m】
重さが【約26.3kg】

武器とは思えない…

本丸御殿を後にし向かい側の
「三芳野神社」を参拝。

わらべ唄「とおりゃんせ」が生まれた地らしい。

通りゃんせ、通りゃんせ。ここはどこの細道だ…


信号機の補助案内音などにも使われているからか、馴染みのある方は多いのではないだろうか?

この独特な歌詞。
なぜこの曲が生まれたのだろうか。


川越藩がまだあった頃、
三芳野神社は城の敷地内にあった。
一般人が入れるのは年に1度の祭りの時と、
子供の七五三の時だけである。


組曲ではこのように書かれている。

昔はここらも 苔むした 
お城の中です 
お参りするのも こわかったでしょう 
お城の中では こわかったでしょう 
(「道は細道」より)


神社に参拝に行くのが【怖い】?
夜の肝試しではないのに。
なぜ【怖い】という感情が生まれるのだろうか。
その答えが【お城の中】という事である。


一般庶民が普段は入れない神社。
七五三参りで子供と手を繋いで歩く母親も、天神様のところまでは行き慣れていないのでしょう。

しかし、お参りするルートはとても複雑。

南大手門から神社までは
3回も門を潜らなくてはならない。
門番に毎回理由を説明しなければならない。
城の中では怪しい行動をとれない。

道を間違えただけでも将軍様になにをされるか分からない。

こんなハラハラする七五三があるだろうか…

当時の参道と現在の参道は少し異なるようだ。
また、現在は参道の横には児童公園があり
当時の緊張感などは全く感じられない。

時刻はすでに16:30。
「博物館前」に来るバスが無くなってしまったため、徒歩で移動。次にやって来たのは
「川越まつり会館」

まるで、普通の倉庫のようですがこの建物。
すごい。

中に入り入館料を支払い
道順にしたがいながら進むと下り坂スロープ。

そして、目の前現れたのは

2台の山車。

この山車は毎年、
川越まつりで実際に使われてるらしい。

高さは約8mとの事。
この建物によくすっぽり入るもんだと驚いた。

平日の閉館間際で私以外に客はいなかったようで。
スタッフの方にマンツーマン解説を行なっていただいた。ありがたい。

川越まつりの山車は、
人形がてっぺんに乗っているのが特徴的。

組曲にももちろん書かれている。

屋根より高い 山車の上 
あかりに映えて 立つ人形
 (「祭り」より)


館内を流れるお囃子のBGMの雰囲気と、本物の山車を見ることができ、これは行った価値があったなと思った。

外に出るとすでに暗くなっており。
電柱のない街並みと優しい明るさ。

蔵造りの良い雰囲気に浸り。

そんな昔を あちこちに 
残してひろがる 町だから 
時を知らせる 鐘の音も 
遠い昔の 音でなる
 (「蔵造りのある町」より)

初めて「時の鐘」を見ました。

結構小さいんですね。


「小江戸」らしい。



あぁ、写真枚数の上限に達してしまった。

まあ、載せたい写真はだいたい載せた。
これで満足。



東京から片道1時間で、東上線なら30分で着いてしまう所にこんな街があるとは知らなかった。

本当は、氷川神社とか私立美術館とか。

もっといろいろ行きたかった。


しかし、半日でも十分楽しむことはできた。


「小江戸川越」。オススメしたい。

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