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【振動を届けるメッセンジャーとして忘れられなかった日】

久しぶりのクラリネットライブのときに友人から頂いたミニブーケ。
なんとも可愛らしくて温かな色合いに
心がじーんと来る瞬間。

病気を乗り越えて、ピアノとクラリネットライブに来て下さりました。

どうしても、友人に私達の振動を届けたかったこともあり、お誘いしました。
クラリネットとピアノのアマチュアバンドを
数年前からスタートさせました。

私自身も、コロナに罹りました。
病気になると、心が弱ります。

そして大好きな楽器練習がままならなかった日々の途中。

私の心は、色んな道を彷徨う旅人みたいな気持ちにもなりました。
道が見えない、うっすらと霧がかかったような日々。
そんな中、思い切って友人に、ライブに来ませんか?と
すぐにお返事が来ました。

「行きます、楽しみにしています」
とても嬉しく感じました。

運転もままならなかった彼女の復活した
姿が私の目頭を、熱くしました。

コロナに負けない
覚悟が決まりました。

リハビリなので、疲れたら休み休みしながら
練習の時間を伸ばしていく。
ただ、感染の恐れがあるのでピアノの方との
練習ができなかったのが難点でした。

とにかく、個人練習に集中してどうにか元にもどる事を目標にしました。

私のクラリネットとピアノの方の振動を届けたい一心でした。

当日の演奏中に彼女のすすり泣く姿が見えました。
演奏しながらもらい泣きしそうにもなり。
でもちゃんと演奏しなきゃとの思い。
信念を曲げず、最後まで演奏しました。

「私、生きていて良かったぁ、死んでたら、今ここの場所で2人の演奏を聞くことなんてできなかった。だから今日は特別な日になったよ」
そして、また涙をながされる。
その彼女の姿が、なんとも言えずに
私には、愛おしくてたまらなくなりました。

コロナ禍なのに、思い切って
ハグして、背中をさすりました。

宝物の言葉を頂いた初めての経験は
私の胸にガツンと刻まれて、生涯楽器と
向き合って行きたいと思える瞬間でもありました。

吹けない、人前で演奏出来ない、凄く緊張してしまう私が誰かに届けようとするから
できる、小さくても確実な一歩。

人とのご縁の中で少しづつ大きくなって
いくことを感じました。

忘れられない大切な日に、大きなギフトを
頂いた日。
ずっと忘れないで生きていこうと思いました。
彼女を丸ごと振動で、包みこむことが
できたのなら嬉しいです。

そして、素晴らしい感性で私達の音楽を受け止めてくれた彼女にありがとうと伝えました。

すべてのタイミングとご縁に心から嬉しく
愛で包まれた日に感謝致します🍀


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