見出し画像

新古典主義を学ぶ✍🏻まるで写真?! 写実表現への回帰

こんにちは!
デザイン部のrikoです👩🏻‍🎨

先日団体内で行った勉強会のレポートです📄

今回のテーマは画派!
画派とは"絵画の流派"の事を指します🖼️その中から私は「新古典主義」について紹介しました🪄

新古典主義について聞いたことないという方も、沢山いらっしゃると思います🌝今回のレポートで少しでも皆さんに知っていただけたら幸いです😌💗
ぜひ最後までご覧ください〜✨

新古典主義とは?

印象派などに比べて新古典主義は、イメージしづらい画派かなと思います🤔

新古典主義とは18C半ば〜19C初頭に、ローマを中心に古代ギリシャやローマの芸術・文化の復興を謳ってヨーロッパ各地に広まった美術様式のことを指します🎨大胆で動的な表現が特徴である"バロック"や、曲線を多く用いて繊細な装飾を施す"ロココ"に相反する自然で写実的なものへの回帰として始まりました🔑
また「理性的に生活しよう!」という思考により倫理観を大切にしています。正確な線が描かれていたりと、まるで写真のように描かれているのが特徴的です🎇

代表画家

次に新古典主義を代表する画家を2人紹介したいと思います👨🏻‍🎨

ジャック=ルイ・ダヴィッド

ジャック=ルイ・ダヴィッド
引用元:西洋絵画美術館

彼は1748年パリの商人の子どもとして生まれ、親戚に有名な画家がいたこともあり幼い頃から絵画への関心があったそうです🖼
1780年までの約5年間、古典絵画について学ぶためにイタリアへ留学をしていました。
この留学をきっかけに彼の画風が古典主義へと変化していきました🔜
その後は当時の国王であるルイ16世から絵の制作を注文されるなど実力が認められます。
またフランス革命直前から政治に関わるようになっていったダヴィッドは1792年に国民議会の議員になったりと、その後の政治に大きな力を発揮するようになりました🫢

彼はナポレオンの庇護下つまり保護のもとに置かれ、1804年には首席画家にも任命されています。しかし1815年にナポレオンが失脚すると共にダヴィッドも失脚しブリュッセルへ亡命します🇧🇪
その9年後、77歳で彼の生涯は閉じました。


ジャン=オーギュスト・ドミニク・アングル

ジャン=オーギュスト・ドミニク・アングル
引用元:西洋絵画美術館

1780年、フランス南西部で生まれ、11歳で王立美術アカデミーの美術学校に入学しました🏫
その後、17歳で先程紹介させて頂いたダヴィッドのアトリエに入り画家の道を歩み始めました🐾

彼もダヴィッドと同じようにナポレオンの庇護下にありましたが、ナポレオン失脚と共に生活が一変してしまいます。しかし1841年パリに戻ると、ラファエロのような優美な技法がサロンで絶賛されロマン主義に対抗する新古典主義の指導者として熱狂的に迎え入れられ、数多くの有名作品を残していきました🖌

💡サロンとは?
→官設展覧会の事を指し、政府が主催する美術展覧会の事を言います🏛


代表絵画

次に代表する絵画を3点紹介したいと思います🖼

『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』

引用元:東京富士美術館

<作品詳細>
作者 :ジャック=ルイ・ダヴィッド
制作年:1801年
所蔵 :マルメゾン城

この作品は1人目に紹介したダヴィッドが手がけた大作です!皆さんも1度は観た事があるのではないでしょうか?

この作品はダヴィッドが描いた数あるナポレオンの肖像画の中で、最も英雄としてのナポレオンの視覚的イメージが強く表れた作品と言われています🫨

1800年、ナポレオンは第2次イタリア遠征でこのアルプスの要衝を超えて勝利を収めました🚩
この作品からは『必ずたどり着いてみせる』という指揮官の意思が表れていると読み取れます🐎

ナポレオンの右手について、示しているのは山頂という説もありますが勝利の必然性であり、同時に兵士達に向かって後に続くように命令しているという解釈の仕方もあるそうです💭

『ルイ13世の誓願』

引用元:Wikipedia

<作品詳細>
作者:ジャン=オーギュスト・ドミニク・アングル
制作年:1820-1824年
所蔵 :モントーバン大聖堂

これは2人目に紹介したいドミニク・アングルがフランス政府の内務省から依頼されたとても大事な一作でした。

真ん中にいるのが聖母マリアで、その左下で跪いてるのがルイ13世だそうです🤴🏻
これは「跡継ぎの子が生まれたならフランス王国を聖母に捧げる」という誓いをたてるシーンを表しているそうです🧚🏻‍♂️

ロマン主義の巨匠ウジェーヌ・ドラクロワのサロン出品作『キオス島の虐殺』に対抗する新古典主義の大作として絶賛されました✨

『皇后ジョセフィーヌの肖像』

引用元:アート名画館

<作品詳細>
作者 :フランソワ・ジェラール
制作年:1801年
所蔵 :エルミタージュ美術館

1770年イタリア・ローマ生まれ、新古典主義の画家フランソワ・ジェラールが描いたこの作品は、ナポレオンの妻で皇后のジョゼフィーヌがソファーに座る様子を描いた肖像画です👸🏻

ジェラールは彼女の魅力と優雅さを捉え、豪華な装飾と豊かな色使いで描きました🎨
ジョゼフィーヌの優美なポーズと微笑みが印象的な作品です😌💗


新古典主義の建築

最後に新古典主義建築についてお話して行きたいと思います🏛

その名の通り、新古典主義は絵画に留まらず建築にも影響を与えていました!!ビックリ😳💥

新古典主義建築は、18世紀半ばに始まった新古典派の動きによって作られた建築様式です
形式的には、新古典派の建築は壁を強調
それぞれの部分に別々のアイデンティティを持っているのが特徴的です。
装飾華美なロココを批判し、ロココの反動として生まれた建築技法だそうです🏰

では最後に新古典主義建築を3つ紹介したいと思います!

パンテオン

引用元:パリラマ

こちらはフランスのパリに位置するパンテオンという建物です🇫🇷
新古典主義建築の代表ともいわれる建造物で、もともとは教会でしたが、現在ではフランスの偉人たちを祀る墓所として利用されているそうです👨🏻‍🦰

マドレーヌ寺院

引用元:世界遺産オンラインガイド

こちらのマドレーヌ寺院は、1805年にナポレオン1世がフランス軍の名誉を讃える栄光の神殿とすることを決定し、建築家ピエール・ヴィーニョンが古代神殿風のデザインで設計した建物になります🪄

エトワール凱旋門

引用元:Wikipedia

こちら、1度はみなさんも見たことがあるのではないでしょうか❔🤔
パリ・シャンゼリゼ通りの端のシャルル・ド・ゴール広場にそびえ立つ巨大な門、パリを象徴する建造物でもあるエトワール凱旋門です✨

アウステルリッツの戦いの勝利を記念してナポレオンの命令で建設が始まりましたが、完成までに30年もの歳月がかかったのだそうです🫢
しかし、ナポレオンはこの凱旋門の完成を待たずして亡くなってしまっています😔

まとめ

[新古典主義の3つの要素]
・バロックやロココへの反動として生まれた画法
・シンプルかつ正確で倫理観を大切にした美術様式
・絵画に留まらず建築にも組み込まれている


少しでも新古典主義について理解頂けたでしょうか??

私も調べるまでは「絵画は観た事あるけど、、」という状態で全く新古典主義について知識がありませんでした。しかし、調べていくうちに新古典主義が生まれた経緯や特徴を知る事が出来て、より絵画に対する見方が変わりました✨建築にまで影響を与えている事が1番の驚きでした💥

展覧会に行く前に流派について少し知識があると、
その作品の時代背景や繊細な絵のタッチに気付ける楽しさがあるのかなと思いました💘

絵画の流派はまだまだ沢山あります!!
是非皆さんも気になる流派があったら調べてみて下さい👀

長くなりましたが、
最後までご視聴ありがとうございました💞✨

next...
【ビジュアル撮影】
お楽しみに🔆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?