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【リモホス】Club Saturno 第13話【リモート☆ホスト】

青空にそびえ立つTOKYO TOWER。
そのふもとの公園には若い新緑の木々が太陽の光を浴びて輝いている。

夏に向けて、成長していく若葉達……。
そんな木々を見てクロノスは思い出す。

――約1年前……

ホストクラブ激戦区である、ここ、東京・Rに、クロノスは『Club Saturno』をオープンした。

オープニングスタッフのホスト達は皆、クロノス自身が選んだ。全員ホスト経験なく、まさに今、目の前で必死に伸びようとしている若葉のような新人達であった。

ホストとして働く背景は人それぞれだ。

――ナンバー1を目指したい!

――おしゃべり大好き!

――お酒が大好き!

――いろんな人と関わりたい!

――とにかく急いでお金を稼ぎたい!

――夢を叶える為の資金を貯めたい!

――とりあえず学生の間、バイト感覚で楽しみたい!

――いつか独立したい!

『Club Saturno』の扉を開いた5人のホスト達もそれぞれ様々な思いを抱え、集まってきた。

――あれから皆、成長した。互いに目的は違うとしても、『Club Saturno』を盛り上げようという気持ちは同じ。ライバルでありながらも、それぞれの個性を生かし、今や姫達に満足して貰おうと工夫をこらして接客している。

クロノスは彼らのさらなる飛躍を願っていた。

――そんな矢先のことだった。

彼とはじめて出会った時から、そう遠くないうちにその日が来るとは思っていたが、実際に直前すると寂しいものがある。

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