【リモホス】Club Saturno 第3話【リモート☆ホスト】
――オレンジ色に輝く都会のランドマーク、東京タワーが見下ろす街――。TOKYO-R。
上品で洗練された高級店が軒を連ね、高級外車や大使館ナンバーをつけた高級車が街を行き交う。そして深夜まで、インターナショナルな観光客達がバーやクラブを賑わせている。
この街に住居を構える者達もいわゆる成功者たちばかり。大都会の魅力がギュッと詰まったエリアブランドであるこの街の一角にある『Club Saturno』。
今宵もあなたとの新たな出会いに乾杯!
~桐野のシークレットホリデイ~
亜土夢「なーんだ、今日、休講かよ~。S・G・K!『せ』っかく『頑』張って『来』たのに……」
昨日の勤務で夜遅かった亜土夢。にもかかわらず、今日、大学の講義は1限目から。さすがに単位がヤバいと頑張ってキャンパスに足を運んだのだが、まさかの休講。
あーあ、やってしまった……。せっかく大学の仲間からは休講だってスマホにメッセージが届いていたのに、見逃してしまうなんて。
すると、その時、蔡久良からメッセージが届く。
【今日、俺、休講になっちゃったぽよ~。一緒にパフェ付き合ってぽよ~。さいぽよ】
亜土夢「え?あいつも休講? つーか、このすごすぎるタイミング、ぽよの奴、俺のことどこかから見てたり?」
キョロキョロと周囲を見渡す。
しかし、どこにも蔡久良の姿はない。そもそもあいつと同じ大学じゃないし、いるわけないか……。てか、あいつ、どこの大学だっけ?そういや、毎回尋ねてもなんとなく誤魔化されちゃうんだよな……
亜土夢「ったく……しょーがねーな……」
【S・N・T!――『し』ょーが『ね』ーな、『つ』きあってやる 亜土夢】
スマホでそう返事すると、蔡久良からはすぐに待ち合わせのカフェの地図が送られてきた。
タクシーで10分くらいの裏通りにある、いかにも隠れ家的な知る人ぞ知るおしゃれカフェである。
亜土夢「ぽよの奴、ホント、こーゆー店だけは詳しいのな……」
早速、待ち合わせのカフェに向かう亜土夢だったが……まさかこの店でとんでもないものを目撃することになろうとは……まだこの時は思ってもみなかった。
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