私の介護日誌 介護デビュー

早いもので、今日は2月14日バレンタインデー。2024年に入ってから、毎日があっという間に過ぎてしまいました。

あんまりにも月日の経つのが早すぎて、今日ふと、私毎日何をしてきたんだっけ-? と自問してみたら、仕事も休んでいるし、ちょっとした断捨離らしきことはしたけれど、あれあれ!? 母の介護しかしてない!!

何かちょっと落ち込んだ気持ちになりながら、この3ヶ月間を振り返ってみました。

92才の母が2回目の大腿骨骨折をして、病院から退院してきたのが、昨年11月11日。
ご飯も食べず、ぐったりとしていて…。

今までも何回か入院して、その度に心配はしてきたけれど、今回はもうダメなのかという気持ちが、どうしても頭をよぎってしまい、でも、口にすると実現してしまいそうで怖くて、絶対に言葉にはしないようにしていたのを覚えています。

母は認知症だから、それなりに今までも面倒を見てきたつもりだったけど、ここまで寝たきりの、ご飯も食べてくれない母は初めてで、ずいぶん悪戦苦闘しました。

まず食事。
入院する前は、割と何でも食べれたはずが、口に入れると、べぇーと吐き出してしまい、大好きなあんこも吐き出してしまう、そんな母を見るのは初めてで、嘘でしょう-! と焦りました。
入れ歯も嫌がるので、固いものは当然食べれるはずもなく、私にとって、初めての介護食の始まりです。

いったい何だったら食べてくれるのだろうか? 栄養もとらなきゃだよねと、おかゆにいろいろ混ぜたり、柔らかくした煮物、卵料理、具沢山みそ汁等々、あれやこれやと試してみるものの全滅です。
このままでは死んでしまうと心配で心配で、訪問看護も週1から3回に増やしました。

特に水分は大事と教えていただき、それを心がけながら、とにかく今は、食べてくれるなら何でもいいと切り替えて、結局口にしてくれたのは、栄養補助飲料とバナナとプリン。
母は昔からバナナが大好きだったので、バナナ好きでいてくれてありがと-!って感じでした。

そして、トイレ。
今までパンツ型のオムツで、しかも自分でトイレに行ってくれていたので、もちろん介助はしていたけれど、寝たきりの人のテープ型オムツを替えるのは初体験。
全くやり方がわからず、訪問看護の方に教えていただき、見よう見まねでやるものの、お尻の位置が合わなかったり、上手に拭いてあげれなかったり…。
何よりも苦労したのは、認知症状発動の時。
嫌がって、どこにそんな力があったのと驚くほど、ものすごく強い力で私の手をつかんだり、引っかいたり、足で蹴ってきたりして抵抗してくるので、まるで闘ってるかのようなおむつ交換になってしまい、私もくたくた。
こんな風に、なかば無理矢理に替えていいのだろうか?
でも気持ち悪いだろうし、お漏らしも困っちゃうし、一体どうしたら良いのかわからなくなって、あー、おむつ替えなきゃいけない時間だな-と思うと、それだけで憂鬱な気持ちになって、ストレスを感じるようになりました。

毎日が無我夢中で、あれよあれよと1ヶ月がたち、やっと少し元気が出てきて、ごはんも食べてくれるようになって、少しほっとしたけれど、食べてくれる時間がまちまちで、夜中に食べさせたり、母の調子の良い時にとおむつ交換したりで、母のペースが全くつかめず、割と規則正しい生活をおくっていた私のペースも乱れてしまい、2ヶ月たった頃には、あ~疲れた~ とバタンキュ-状態。

そんな母も、おかげさまで少しずつ元気になってきて、笑ったり、調子がいいと入れ歯も入れて、自分で食べれたり、食べさせたり。朝昼晩、3食とはいかないけれど、普通食も食べれるようになりました。

おむつ替えは、あいかわらず、抵抗される時はあるのでドキドキしますが、私もすっかりなれました。

少し歩けるようになったけれど、まだ転んでしまう心配がある母が寝ているうちに、買い物に行ったり、用事を済ませたり、認知症状の出ている時や、ずーっと起きて(一晩中)しゃべっている母に付き合ったり、食事作って食べさせて、おむつ替えて…。

そんなこんなで、あっという間に過ぎてしまった3ヶ月。
これが介護というものか-!と実感し、体験させられた3ヶ月間でした。

最近はといえば、あいかわらず私のペースは乱れ気味ですが、この3ヶ月間でずいぶん気楽に考えられるようになった気がします。

母は、ずーっと起きてたり、ずーっと寝てたりします。
認知症状で怒ってると、ご飯やおむつ交換も拒否します。
でも、命の危険は感じなくなった今は、母が起きていても寝ていても、様子を見ながらほっときますし、食事もおむつも、あっ今はダメなのねって感じです。

食べなかったご飯はそのまま冷蔵庫に入れたり、私が食べたり。
おむつは尿の吸水時間の長いものにして、少しばかり交換しなくても、あまり気にしないようにしています。母は、気持ち悪いかも? ですが。

とにかく、母の行動に私が一喜一憂しないようにしています。
もちろん、もっと大変な状況の方はたくさんいらっしゃるわけで、私の経験などは足下にもおよばないのですが、この3ヶ月間、私なりに意味のあった時間と思ってもいいのかな? と…。

私にとっては初体験ばかりで、介護デビューだった訳ですが、周りの方のサポートにずいぶん助けていただきました。
未だに試行錯誤ですし、悩みもたくさんありますが、そんな私の体験でも、もし同じようなことで悩んでいらっしゃる方がいたら、ほんの少しでも参考になればいいな-と思います。


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