やりたいことなのに、一歩を踏み出せない理由
最近、「やりたいことがあるんですが、なかなか思うようにいきません。向いていないのでしょうか?あきらめた方がいいのでしょうか?」
といった類のご相談をよく受けます。
まず私の見解としては、
「やりたい」と言えることなのであれば、向いている向いていないは最初の段階で考えることではない
ということです。
なぜなら、ある程度やってみないと本当に向いていないのかどうかわからないからです。
よくあるのは、
頭の中がごちゃごちゃしすぎて何から始めたらいいのかわからない
理想は描けるが、現実世界に落とし込むことができない
「やりたい」と言っているけど、実はそんなにやりたくない
このあたりでしょうか。
私が行っている声診断は「思考整理のツール」だと思っています。
つまり、ごちゃごちゃしている頭の中を整理するための手段です。
気持ちだけ先走っていないか、モノを売るんだとしたらその販売方法や誰に売るのかを考えているのか、どこか他の国に行きたいならビザは取ったのか等々、考えます。
そうすることで、①や②が自然とできてきますよね。
なりたい姿から逆算して、明日すること・今週中にすること・今年中にすることを決めるのです。
さて、残るは③ですね。
これが今日の本題です。
「やりたい」と言っているけど、実はそんなにやりたくない
そんなことある?!と思うかもしれませんが、実際はこのパターンがとても多いのです。
先日も、とある方が「やりたいことがあるんですが・・」と相談にいらっしゃいました。
結果をお伝えすると、
「そうですよね~。やればできるとは思うんですよ。でも忙しくて・・」
「お金なくて・・」
「向いていないんだと思うんですよね」
どんな提案をしてもマイナスな言葉ばかり返ってきました。
これはこれでいいんです、これは結構大事なことなんです。
だって「やりたくない」という意思表示だから。
「では、一度このことから距離を置いてみてはいかがですか?」と提案すると、
「そうします、今忙しすぎてやりたいけどできないんです」と即答。
結局はやりたいことではないのです。
でもそれでいいんです!
やりたくないことを「やりたいこと」として悩む時間はありませんから。
昨今「やりたいことだけで生きていこう」と謳う書籍が増えています。
それができたら素晴らしい。
でも、その言葉に踊らされないでほしいのです。
人にはそれぞれタイミングがあるから。
子育て中だったり、仕事はたいして面白くないかもしれないけど部下や後輩ができて、責任が生まれたり、親御さんの介護があったり。
世間は今「やりたいことだけで生きていこう」ブームですが、それがあなたのタイミングと合致するとは限りません。
心からやりたいと思えることができた時に全力で走ればいいじゃないですか。
ただ!
普段からアンテナを張ったり、いろんなことに興味を持つことはしておいて損ではないと思いますので、
「積極的に生きる」ことは継続してほしいです。
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