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3週間の空白<その2> 「念のため検査受けてみますか?」

【公開後ですが少し補足を。】タイトルにある「念のため・・・」は某大臣を揶揄しているわけではありません。実際にあった発言ではありますが、私が介護関係の職業のため、軽快して2週間経過している状況に加えてPCR陰性判定であれば、介護サービス利用者の側からしても安心であろうとの医師の配慮と思っています。

■ウィルスはスルっと入り込んできます

私の記事の前にひとつ紹介します。
5月2日、フリーランスアナウンサーの住吉美紀さんがブログで自身の「コロナ記」を公開され、話題になっています。一部を引用します。

http://blog.livedoor.jp/sumikichi_blog/archives/65957630.html

”このウィルスはスルっと入り込んできます。私自身、神経質なくらい気をつけていましたが、それでも、職場など最低限と思われる接触でも感染してしまうこともあるんだということを実感しています。そして一度感染、発症すると長いです。
どうぞ、みなさま他人事と思わず、自分事として、接触を減らすこと、免疫力が下がらないよう心身ともに健康的な生活をすることを今は大切にされてください。”


■3週間の空白


ここからは私自身の話です。前回に続いて、ここに至るまでの詳しい経緯を書きます。

まずは事の発端から。3月28日に雪が降った都内、その余波で寒い月末でした。30日夜は夕食後にカラダがなんとなく重く、体温を測ったら38℃。早々に床につきましたが、4月1日も朝は平熱でも夜間は微熱で倦怠感は消えず。勤務先には風邪かもしれないとことわって4月2日まで仕事を休みました。2日3日は平熱だったので、3日金曜は出社して残務をこなして帰宅。

しかし5日日曜の夜に容態が急変します。再度38℃台の発熱と、のど奥に刺すような痛み。妻に相談し、これは怪しいね、とさっそく家庭内での生活範囲の分離を行うことにしました。1階は私の生活範囲、2階は妻子の生活範囲と切り分け。我が家はトイレが1階と2階にあるのでこれも使い分け、食事や入浴のタイミングも分けました。
6日になると嗅覚や味覚の異常を感じ、軽い腹痛(軟便)もありました。呼吸器関係の症状はなし。近所の診療所に電話相談し、症状や経過を伝えると、医師より、
「新型コロナ感染の疑いはある。容態が悪化したらまた連絡するように。」
「PCR検査は受けたほうがよい。自分で都のコールセンターに電話を。」
と指示がありました。
内心で、”先生からは検査指示してくれないの?”と思いつつ、都のコールセンターに何度も電話しますが、全くつながりません。
7日午前中は微熱、夕食後に悪寒がひどくなり、数時間で39℃超の発熱。足腰の関節やリンパ節がいっせいに痛み、ホッカイロで痛む個所を温めながら布団の中で震えていました。解熱剤などは服用しませんでしたが、熱は深夜に37℃まで下がり、ぼんやりとした頭で次の朝を迎えました。

8日9日は37℃前後の微熱で経過し、呼吸器系の症状なし、味覚は戻りつつありました。この時点でも都のコールセンターは一向につながらず。とはいえ、容態がおさまっていたのでPCR検査うんぬんはあまり気になりませんでしたが。
(→のちに共済金申請にPCR検査結果が必要と判明し、いろいろ苦労しました。)

■思ったより症状が軽い?

10日
に再度診療所に電話相談。医師より、
「症状が軽快しているが念のため翌週15日頃まで自宅療養を。」
「新型コロナウィルスは2週間くらい残るようだから、4月10日を起点に4月23日くらいまでは自宅で安静に。」
との話がでました。

この時点で自分の直近の行動を振り返ったのですが、どういう経緯で感染したかよくわかりません。
  仕事でよく行く総合病院の窓口や診察待合室で?
  アフター5に立ち寄ったワンショットバーで?
  いつも行くドラッグストアやコンビニエンスストアで?
  友人と飲み会をした居酒屋で?
  通勤電車で?
複数の可能性が浮かびますが、接触のあった時点でマスクと手洗いはかかさずしていた(つもり)なので、明確な感染源は不明。

■いまさらPCR検査って?

自宅で安静にしているというのもなかなか大変なことでしたが、ほぼ平熱で痛みや目立った症状もないので気持ちは楽でした。それでも寝込んでいた体を日常に戻すのに1週間ほどの時間が必要でした。
そして約束の24日、診療所に電話。念のため午前の診療時間が終わる間際に出向くことになり、レントゲン撮影後に医師の診察をうけました。その際、職場から依頼されている診断書(傷病期間と業務復帰時期を記載)のこともお願いしました。

「肺に影はないですね。発熱もないし回復しているようですね。いつごろから仕事に戻れるか、なんだけど。あなたの職業は?」
そうか、先生に職種は話していなかったと思い、介護関係です、サービス利用者の生活支援などを行っています、と答えます。
「介護職ね、であれば、PCR検査結果がわかったほうがいいと思う。保健所に連絡するから、念のため検査受けてみますか。」

その場で医師から保健所に電話連絡し、PCR検査実施を依頼。対応できるところをあたるとのこと。その日の夕方、自宅からほど近い総合病院で翌日昼に検査をうけられるとの連絡が保健所から入りました。検査結果は数日後、祝日もあるので30日には判明するのではとの話。

そんな経過で、25日にPCR検査を実施する手はずが整いました。判定が陰性であれば5月からは社会復帰できるかな、いやもう一度検査受けてだと連休明けからかななどと、勝手に思いをめぐらせていました。職場の人事担当者にも連絡し、連休明けには戻りたいです、などと話をしていました。

次回、思いもよらぬ陽性反応で衝撃をうける話につづきます。

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