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文章力を底上げ!文章が下手な人に捧げるライティングのダイエット講座 ~絶対に書いてはいけない文章の特徴を学ぼう~

こんにちは!

「文章力を底上げ!文章が下手な人に捧げるライティングのダイエット講座 ~絶対に書いてはいけない文章の特徴を学ぼう~」をのぞいてくださりありがとうございます。文章を書くのが苦手・下手で、手っ取り早く上手になりたい人へむけての記事です。

この記事を読むと、書いてはいけないダメな文章の特徴がわかり、短期間で文章力の向上が期待できます。


◆ 文章力を上げたい、文章の下手な人がライティングを練習するときにやりがちなこと

ライティングの苦手な人が「文章力を上げたい!」と思ったとき、次のようなことをしがち。

(1) プロの文章を真似する

上手な文章を模倣するのは大変良いことです。「芸は盗め」と言うので真っ当な方法でしょう。ピアニストになりたい人は、プロの演奏をよく聴き表現方法を真似ると演奏が上達します。同じように、執筆能力を上げたい人も、うまい書き方を取り入れれば文章力は上がるはず。ただ、完全に自分の血肉とするには日々積み重ねが必要。莫大な時間がかかるでしょう。

(2) ひたすらに文章を書く

下手なままたくさんの文章を必死に書きます。自分が書いた文章のダメな部分がわからなければ、量だけこなしても質の向上は見込めません。せっかくの努力が実を結ばないのはもったいないことです。

(1)(2)の方法は、いずれも間違ってはいません。ただ、上達までに非常に多くの時間と労力がかかるでしょう。努力の方向性が間違っていれば誤った道に進む危険性もはらんでいます。


◆ 「上手な文章を真似する」「量をこなす」以外で文章力を上げる近道とは?

上記で述べた「上手な文章を真似する」「量をこなす」は、不完全な自分に何かを付け足すメソッドです。

でも実は何事も、足すより、引くほうが簡単!

未完成なままのあなたが書く文章から、書いてはいけない文章を取り除く「ライティングのダイエット」を行いませんか?

ダイエットを行うと、目も当てられない「アイタタタ……」な文章を書くことを防げます。短い期間でも、ある程度質の担保された文章を作成できるようになるでしょう。

そのためには、「イタイ」と言われてしまう拙い文章の特徴を学ぶ必要があります。ダメな文章にはどんな特徴があるのでしょうか?

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◆ あなたの文章力を上げるために、「下手な文章の特徴がわからない……」を解決します!

この記事では、「回避すべき下手な文章の特徴がわからない」お悩みに対して、校正のお仕事を3年している私が、実際に修正を行った悪文を交え「絶対に書いてはいけない文章の特徴」をご紹介します!

この記事を読み終わったころあなたは、駄文の特徴がわかって、日ごろから気をつけて文章を書くようになり、ライティング能力がぐんと上がるでしょう!


◇ この記事でお伝えすること

絶対に書いてはいけない文章の特徴 16例

いろいろな方の文章を拝見し腹が立ったときに(笑)、「なぜ、何にイライラしたのか」を分析、言語化。

今までの経験で発見した、多くの人が共通して間違えやすいポイントをふまえて悪文の特徴をまとめました。お仕事のときや、自分が書いた文章を見直す際、自身でもチェックリストとしてこの記事をぜひ活用したいです^^(笑)約7,500字の大作です!

◇ この記事を読んでほしい人

・手間をかけずにライティング能力を上げたい、文章を書くのが苦手な人
・他人が書いた文章の校正方法がわからない人

◇ この記事をおすすめしない人

・自力で良文を書ける人
・ライティングにたずさわるお仕事をしている人


2023.3
たくさんの本棚への追加ありがとうございます❗️

それでは一緒に、絶対に書いてはいけない文章の特徴を学んでいきましょう♪

▼ 2ステップに分けて説明します!

1. 下手な文章の特徴:破壊を導く8つのミス
2. 下手な文章の特徴:質を下げる8つのミス

はじめに、文章の破壊を導くミスを8つ、次に質を下げるミスを8つご紹介。後者については好みが分かれるかもしれませんが、私の考えをお伝えしますね。いずれも、間違いの多い重要な順に説明します。


1. 下手な文章の特徴:破壊を導く8つのミス

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理解に時間がかかる、伝わらない文章になってしまう致命的なミスをまとめました。1. に含まれる文章の特徴は絶対押さえてください!


(1) 助詞の使い方が不適切

「を」「が」「の」―助詞たった1文字、されど1文字。間違うとかなりイタイ文章になるので慎重に使用しましょう。

助詞を挿入する前の単語が、主語なのか目的語・修飾語なのか見極め、適切に使い分けてください。

3つの例を紹介していきますね。


◇ 「を」⇔「が」

① 重要な部分を太字で強調されているのでわかりやすい。
② 重要な部分が太字で強調されているのでわかりやすい。

①は、「Aさんの書く文章は、重要な部分を太字で強調されているのでわかりやすい。」といった文章であれば有効でしょう。「されている」が強調した人(Aさん)への尊敬語です。

しかし、強調する動作を行った人が文章に登場しないのであれば、②のようにしましょう。「を」を「が」に変更したことで、「重要な部分」=「強調されている」の関係が明確になりました。

◇ 「の」⇔「を」

① より満腹感の得られるお菓子になり、売上が伸びるだろう。
② より満腹感を得られるお菓子になり、売上が伸びるだろう。

こちらの文章は、①でも②でも違和感はありませんが、個人的には②がしっくりきます。①では「得られる」を「満腹感の」が修飾。②だと「満腹感を」が「得られる」の目的語に。

◇ 「が」⇔「を」

① 1ページで訴求が完結させた。
② 1ページで訴求を完結させた。

①が明らかにおかしいですね。簡単な文章ですが、文章が複雑になればなるほど、「が」「を」のミスチョイス、意外と多いんですよ。


(2) 「~たり、~たり、」構文で片方の「たり」を見失いがち問題

「Aたり、Bたり、」にしなければならないところを「Aたり、Bする」にしてしまう、いわゆる「片方の靴下がないような文章」を書く人、非常に多いです!

① 重要な情報を赤字で強調したり、端的に情報をまとめていて、理解しやすい。
② 重要な情報を赤字で強調したり、端的に情報をまとめたりしていて、理解しやすい。

「~たり、」と一度書いたら句点(。)を打つまで「たりたりたりたり……」と唱えながら文章を書いてください。たりたり呪文のおかげで、両足の靴下がそろった「たりたり構文」を書けます。


(3) 受動態をうまく使いこなせない

受け身の「れる」「られる」は使い方が難しいので、文章に慣れていない人は極力使わないようにしましょう。

① 記事の内容からは緊急性が感じられず、興味はあっても読むのを後回しにしてしまう可能性がある。
② 記事の内容からは緊急性が感じられず、興味はあっても読むのを後回しにされてしまう恐れがある。
③ 記事の内容からは緊急性がわからず、興味はあっても読むのを後回しにしてしまう恐れがある。

①の中から動詞を切り取ると、「感じ『られ』」⇒「後回し『して』」の流れです。「感じられ」るは受動態なのに、「後回し」するが能動態で不自然。

②のように並列する動詞をどちらも受動態にできれば良いです。ハードルが高いと感じる人は、③のようにすべて動詞は能動態に!を心がけてください。

また、「考える」の受動態「考えられる」は、なんとなく自信がなさそうに見えます。

① 改善すべき点だと考えられる。
② 改善すべき点だと考える。
③ 改善すべき点である。

意見を主張する場合は、ぜひ②のように、能動態で「考える」にしましょう。

※ ③では、むしろ「考える」を取って「である」と断言してみました。迷いのない印象を与えられるので、言い切りもおすすめです。

(4) 修飾語・被修飾語の位置が不適切

修飾語の位置は気を付けてください!被修飾語と離れると、わけわからんちんな文章になります。

たとえばこの記事について以下のような文章を書くとして

① バナー画像で記事の内容は伝わるが、記事を読むメリットの訴求があればなお良い。
② 記事の内容が伝わるバナー画像に、記事を読むメリットの訴求があればなお良い。
③ 記事の内容が伝わるバナー画像で、読後のメリットを訴求すればより言い。

①だと、「記事を読むメリット」をバナー画像で訴求すれば良いのか、記事の本文中で訴えるべきなのかわかりません。

※ ちなみにバナー画像とはこの記事でいうと ▼これ▼ です。

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②も良文とは言えないですが、「バナー画像」と「訴求があ」るが近い分、「バナー画像にメリットの訴求があれば良い」と迷わずにわかります。修飾語と被修飾語は近づけるべし!と覚えましょう。

※ 難しい文章ですが、私なら①②を③に修正しますかね……。

一方、以下の2例は位置を間違えても致命傷にはなりません。ただ、長い文章を書くなら、やはり修飾語と被修飾語の位置が近いと、わかりやすさが格段にアップしますよ。

① 本文中にセミナーで学べることを記載している。
② セミナーで学べることを本文中に記載している。

①でも②でも意味は通じますがスムーズに読ませたいのであれば、「本文中に」の位置は「記載している」(被修飾語部分)に近づけましょう。

① より白い文字を際立たせている。
② 白い文字をより際立たせている。

こちらも同じく①でも②でも問題ないですが、「より」の位置を修飾したい言葉に「より」接近させるとグッド!


(5) 1つの文章内で主語がころころ変わる

主語が違う動詞を読点(、)で区切り、無理に1文でつなげると理解しにくい文章になります。主語を変えたいのであれば2-3文に分け、主語を明示しましょう。

たとえば、「1000人の文章を校正するキャンペーンを行いました!」というタイトルで、▼こんなかんじのバナー画像が貼り付けられている記事について文章を書くとします。

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① 記事のタイトルからキャンペーン終了後なのだと思って開くと、バナー画像の文言が「~校正します!」とあるためまだキャンペーンを実施中なのでは、と勘違いしてしまうのではないかと感じた。

② 校正実施の時期について混乱を引き起こす恐れがある。記事のタイトルから「過去に実施したキャンペーンの紹介だ」とわかる。しかし、バナー画像内の文言に「~校正します!」とあるため、「まだキャンペーン実施中なのでは」と読者が勘違いするのではないかと感じた。

①は壊滅的にわかりにくい文章。

・「思って開く」の隠された主語は筆者
・「『~校正します!』とある」の主語は「バナー画像の文言」
・「勘違いする」の主語は「読者」

という構成で、読点ごとに主語が変わるので非常に読みづらいです。

読者が文脈を読み取れなければ、「勘違いする」の主語を「筆者」ととらえてしまう場合もあるでしょう。読み手にコンテキストを考えさせるのは親切な文章とはいえません

①があまりにも崩壊しているので、②では構成をガラっと変えました。

まず、何について言いたいのかをファーストセンテンスで「校正実施の時期について混乱を引き起こす恐れがある。」と宣言。

「記事のタイトルからキャンペーン終了後なのだと思って開く」は「記事のタイトルから『過去に実施したキャンペーンの紹介だ』とわかる。」1文にまとめます。

「しかし、」の逆接詞でつなぎバナー内の文言について述べ、「読者が」と主語を補うことで「勘違いする」の主語が明確になりました。


(6) 重ね言葉を使う

似ている意味を持つワードを連続して使うことは避けましょう。

▼ たとえば、「(感情)を感じる」では「感」がダブっています。

① 特別感を感じる。
② 特別感がある。

▼ 「印象」は「心に感じること」なので、「感じる」を付けると重言になりますよね。

① 印象を感じる。
② 印象がある。

いずれも②のように「(感情)がある」であれば言葉の重なりを防げます。

また、次の間違いも犯しやすい……!(私もさっき、おのずと①を使っちゃいました^^;)

① 一番ベスト
② ベスト
③ 一番

「一番」も「ベスト」も「最も」という意味なので、②③のようにどちらか1語のみ使いましょう。


(7) 逆接でないのに「だが」「が」を乱用する

「Aだが、B」といった逆接の関係は、通常、AとBで完全に逆なことを述べる場合に用います。AとBが厳密に反対でない場合は違和感を与えないよう、使用しないのがベター。

① タイトルで記事の内容を把握できるが、本文の行間を増やしたらより見やすくなるだろう。
② タイトルで記事の内容を把握できる。本文の行間を増やしたらより見やすくなるだろう。

①では、読点前で記事のタイトルについて述べ、「が」でつなぎ、読点後に記事本文について言及しています。

「が」の前後どちらも記事本文について述べる場合、逆接の関係は成り立つでしょう。

しかし今回は、タイトルについて⇒本文についての流れとなっており、「~が、」前後で厳密に真逆なことではないので、②のように逆接詞を用いず2文に分けるとスマートです。

(8) もしものif構文で、現実なのか仮定なのかわからない

if(もしも)のといった、仮定の意味で「すると」を使う場合は要注意!

① Aさんが転職すると目標を達成できた。
② Aさんが転職すると目標を達成できるだろう。
③ もしAさんが転職したら、目標を達成できるだろう。

「もし転職できたら」の意味で「転職すると」を使いたいなら、②のように、文末に「~だろう」といった推量の言葉を文末にプラスしましょう。

①では、転職したことによって目標を達成できたと断言しているようで、「転職する」のが事実なのか仮定なのかわかりません。

※ ベストは、「すると」ではなく③のように、「もし、~~たら、」「もし、~~なら、」を使用することです。シンプルな仮定形にしましょう。


2. 下手な文章の特徴:質を下げる8つのミス

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1. でお伝えしたクリティカルな間違いは理解できましたか?
次に、1.ほど重大なミスではないものの、クオリティを上げるためには押さえておきたい悪文の特徴を8つ、ご紹介します。


(1) 「しまう」「しまった」をやたらと使って「しまった」文章

動詞+「しまう」はくどい印象。「しまう」はなくても問題ないので、どうしても「しまった……」感を出したいときだけ使ってください。

謝罪場面で①のように、「しまって」を使われたら、なんだかいらっとしませんか?私だけ?

① 二転三転してしまって申し訳ございません。
② 二転三転して申し訳ございません。

謝るときにやらかした感は演出しなくても大丈夫なので、「しまう」を使いたい気持ちは心の中にそっと「しまう」と覚えてくださいね。

(2) 「の」を連続させる

「AのBの」というように、「の」を連続して並べていませんか?読者が文章を読む際つっかかるので、立て続けに使用することは避けましょう。

① 文字量の多い記事の場合
② 文字量が長い記事の場合

①、②どちらも意味はわかります。ただ、①は「の」が連続しているので、すらすらとは読みにくいでしょう。

「の」が続いたら、いずれかを他の助詞にかえてみてください。


(3) 単語を並べるときに「と」「、」「や」を連続で使用

単語を並列させるときに「と」「、」「や」を連ねて使用するのは避けたいです。

① パンとコーヒーと私
② パン、コーヒー、私
③ パンやコーヒーや私
④ パンとコーヒー、私
⑤ パンやコーヒー、私


①②③でも問題はありませんが、④⑤のように「と」「や」と「、」を混ぜ、最後の単語前に「、」を入れると文章にリズムが生まれますよ。

※ ちなみに、並べる単語が多いと読者が疲れます。せいぜい3個が限度じゃないでしょうか。


(4) 「することができる」を多用

「〇〇することができる」は「〇〇できる」で伝わります。

① 必要な情報を取得することができる。
② 必要な情報を取得できる。

「〇〇することができる」だと「する」「できる」で動詞の連続となり、くどいですよね。②のようにシンプルに「できる」にしましょう。


(5) 並列されない「も」を使いがち

むやみに「も」の助詞を使っていませんか?

「も」は並列の関係が成り立つときに使う助詞です。並列になるものがなければ、他の助詞で代用しましょう。

① パンだけではなく、ごはんも食べたい。
② あの店の内観は美しい。パンもおいしかった。
③ あの店の内観は美しい。しかも、パンがおいしかった。

①であれば、「パン」と「ごはん」が並列の関係なので、「ごはんも」の「も」は適切です。

②は、「パンも」の「も」がやや唐突な印象。前文で店の内観を述べており、「パン」と並列の関係にあるものが見当たらないので、③のようにちょっと構成を変えてみました。

「も」を使ったら、並列となるものがあるかを確認しましょう!


(6) 短く言える言葉をたらたらと書く

文章は、できるかぎりコンパクトに簡潔に!が基本です。

▼ たとえば、「どんなふうに〇〇するか」なら、「〇〇をする方法」でまとめられます。

① 行われるセミナーでどんなことが学ぶことができるのか
② セミナーで学べること

▼ 「どんな内容か」は、「内容」一言にできますね。

① タイトルでどんな記事の内容か推測できる。
② タイトルで記事の内容を推測できる。

「どんな」は使わない!と覚えておけば、おのずと端的な文章となるでしょう。


(7) 「良い」で通じるところを「良かった」とする

「良い」を「良かった」と過去形にしていませんか?

① 記載があればより良かった。
② 記載があればより良い。

①でも問題ありませんが、「良い」+「た」2語なので若干しつこさを感じます。公的な文書では、②のようにシンプルに「良い」にしましょう。


(8) 「など」をやみくもに使う

文中に「など」があると、気になります。

① 過度な説明文などが一切無く、わかりやすい。
② 過度な説明文が一切無く、わかりやすい。

「『など』ってなんだろう……?」と思われる恐れがあるので、「など」の内容を説明し、どうしても必要な場合のみ入れましょう。



◆◆◆

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

絶対に書いてはいけない文章の特徴はつかめましたか?

ご紹介したポイントを参考に、ダメな文章の特徴を押さえて、文章力がアップするよう願っています^^♡

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